今年の作品では、ユアン・マクレガーの『人生はビギナーズ』と共に
(クリストファー・プラマー!アカデミー賞・助演男優賞おめでとう)
とてもとても、楽しみにしていた作品です。
監督はスティーブン・ダルドリーですが
細やかな作り方が、好きなんです。
たっぷり上質の映画を堪能できました
でも、疲労感もありました(笑)
私は主役の男の子の立場で鑑賞しましたが
ちょっと感情移入しにくかったかなぁ。
ぴったり同化にはね。。
彼の性格(言動)が父の喪失感からなのか、「病気」?によるものなのか
その辺りが妙に気になってしまって。
オスカー少年は演技が抜群に上手かったです。初演技とは、思えない。
彼のかかえる大きな哀しみ、心の不安定さ・・って、
お疲れ気味の自分が観ると
引き込まれすぎて(演出が上手いとも言う)
かなり体力を消耗しました。
終始ぴーんと張り詰めた緊張感があります。
オスカー少年がわーっと、思いを吐き出せたシーンは
観ていて、ほっとしました。
人間を傷つけるのも人間。そして、救われるのも人間。
会話(交流)・・大事なんですね。
お父さん役のトム・ハンクス。そんなに思い入れがない私ですが(爆)
良かった~。素敵な役どころでした。
会話遊びのシーンが好き
ちょっと、残念だったのはサンドラ・ブロック(母役)の描き方。
後半は唐突な感じがしました。
油が乗っている女優さんだけに、惜しかった・・かな。
謎の間借り人とオスカー少年の距離が縮まる感じが、心地よかったです。
おばあちゃんとの交信も微笑ましいです。
大好きな監督だけに、ちょっと辛口な感想です。
体調が良い時に、DVDになったら再鑑賞します。
スティーブン・ダルドリー監督さん作品の好きな順
1.リトルダンサー
2.愛を読む人
3.ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
4.めぐりあう時間たち
(↑リピートすると世界に嵌るけど、初回は好きじゃなかった)