まつたけ山復活させ隊運動ニュース Part.2

松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる。

まつたけ山復活させ隊 NEWS LETTER1711

2024-06-15 21:32:00 | マツタケの林地栽培
      6月15日(土)第889回活動報告

前日の猛暑日をモノともせず、BCに表れたメンバーは22人!
快晴でしたが山を吹き抜ける爽やかな風は心地良く、皆さまいつも通りに山整備です。


朝一番の9時から何やら楽しげに始動していたのは、BCのすぐ裏手“香川山班”のお2人。
地表温度と保水力、そして土壌環境を改善してくれる菌を育てる事を目的に、稲藁を斜面に敷き詰める準備中。



束ねた稲藁をシロを守るように敷き詰め、竹杭で固定し、吹き飛ばされないように表面を麻紐で抑えたようです。温暖化に抗うこの地道な丁寧な作業が、山の地力回復につながって松茸がニョキニョキ生えてきますように!



車に乗せて頂いてまず向かったのは、ヤマガラ班。4月から作業現場A地区で、鹿ネットの修復作業をずっと行っています。鹿と人による被害がかなり広範囲に及んでいるようです。作業前に班長さんから頂いた飴ちゃんでまず気合を入れます。



軽トラの荷台に積み込んだ修理道具を持ち、かなりな急斜面の道なき道を降りていきます。現場に到着したらまずは集まって作戦会議です。作業手順の説明を受けた後、それぞれが阿吽の呼吸で動きまわるヤマガラ班でした。



次に向かったのは、林道を更に奥に入って行く“やまのは班”。久しぶりに草刈り機をお手製のショイコで背負い、自転車で山に分け入ったO島さん。一体何処にいるのかと思いきや山の頂上まで登ってました。天晴れ!赤松の生育を遮る蘖を、上からずんずん切っていく計画だそうです。もうお一人のメンバーK本さんも、剪定鋏で果敢に剪定作業をされていました。



チリンチリンと熊避けの鈴音を響かせて作業していたのはお隣の”山彦班“。こちらもかなり高い場所の急斜面で作業をしております。カタビラで安全を確保しつつ、以前剪定した古木の整理をされていました。お一人での作業、頭が下がります。安全第一でお願いします。



打って変わって静かな赤松林が広がるのは”繁見の里班“。約15年モノの松林はメンバーのお人柄を反映するかのように穏やか。4つ目のサイトとなると息も切れ、しゃがみ込んでひと息をつきながら森の木々から英気を頂きます。いやいやいや体力勝負です。



斜面のかなり低い場所で、10年後の実りを夢想しつつ黙々と地掻きをされるメンバー。
シロは粛々とその愛を受け止めて地下で拡がっているに違いない。


最後に訪れたのは“玉城山班”。後半はサイトの下で草刈りをしていると聞いていたのに、なぜか早々に下山してきたメンバーと遭遇。ギリギリ間に合って爽やかなイケメン笑顔を頂いての記念撮影。



これは後で頂いた写真。林道の奥、岩倉が一望できる気持ちの良い場所で、松枯れの処理に当たっていたそうです。そこまで歩くのシンド、でもこの気持ちの良い手作りベンチにいつか座ってみたいと思います。



お昼の後は、以前から予定されていた農工具小屋の大整理。
やっと勇気を持って断捨離を敢行いたしました(拍手)。


いやいやいや、20年分の歴史が蓄積されておりますから。
これでもかってくらいの道具・工具・農具・ネジ釘類が運び出されました。


使えるモノ・使えないモノ・修理できるものに選別します。
捨てたい人、キープしたい人、選り分ける人、様々です。


皆んなで動く事2時間、こんなにスカスカですかってくらいスッキリしました。



元足元注意地点もこんな感じ、しばらくは必要な物が探せない現象が続くかと思われます(笑)。



日本蜜蜂も順調に巣作りに励んでくれています。
越冬した2年目の群れも5月に入ってくれた群れも、重箱を継ぎ足す時期がきたようです。採蜜できる日も近いか…。

次回の活動日は6月21日金曜日です。


※ご感想、ご質問、ご意見等、また私たちの活動に見学や参加を希望される方はぜひコメント欄にご記入下さい。右下にある<コメント>の文字をクリックしてご記入下さい。お待ちしております。
※2022年以前のブログは、まつたけ山復活させ隊運動ニュース(goo.ne.jp)をクリック下さい。

(ナカマ記)
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まつたけ山復活させ隊 NEWS LETTER 1710

