シチリアの田舎町バーリア。貧しい牛飼い一家の次男に生まれたペッピーノは、幼い頃から大人たちに交じって懸命に働きながらも、楽しい思い出の詰まった少年時代を過ごす。やがて第二次大戦を経て町にも平和が訪れた頃、たくましい青年に成長したペッピーノは、美しい女性マンニーナと恋に落ちる。しかし、貧しいペッピーノとの結婚にマンニーナの両親は大反対。ついに2人は駆け落ちという手段でお互いの愛を貫き通すのだった。そんな中、理想を胸に政治の世界へと踏み出すペッピーノだったが…。
シチリア!シチリア! 2009年/伊/ジュゼッペ・トルナトーレ
とても長くて、おまけにとてもじゃないけど華々しいとは言えず、これといって特筆するようなものもなく、観賞後にドッと疲れが出そうなパターンなのに、終わってみれば爽やかです!
なんなんでしょうか?本当に不思議な爽快感がありました。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の自伝的映画ということで、最初、ペッピーノが監督なのかな?と思ったのですが、ペッピーノは議員さんになってしまったので、ペッピーノは監督のお父様なんだな~と……。
で、ペッピーノと映画に行った次男が監督ですね、きっと。
大切にしていたであろうたくさんのカードや、大好きなチーズと引き換えにしてまで欲しかったのが、世界中の映画のフィルムでした。
そのフィルムを何度も何度も眺めている姿に、思わずウルッとしてしまいました。
『ニュー・シネマ・パラダイス』はとても良い映画ですが、特別、好きでもなかったのですが、この『シチリア!シチリア!』を観て、あまり覚えていないけれど好きになった気になりました(笑)。
もう一度、観てみたいなと思いました。