ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

湖のほとりで

2010-09-20 | 映画 マ行


北イタリア、のどかな小さな村のはずれにある湖のほとりで発見された美しい少女・アンナの死体。アンナは誰に、なぜ殺されたのか?捜査を進めていく中で、住民たちの人間関係や家族のあり方が明らかになっていく。
一見何事もないかのように過ぎ行く日々の中で、サンツィオを含めた誰もが皆、“一番身近な人にも言えない悩み”を抱えて生きていた。そして、ついに犯人にたどり着いたとき語られる、アンナが貫き通した“深い愛と強い信念”は、皆の心の痛みを緩やかに溶かしていく。

湖のほとりで 2007年/伊/アンドレア・モライヨーリ




イタリアのアカデミー賞と言われている、ダヴィッド・ディ・ドナッテロ賞で10部門(作品賞・監督賞・新人監督賞・男優賞・撮影賞・脚本賞・編集賞・音響賞・視覚効果賞・プロデューサー賞)を受賞した作品、だそうです。
あの、『ニュー・シネマ・パラダイス』や『ライフ・イズ・ビューティフル』も成しえなかった・・・と言われちゃうと、観たくなりますよね。

う~ん?私としては、微妙だったかな~?と・・・。
地味さはこのお話の雰囲気として受け止められたとしても、アンナの深さというのがあまり感じられなくて、単なる殺人事件としか感じられなかったな~と思います。

容疑者として浮かび上がる人達が全員見事にアヤシくて、警部の抱えている苦しみも伝わってきて、それだけでいいように思うのですが、ポイントはやはりアンナの気持ちなんですよね~。
脳腫瘍で余命数ヶ月、自暴自棄になるのは当然だと思うけれど、自分がシッターをしている子供が父親に見殺しにされたのを目撃してしまい、自分がその父親に殺されるという場面で、死を受け入れるものなのかな~?

そこのところをもっと見せてくれたらよかったかな?と思います。

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