ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

モーリタニアン 黒塗りの記録

2022-03-29 | 映画 マ行
2005年、弁護士のナンシー・ホランダーはアフリカのモーリタニア出身、モハメドゥ・スラヒの弁護を引き受ける。9.11の首謀者の1人として拘束されたが、裁判は一度も開かれていない。キューバのグアンタナモ収容所で地獄のような投獄生活を何年も送っていた。ナンシーは「不当な拘禁」だとしてアメリカ合衆国を訴える。時を同じくして、テロへの“正義の鉄槌"を望む政府から米軍に、モハメドゥを死刑判決に処せとの命が下り、スチュアート中佐が起訴を担当する。真相を明らかにして闘うべく、両サイドから綿密な調査が始まる。モハメドゥから届く手紙による“証言"の予測不能な展開に引き込まれていくナンシー。ところが、再三の開示請求でようやく政府から届いた機密書類には、愕然とする供述が記されていた。

モーリタニアン 黒塗りの記録 2021年/イギリス/ケヴィン・マクドナルド




ものすごくモヤっとするお話。
拷問による自白の強要…、実際にそうだったのだろうと思いますし、無実なのに拘束され裁判も受けられず…というのは、もし自分だったらと思うと耐えられないどころの話ではないのですが…。

でも、9.11直後、何としてもテロリストを逮捕し、次のテロを阻止しなければというアメリカ政府のやり過ぎにも理解できますし、拷問でもなんでもいいから阻止して!と私なら思うと思うし。
 779人の被拘禁者のうち有罪とされたのは8人
 うち3人の判決は控訴審で覆った
だそうですが、証拠が無い以上、で、実際、どうだったの?って、どっちにもなると思うので、ここがモヤっとの原因です。

「道義と法に背いている」のはそもそもがアルカイダでだと思いますし。
拷問はダメだとは思うけど、次のテロを防ぐためにテロリストに自白させることの方が重要だと思うし、そもそも、全く罪のない無関係な人達を殺しておいて、そのテロリストの人権は守られるっておかしいと思います。
あの人権弁護士、拷問の内容を読んで泣いていたけど、泣く権利があるのはテロリストに家族を殺された遺族だと思いますよ。
人権、人権って、殺された方の人権はどうなるの?生きているもん勝ち?おかしな世界ですね。
被害者は殺されて人権を奪われても文句も言えず、殺した方の人権は守るって、どうなってるんでしょうね?

ジョディ・フォスター、なんか顔のバランスがおかしくて、すごく違和感を感じました。
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