

御巣鷹山の墜落事故を題材にした、山崎豊子さんの小説の映画化。
あの事故をリアルタイムで観ている世代としては、興味深く、とても心痛く、
よく再現されていたと思います。
社内の派閥抗争も、いかにもありそうな話で、どこか迄は実話なんだろうなと思いながら観ていました。
主役は渡辺謙さんなのですが、脇役の香川照之さんの演技が素晴らしく、
それがとても印象に残っています。渡辺さんのヅラにも、随分目が行ってしまいましたが・・・
墜落事故の再現と言い、世界各地でのロケと言い、豪華な俳優陣と言い、角川映画らしい予算!?

これ、好きな作品です。人生の半ばに差しかかって、少しより道をしてみると、
本当に自分がやりたかった事が見えて来る・・・まさにアラフィーの映画。
オール・アメリカロケで、スタッフも現地。ナパ・バレーの空気感は伝わって来ました。
ただ、台詞を間違えている所が、そのまま編集されちゃっていましたけどね。
大好きな小日向文世さん、相方に生瀬勝久さん、これはいいキャスティング。
しかし、女性2人は、上手いけれど、役のイメージと違う気がしました。
鈴木京香さんはゴージャス過ぎるし、菊池凛子さんは他の出演者を圧倒する顔の大きさで、
今撮影しているであろう「ノルウェイの森」の事が、心配になりました。

これは前のブログでも、熱くなっておりましたが、今だにその熱が続いております。
マイケルの姿や言葉から、とても素晴らしいメッセージが、沢山心に打ち込まれた気がします。
この作品に、こんなにも心を鷲掴みにされるなんて、思ってもみませんでした。
また、映画館のサウンドシステムの中で観るべき映画でした。行って、大正解!

私の中で、日本映画で3本の指に入る作品に「砂の器(1974) 」があるのですが、
松本清張氏の原作という事で、期待して観に行きました。
哀しい時代を引きずって生きている人を描かせたら、松本清張氏は群を抜いていますね。
日本映画の大作という事で、近い時期に観た「沈まぬ太陽」と比較してしまいましたが、
映画職人の仕事を感じられる骨太作品のように思え、こちらの方がオススメかな。
中谷美紀さんと木村多江さん、いい女優さんも世代交代になったと思わせてくれました。
特に、木村多江さんの上手さ、彼女の演技を観るだけでも、この映画を観る価値があります。

3D版と、普通版と公開されているのですが、吹き替えしか3Dはなかったので、普通版を観ました。
それでも、3Dを意識して作っているので、奥行き感は結構あります。
全編、ディズニーランドのアトラクションに乗って、飛び回っているような感覚でした。
ちょっとした乗り物酔い!?
ストーリーはディケンズの原作で、善行のすばらしさを説いた教訓的なものなのですが、
この映画、果たして誰が観るのを想定して作っているのか、疑問になりました。
キャラクターがかなり怖くて、小さな子供が観るには、ホラーチック。
大人が観るには、ストーリーが読めてしまって物足りないかな、という感じ。
それでも、ロバート・ゼメキス監督だから、あの原作を、ここまでエンターテイメントに作れたと言うべきかも。
ジム・キャリー、面影があるような、ないような、実写をアニメ調にしている技術は目新しいです。

ネットの評判があまりよくなかったのですが、まぁ、そうそうハズレないだろうと思って行ったら、
娯楽作品としては、伏線も効いていて、しっかり楽しめました。
これまでの、ローランド・エメリッヒ監督の作品の中では、ワンランク上かな。
マグマの活性化で、これでもか、これでもか、という位、地球が破壊されて行くCGは圧巻。
そして、人類が生き残るべく未来版「ノアの箱船」に誰が乗るかの攻防。
アメリカ映画らしい「展開の出来過ぎ感」はありますが、ストーリーも意外とちゃんとしていました。
近く公開になる「宇宙戦艦ヤマト」とコンセプトが被るんでしょうけれど、
たぶんこの作品の方が、いいんだろうなーと、根拠無く思ったりして。
あと「ポセイドン・アドベンチャー」のような面白さだなとも思いました。

初めて3Dの眼鏡をかけて観た映画です。近眼の為、眼鏡の上に、また3D眼鏡。。。
字幕を読む為には、もっと前の席に座って眼鏡をかけないか、吹き替え版を観るべきだと、学習いたしました。
お気に入りの「モンスターズ・インク」の監督だし、評判も上々なので観に行ったのですが、
(と言うか、時間的に丁度あうのがこれしかなかった) どうもイマイチでした。で、ちょっと

似たようなテーマでは、「つみきのいえ」の方が、心にぐっと気ました。
「クリスマス・キャロル」もそうですが、この手のアニメは、キャラクターが可愛くないと、
楽しさ半減なような。
でも、お子さんが観るには、家が風船で飛んでしまうのですから、楽しめるかと思います。

これは、何度も予告篇を観て、すごーく楽しみにしていました。
しっかり予約、しっかり初日に行って来ましたよ。眼鏡も薄めのを持って行きました。
これは3Dで観る甲斐のある、美しく、迫力に溢れた、本当にものすごい大作でした。
スターウォーズ以来の、20年に1本の娯楽大作と、どこかで言っていましたが、まさにその通り。
この作品に出てくる青い異星人は、移民達によって迫害をうけたネイティブ・アメリカンを
モデルにしていると思われ、武力による制圧の非人道さや、経済的欲望をみたすための環境破壊など、
現代社会と重なる部分が、ストーリーにテーマとして組み込まれていて、深い内容です。
完全に、アメリカ人の自虐的な作品。
そうそう、この映画、きっとジェームス・キャメロン監督は、
宮崎駿さんの影響をいっぱい受けているのだろうと推測致します。
「風の谷のナウシカ」と「もののけ姫」を足した、豪華実写&CG映画とでも言いましょうか。
とにかく、この年末年始の観るべきイチオシ映画はコレですね!!
きっと来年のアカデミー賞、穫っちゃうような気がするなー・・・



まだまだ観そこねた作品や、大画面でなくてもDVDになったら必ず観ようと思っている作品も沢山ありますが、
とりあえず翠の勝手にアカデミー賞を決めるとすると・・・・と、ずっと考えておりました。
「アバター」を見るまでは、「チェンジリング」か「グラン・トリノ」で迷っていたのですが、
「アバター」は映像・ストーリーともに圧倒的で、頭を混乱させております。
しかし、スケール感があり、心にずっしり来た見ごたえのある作品という意味では、
最優秀作品賞は



気づけば、「チェンジリング」も「グラン・トリノ」も、監督はクリント・イーストウッド、
凄過ぎるパワーです!

あと、“映画館で楽しまなくちゃね賞”として、「天使と悪魔」「THIS IS IT」「2012」「アバター」を
挙げておきます。


かつては、ハリウッド大作に背を向け、イタリアや中国など、ミニ・シアター作品が好きで観ていましたが、
こうしてみると、ハリウッド作品に、だいぶ力が戻って来たように思えます。
アレルギー気味だったCGも、ここまで来たら、作り物の迫力だって脱帽ものです。

本当に、映画は素晴らしい!!!!
さて、最近は夕方になると頭痛がして、サボり気味のブログですが、これが年内最後のアップになると思います。
今年も立ち寄って下さった皆様、どうもありがとうございました。
来年も、思いついた事、ぼちぼちやって行きますので、遊んでやって下さいね。

メリークリスマス!


グラン・トリノ - 胸にしみ入る曲。こういう作品は、後になって良さが効いて来るのです。
