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おもしろ医療解説

最新医療情報、使える知識、あまり知られていないようなお話まで、子供でもわかる優しい医療解説ブログです。

quality of life

2012-05-24 09:40:30 | 医療と社会
quality of life

通称 QOL

日本語にすると、「人生の質」となります。

現代の医療は、様々な治療法があります。どの治療法にも良いところと悪いところがあり、時には患者の体への浸襲が大きく、その後の人生に大きな影響を与えるものもあります。

そんな時、このQOLが治療法を決める一つの根拠ともなります。

医療は病気を治すだけでなく、患者の人生の質を落とさないことにも、大きな役割を果たしているのです。

例えばヘルニアの場合、薬剤や神経ブロック、マッサージ、鍼治療を行っても治らない場合、手術という選択肢があります。しかしこの手術は術後直後は良いのですが、数年たつと、手術しなかった人と比較しても予後はそんなに変わりません。

手術をすれば金はかかるし、痛いし、体への影響も多いのです。今が苦しくて、どうしても我慢できないということでなければ、しなくても良かったりします。

このように、その人のQOLを考えると、同じ病気でも治療法は大きく変わってきます。

インフォームドコンセント

2012-05-23 10:39:35 | 医療と社会
インフォームドコンセント

日本語にすると、「説明と同意」になります。

多くの医療現場で医師や看護士などの医療職員が、これから行う治療を患者に十分説明することです。

かつての医師たちは、自分たちの社会的ステータスが高いのを理由に、患者や家族を軽んじて見ていました。

俺の言うとおりにすれば治る……

とにかく黙って従えばいいんだ…

こんな具合ですから、患者は何も知らされることなく治療され、失敗されても適当に誤魔化されて終わっていました。

また、手術中なども予定になかったことをされて、事後報告ということもよくあったのです。

しかし、それでは患者の人権を侵害しかねません。

そこで、最近の医療従事者には、患者が納得するまで説明し、どの治療を行いたいかは、患者自身に決めてもらい、治療に同意してもらうという義務と責任を作りました。

杖の話 2 視覚障害編

2012-05-20 11:34:18 | 医療と社会
杖の話第2弾!

昨日は足が不自由な方の杖についてお話しました。

でも実はもう一つ全く異なる用途で使われる杖があります。

それが、目の不自由な人が使う「白杖(はくじょう)」と呼ばれる杖です。

この杖の大きな特徴は、黄門様の杖のように長いことと、細くて白いことです。

杖自体が非常に細いため、T字杖などと違い、体重を支える力はなく、ちょっとしたことでも簡単に折れてしまいます。

この白杖は、体の前に置いて床面を滑らせたり叩いたりして障害物や、歩いている場所を確認します。

また杖を持ち歩くことによって、周りの人たちに警告することもできます。

白杖には杖の先についているチップ(石突)を、好きなものに取り替えることができます。

チップには様々な種類があり、一般的なものは棒状をしています。また床面を転がすのに適したものとしてボール型チップや、ローラー付きもあります。

白杖も使う人に合わせて長さを変えたり、チップを変えたりして対応します。

杖の話 1 肢体不自由編

2012-05-18 16:31:24 | 医療と社会
その昔、杖は権威の象徴であり、言うことを聞かない人を殴ったり、威嚇したりする警棒のようなものでした。

そんな杖が医療の中で使われるようになったのは、ごく最近のことです。

病気やケガ、加齢などにより衰えた下肢の筋力を補うけとと、体のバランスを取り安全に歩けるようにするのが目的です。

杖には色々な種類があります。

代表的なものは

松葉杖 四点支持杖 T字杖です

松葉杖は両脇に抱えて使います。主に歩行訓練を初めて日が浅い人や、車椅子の人の体力作りのために使っています。床との設置面が大きいため、バランスは取りやすいのですが、腕の力がいるため非常に疲れやすいです。

四点支持杖は片手で持ちます。上部は普通の杖ですが、床との設置面が四つ足になっています。安定感はありますが重くて四つ足の部分が邪魔なため、あまり実用的ではありません。

T字杖はリハビリがだいぶ進んだ人が使います。これも片手に持ちます。杖自体は小さくてコンパクトですが、バランスが取りにくいため実際に使いこなすためには十分な練習が必要です。

このように杖には色々な形があり、用途によって使い分けています。

総合診療科

2012-05-17 09:30:33 | 医療と社会
最近の病院は、各診療科が臓器毎、疾患ごとに細かく分類されています。

それは、より高度で精密な医療を行う上ではとても画期的なものです。

しかしその反面、あまりにも細かくなりすぎた診療科を前に、「どこの診療科へ行ったら良いのかわからない」という患者さんも大勢います。

そのため、ある程度の規模の病院では「総合診療科」なるものを置き始めました。

高度で細分化された医療から溢れた患者さんたちを、一手に引き受ける科です。

ここでは主に軽傷の患者を診察します。そして必要があれば、どこかの診療科へ紹介してくれるというシステムです。

どこへ行ったらわからない時は、ひとまず総合診療科に行ってみましょう!