石野真琴のなんでもあり?

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<がん細胞>近赤外光で破壊

2011-11-13 22:14:28 | 趣味
 体の外から光を当ててマウス体内のがん細胞を破壊する実験に、米国立衛生研究所の研究チームが成功し、6日発行の科学誌「ネイチャーメディシン」(電子版)に発表した。正常な細胞は傷つけず、効率的にがん細胞だけを破壊できる治療法として、数年以内の臨床応用を目指すとしている。【永山悦子】
 チームは、主にがん細胞に存在するたんぱく質と結びつく性質を持った「抗体」に注目。この抗体に、近赤外光の特定の波長(0.7マイクロメートル)で発熱する化学物質を取り付け、悪性度の高いがんを移植したマウスに注射した。
 その後、がんがある部位に体外から近赤外光を15~30分間当てた。計8回の照射で、がん細胞の細胞膜が破壊され、10匹中8匹でがんが消失、再発もなかった。一方、抗体注射と照射のどちらかだけを施したマウスや何もしなかったマウスは、すべてが3週間以内にがんで死んだ。複数の種類のがんで同様の効果を確認。注射された抗体ががん細胞と結びつき、照射によって化学物質が発する熱で衝撃波が発生、がん細胞だけを壊したと結論づけた。
 がんに対する光治療には、今回と波長の異なる光を当てる方法があるが、やけどをしたり、光を受け止める物質ががん細胞以外にも結びついたりするなど、健康な細胞への影響が避けられなかった。
 近赤外光を使う新しい方法では、抗体がわずかに正常細胞に結びついても、光の強さを調節することでがん細胞だけ破壊できる。また、光自体が無害なため繰り返し照射でき、体表から5~10センチ程度の深さまで届くという。
 チームの小林久隆主任研究員は「抗体は、肺、乳、前立腺、大腸、卵巣、白血病、悪性リンパ腫などさまざまながんに使えるものが承認されており、数年以内に臨床応用を実現させたい。がん細胞が血中を移動する転移がんでも、それに結びつく抗体が見つかれば応用できる」と話す。

 医療に関しては日進月歩と言う言葉が使われて来ましたが、このような治療方法はまさにその通りだと言えるでしょう。
 癌はいずれ治療可能になると言われて来ましたが、その時はもうすぐそこまで来ているようです。
 とくに副作用の小さい、効果的な方法として抗ガン剤等を選択的に癌にのみ作用させる方法や、重粒子線等の強力な、それでいて体内にまで入るエネルギー線を、効果的にガン細胞にのみ当てて焼く方法等が考案されているようです。
 重粒子線治療などは、癌の位置を正確に測定し、把握できて初めて可能ですが、それだけに身体を動かすと正常な細胞を破壊する可能性があります。
 それに対してこの研究のようにガン細胞にのみ結びつく抗体が見つかれば、より効率的に細胞を破壊する事が可能と言えるようです。
 問題は体表から5~10センチ程度の深さまで届くと言う事は、それ以下には到達しないと言う事でしょうか。

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