2024-06-07 19:18:29 | マツタケの林地栽培

6月7日(金) 第888回活動報告

 朝は涼しかったのですが、ぐんぐん気温が上昇しました。報道では、京都市の最高気温は29.7℃だったそうで、これはもうほぼ真夏日でしたね💦。 
 まあ、最高気温前後の時間帯以外は比較的爽やかで過ごしやすく、お楽しみ給食の日ということもあってか、本日の参加者数は近年にしては賑やかな28名のみなさんでした。

 午前中は山作業の班と茶摘みの班に別れました。玉城山班、繁見の里班、仲間班は山作業に出かけ、他の班やメンバーは茶摘みでした。なでしこ班はその後昼食の準備。午後は全員で茶葉の処理を行いました。

午前中の山整備のようす。
<玉城山>
繁茂したシダの下草刈りを実施。

初夏から秋にかけて、シダや湿地・沢沿いの下草、日陰の頭上を覆う木々などはヤマヒルやマダニの棲息地となります。
 本来、生物多様性とはそうした生き物たちの生きる権利も守るべきであり、敵視するのはよくありません。しかし、私たち人間の里山保全活動の妨げになりそうなところは、自然環境を壊さない(共存可能な)程度にできるだけ被害にあわない対策を施しておきましょう。
 ま、もっともこんなのも人間のワガママ勝手な言い分なのではありますけれどね😅。「獣害」などと呼ぶのはまさに人間の身勝手さの表れ。相手が獣でなく他国、他民族の人間だと戦争になる。地球上で最も有害な「害獣」は実は人間かも😓

取材に行った際、呼べども返答なく所在が分からず、下山途中で出会った時の写真です。


同時に澤田山からの下山者にも出会いました。

玉城山の作業場所が分からなかったので、4月に林道の眺望ポイントに設置したベンチの様子などを見に行きました。岩倉盆地や国際会館、比叡山頂などが一望できます。

真正面の松が枯れてしまっているので、いずれ除伐して眺望をもっと良くしたいです。
30分ほどで登ってこれるわりにはなかなかの眺望。ハイキングに入山する人が増えれば、動物たちとの棲み分けもできてくるだろうと期待しています。

5年前に移植したトチノキ。鹿に新芽を喰われたこともありましたがここまで成長してくれました。私たちの本来の目的は「まつたけ山復活」ですが「広葉樹も含む多様性豊かな里山の復活」も大事です。


<澤田山 繁見の里班>
落ち葉搔き

繁見の里ではあちこちに小動物やシカの糞を見かけました。かなり活動している模様。

<澤田山仲間班>
自転車があるので入山中であることは確かなのですが所在不明。

ハイキングコースの道標の案内板がライオンズクラブの方によって新しいものに交換された模様。支柱は新品ではなく「板」だけ交換されたようでした。

<香川山 ベースキャンプ>
金曜日はなでしこ班によるお昼の食事提供の日。今回はちらし寿司にお吸い物、サラダ。
毎回工夫を凝らして多彩なメニューをご提供いただきありがたいです。そのおかげかはさておき、金曜日は毎回、参加者が多いです😊

おいしく楽しいお昼休憩の後は、たくさん摘めた茶葉をみんなで処理。蒸した後、枝やゴミを取り除き乾燥させます。

※ ご感想、ご質問、ご意見等、また私たちの活動に見学や参加を希望される方はぜひコメント欄にご記入ください。お待ちしております。
小さい字で恐縮ですが、右下にある<コメント>の文字をクリックしていただくと記入用のウィンドウが開きますのでそこにご記入ください。

※ また 活動の様子を伝える本ブログは2022年10月以降の記録となっております。
私たちの活動は2005年から20年近く続けられております。ブログサイトの容量事情のため「2022年9月以前の活動の記録(ここをクリックで開きます)」は分離して残されております。ご覧になりたい方はお手数ですがそちらをご覧ください。

(宮崎 記)

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まつたけ山復活させ隊 NEWS LETTER 1709

2024-06-02 08:32:49 | マツタケの林地栽培

6月1日(土)第887回 活動報告

本日の参加者は18名です。

18日のブログに獣の仕業かと思われる痕跡が報告されていましたが、たい肥置き場に設置されたセンサーカメラに、イノシシの侵入が写っていたということです。

 

今日から6月、これからの梅雨に備えて今日は排水溝の掃除が中心でした。

先日の雨が側溝からあふれて、ベースキャンプ入口の道路に既に溝ができていました。

 

集合後、全員で入口付近の側溝に溜まった土を取り除きます。

 

その後、玉城山、澤田山の林道の掃除に向かいましたが、Kさんが残って蓋の下の土を除きます。

 

見事に開通して、これで当分大丈夫です。

 

河原班は玉城山方面の掃除です。林道を横切る排水溝の泥を取り除いています。溝に大きな鍬が入らないので苦労しています。

 

