ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

ザ・マーダー

2012-12-28 | 映画 サ行


殺人課の敏腕刑事ジャック。かつてはプレイボーイとして奔放な生活を送っていた彼も、今は結婚し、シェフの妻と仲睦まじく暮らしていた。しかしある日、ジャックがかつて交際していた女性が性的暴行の末惨殺されるという事件が発生する。遺体の舌には十字の切り傷、そして性器には被害者の結婚指輪が埋め込まれるという異常性に満ちた手口。その日を境に、ジャックの平穏な生活は一変する。かつて彼が関係を持った女性たちが、一人また一人と殺害されてゆき、彼は事件の容疑者として、捜査に乗り出したFBIの捜査官ブコビッチから執拗な尋問を受ける。ジャックの女性遍歴を知るものは彼自身以外にはいないはずだ、と。しかしDNA鑑定の結果、ジャックの容疑は一旦晴れることになり、それと同時に捜査は混迷を極めてゆく。互いに反発し合いながらも、捜査に尽力するジャックとブコビッチ。そんな中、殺人者の魔の手は徐々にジャックの過去から現在へと迫りつつあった。
果たして犯人は何者なのか?そしてその目的とは?全てが明らかになる時、ジャックに突き付けられる驚愕の真実とは?!

ザ・マーダー 2011年/アメリカ/リッチ・コーワン






悪役じゃないレイ・リオッタ!
これはぜひとも観てみたい!と思いました。
でも、善人役というワケでもなかったような?

100人近い女性遍歴って、恨まれているワケではないから悪いことじゃないのだろうけど、でもね…。
奥さんが、自分は20人近くの人と何百回も愛し合ったから、あなたより経験は多いわ!と居直るシーンは、「ごもっとも!」と思わず苦笑してしまいました。
とはいえ、プロポーズはしたようですが、結果としては、ジャックの無責任の証が何人もの罪の無い命を奪うことになってしまったのだし、悪いことではないにしても、男女の関係というものには責任を意識してほしいものだなと思いましたけど…。

思ってもみなかった展開で、ちょっとビックリしました。
宗教的というか、キリスト教の悪の部分(私のイメージですが)に取り憑かれてしまい、考えられない事件に発展していくという、キリスト教は知らないので聖書の引用はほとんど理解できなかったのが残念なところですが、そこを理解できればこの映画の深いところを見ることができたのだろうなと思います。

いずれにしても、理解できた部分として、快楽追求の無責任さがとんでもないことになる可能性があるかも?ということじゃないでしょうか?
犯人がしきりに言っていた、弟や妹たち…というのは、自分のような存在が増えないように…ということだと思われます。
でも、ジャックの妻だけは殺さず、従って、自分の弟妹が誕生することも分かっていたので、やはり、父親の全てを恨みきれなかったということなのかなと思いました。
それなのに、そんな彼を躊躇無く殺せたジャックは、やっぱりどこかおかしいのだと思いました。
ということで、レイ・リオッタはやっぱりレイ・リオッタでした。

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