
ソロモンの犬
道尾 秀介 著 文春文庫 / 2010.3
秋内、京也、ひろ子、智佳たち大学生4人の平凡な夏は、まだ幼い友・陽介の死で破られた。
飼い犬に引きずられての事故。
だが、現場での友人の不可解な言動に疑問を感じた秋内は動物生態学に詳しい間宮助教授に相談に行く。
そして予想不可能の結末が……。
青春の滑稽さ、悲しみを鮮やかに切り取った、俊英の傑作ミステリー。
初・道尾秀介です!
お名前は度々耳にしていましたが、ホラー系なのだと思い込んでいたので、手に取ってみる機会もなく・・・。
そして、この表紙ですよ!気になる気になる!で、早速。。
ホラーじゃなかった!
結構面白かったです。
でもって、見事に騙されました~(喫茶店でのこととか、病院でのこととか)。
突っ込みたくなるところも多少ありましたが(京也の母親にそっくりとか、ひろ子の立ち直りの早さとか)、そこは登場人物たちの若さと思えばサラリと流せる範囲でした(笑)。
途中、長いな~~と思ったりもしましたが、間宮登場でグググッと面白くなったのと、その(まだ続くのぉ~?)という長さが「騙された~~~」に繋がるワケなんですね~。
それに、帳尻合わせがお見事!一つ一つの出来事に全て意味があったんですね~(バーベキュー仲間はそこに生きるかぁ~!とか)。
犬飼いとしては、ずっと病院の前で待っていたとか、苦手な雨の日に探しまわったとか、あ~~~、切ない切ない。。