道路端の溝には落ち葉がたくさん溜まっていて、取り除きます。

 

エアーピンカーブのところで、水の流れ道を作っています。

 

ヤマガラ班は澤田山の方の林道で道路を横切る溝の掃除です。

 

道路端の溝に溜まった土を取り除くのが、草も生えているので大変のようです。

ヤマガラ班はこの後、シカよけネットの点検と補修も行いました。

 

シゲミの里班も林道の溝掃除を行った後、落ち葉かきを行いました。

 

今日は食事の用意のない日で、参加者も少し少ないでした。

 

ベースキャンプの裏山ではネジキの花が咲いていました。アセビの花と似ていますが、時期が遅く、花の並びもアセビとは違います。

 

そろそろ梅雨の季節で、雨による被害を気にしなければいけない時期になりました。

(北村 記)

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(ナカマ記)
 
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まつたけ山復活させ隊 NEWS LETTER 1708

2024-05-25 10:28:43 | マツタケの林地栽培

5月24日(金)第886回 活動報告

好天の中今日の参加者は19名でした。

やまがらの里班
C地区の防鹿柵の保守作業(テグの追加、網の修繕) 獣害?又は不届きな人間の仕業

やまびこ班
伐った木々を横の谷筋に運ぶ作業。亡き先生から言われたように谷の流れを意識して枝先を下流側に並べられていました。以前に比べスッキリ!
あか松以外の木も根元で伐らずに約1m程の幹を残しているとのこと。各山それぞれの手法で世話をされています。

川本班(旧名で表示)。
あか松の周りを中心に剪定作業。あか松が成長した分作業中有の姿を見つけるのに苦労します。


玉城山班
欠席2名。参加の3名は平均年齢80歳以上で昔話をしながら”熊鈴”を鳴らして玉城山林道をのぼり、上の段の浪速を眺められる所までを往復し山の状況をゆっくりと確認しながら歩いたとのこと。(今回は情報のみ。写真は無しです。)

香川山(BC上)
まつたけが期待できそうな場所に藁が敷かれていました(作業は5月5日実施)。土中温度、湿度が良い状況になることが期待されます。

毎回人気の横の畑で採れた野菜を使った昼ご飯。
今日のメニューは豆が一杯の豆ごはん。サラダ付きのヘルシーな蒸し鶏。味噌汁。高齢者向けで健康を意識したバランスの良いヘルシーメニューです(PETは個人持参分)。ここならではの定番の”おこげ”も。

追伸)
熊の出没情報 左京区役所から地域の安全に関わる関係機関(地域の自主防災会もその一つです)に連絡が入るのを転送しました。

(記 西川)

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWS LETTER 1707

2024-05-19 13:07:53 | マツタケの林地栽培

518日(土)第885回 活動報告

 

好天の中今日の参加者は19名でした。2つの共同作業が行われました。
「原木椎茸のほだ木の移動」と「あか松の薪を窯元さんの登窯まで搬送の積荷の荷下ろし作業」


1 しいたけ菌を植えた“ほだ木”の移動作業 

肥料小屋の横にビニールシートでかぶせてあった“ほだ木”(左写真)をベースキャンプ北側の器具庫の北側(右写真)に移動作業です。

2 あか松の薪状態で保管していた薪の搬出作業
10時前に到着した2トントラックに薪を皆で積み上げます。トラックは薪の量の関係で2往復する必要があり、また現地での荷下ろし作業も必要なので、メンバーの内4人はトラックとは別の車でトラックとともに鞍馬街道をひたすら北上し、花背八桝にある登窯まで行き、現地の方で薪の荷下ろし作業を行いました。(場所的にはもう少し行けば広河原です。)
軽トラと異なり荷台の高さも高く積める量も多く人海戦術でさばかないと大変でした!!

 

廃校の敷地を利用した現地の登窯は比較的新しく、さらに登窯の周りの建屋は地元の木を使った素敵な建屋です。
花背八桝地区の廃校に作られた登窯で山間の中に位置し時期的に新緑がきれいです。
窯元のシンボルである鹿の角も柱にそなえられていました。あか松は釜の温度を上げるためにはなくてはならないもので。窯元さんが「岩倉まつたけ山で伐ったあか松を花背の登窯で大事に使わさせていただきます。」と心温まるお言葉をいただきました。


!!気になる跡!!
駐車場の木の枝に高さ1mから1.5mあたりの高さの枝が折られた跡が有りました。2箇所。獣の仕業か?

今回は共同作業特集になりました。
窯元さんの言葉が印象的でした。
まつたけ山で伐ったあか松が花背とう場所で京焼という伝統産業の製造に使われており、「岩倉でも窯があるなら是非作ってくださいよ。」と言われていました。


(記 西川)

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