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大いなる勘違い ~ 早稲田MBA奮闘記

早稲田大学ビジネススクール(WBS)での入学から卒業までの記録 + その後

MBA受験 ~ 予備校には行くな!

2008年12月28日 | MBA入試
予備校には通わなかった。

早稲田MBAを受験する人の中で、予備校に通っている(いた)人も多いだろう。予備校での受験対策の結果、無事に合格手にされた人もたくさんいると思う。私は予備校を否定するわけではない。現に、大手MBA受験予備校ウィンドミルのホームページを見ると、ここ数年の早稲田MBA(夜間)の合格実績は50%程度で、実際の入試倍率が4倍くらいであることを考えると相応の効果がは出ているようである。

なぜ、予備校に行かなかったか。

そもそも予備校に行くという選択肢は最初からなかった。そのため、探しもしなければ、その存在すらあまりよく知らなかった。予備校を選択しなかった最大の理由は、「入試に受かること」そのものが目的となってしまうことを避けたかったからである。これまで、大学受験やTOEICの試験などでも、「合格すること」や「良い点を取ること」が目的化してしまい、結局「その後、どうする」と言うのを真剣に考えなかった、また考えることすら忘れてしまった気がしている。いわゆる「燃え尽き症候群」と言うのも、要因はそこにあるのではないか。本来、MBAを取得して社会に何らかの貢献をすることが、MBAを目指す目的でなければならない。大学院の受験は、あくまでその通過点に過ぎない。そんな思いから、私は予備校に行くことを選ばなかった。自分の「目的」と照らし合わせた結果、ROI は低いと考えた。

予備校に通わず、グロービスの単科講座を受講した。受験対策をするよりも、少しでも早くMBAのエッセンスを学びたいと考えたからだ。受講したのは「クリティカル・シンキング」と「マーケティング&ストラテジー基礎(英語)」だ。いずれの講座も非常に良かった。結果として大学院受験にも大いに役立った。

「クリティカル・シンキング」は、決断や決定、そして問題解決の際に、いかにロジカルに考え、説得力をもった結論を出していくかの手法を学ぶもので、米国の多くのMBAでは最初に受けるコースとなっている。これは、入試の小論文や事前提出するエッセイの作成にとても役に立った。論点を明確にし、ロジカルに説得力をもったエッセイが書けたのではと思っている。

「マーケティング&ストラテジー基礎」は、実際の早稲田の入試に出たValue Chainなど、このコースで事前に学んでいたことが功を奏し、的確に回答することができたと思う。

早稲田の入試に限って言えば、基礎的な知識の理解度、各基礎理論の特徴や問題点の把握、小論文で言えば、日常の問題意識をいかに論理立てて説得力を持った説明ができるか、と言ったような点を見ているのだと思う。予備校で小論文対策をやる以前に、日々の仕事や生活中で、いかにそう言った点を意識しているかが大切になる。

先に述べたように、予備校の効果は確かにある。勉強スタイルとして、合う/合わないも人それぞれだ。私は、予備校に通うこと自体を否定しているわけではなく、安易に「予備校に行く」と言う選択肢を取る前に、「なぜMBAを目指すのか」、「それを達成するのに、いま何をすべきか」を考え、予備校に行くことが相応のROI があるかどうかを熟考するべきだと思う。

私自身は、「どうしても早稲田」と言うほどの強い気持ちはあまりなかった。だから、良いと思ったMBAコースをいくつか選定し、そのどれかに受かれば良かった。MBAを取得した先に目標を置いているため、いまここで「受験」に投資するより、もっと自身の成長に繋がる投資をしようと思ったことが、結果オーライだったのかもしれない。


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