石野真琴のなんでもあり?

多趣味な石野真琴が、普段感じている事、将棋、祭り、甲冑等々、趣味の内容を描きます

横浜商大高柔道事故訴訟 原告が逆転勝訴

2013-07-11 23:59:59 | 趣味
 私立横浜商科大学高校(横浜市旭区)柔道部の練習中の事故で重度の障害を負ったとして、当時1年の北川大輔さん(20)=横浜市保土ケ谷区=と両親が同校に逸失利益など約2億7千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(難波孝一裁判長)は3日、「顧問は注意義務を怠った」と過失を認め、同校に約1億8700万円の支払いを命じた。一審横浜地裁判決は過失を否定、請求を棄却していた。
 判決によると、北川さんは2008年4月に同校柔道部に入部。同5月3日、大会会場で、準備運動もなく、経験も体格も異なる同級生に投げられ倒れた。病院で急性硬膜下血腫と診断され、現在も意識不明で常に介護が必要な状態が続いている。
 判決理由で難波裁判長は、事故発生時、北川さんは1カ月前に柔道を始めた初心者だったとして、「技量差も体格差も大きい同級生と練習を行えば、傷害を負う危険性が高いことを教諭は十分に予見できた」と指摘。教諭が指導した形跡がなく、準備運動しないまま練習に参加したことを見逃すなど、注意義務違反があったと判断。受傷との因果関係を認めた。
 一審判決は「北川さんは受け身を取る技術はあった」などとして、学校側の過失を否定していた。
 学校側は「判決の詳細を把握していないのでコメントできない」とした。
◆父親「判決道しるべに」
 東京高裁判決は、初心者への指導や配慮を怠ったとして、指導者の注意義務違反を明確に認定した。柔道事故が後を絶たない中、北川大輔さんの父・広隆さん(57)は「判決が安全指導への道しるべになってほしい」と期待を込めた。
 北川さんは高校入学まで柔道経験がなく、事故発生までの練習日はわずか19日間。入部1週間後には、練習中に脳振とうを起こしていた。だが事故当日、準備運動もないまま体重が倍もある経験者の同級生に投げられ、意識を失った。
 難波裁判長は「北川さんの技量は未熟で、教諭が練習に参加させないなどの指導をしていれば、受傷は回避できた」と批判した。
 この29年間、柔道事故で118人の中高生が死亡。広隆さんは「防ぐ手だてがあるのにしてこなかった。事故は人災」と憤る。
 今年3月に20歳になった息子は眠ったままだ。「悲しく、つらい思いをするのは、子どもたちと家族。指導者は、安全指導に対する意識を改めてほしい」と訴えた。

 高校柔道部で1ヶ月程度の練習と言う事ですが、どの程度の練習時間があったのか判りませんが、進学校で部活の時間がそれほど無い高校であったなら、十分に受け身を取れる技量があるとは言えないかも知れません。
 自分の経験では、入部するのは4月の10日~15日ぐらいで、5月の初めとなれば、受け身や筋トレなどを初めてまだ2週間足らず、10日で練習時間は20時間から30時間しかなく、真っ当な受け身は取れないと思います。
 柔道の受け身だと、左右横受け身、前受け身、後ろ受け身、前廻り受け身を身に付けると同時に、反射的に頭部を守る首の筋肉を鍛える必要があり、素人から2週間ではかなり難しいと思います。
 4週間から5週間はキッチリやった方が安全です。得に身体が大きい選手の巻き込み技は、受け身も難しいので・・。 

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3 コメント

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裁判に至る事情 (はるやま)
2013-07-16 15:21:04
この事件は学校の体質に問題があるようです。
第4回柔道事故シンポジウム〈前〉
http://www.janjanblog.com/archives/57892

上の記事によりますと事実の隠蔽から治療費の支払い拒否までしており、事故は学校と何も関係ないとのスタンスでした。
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Unknown (名無し)
2013-11-14 22:29:27
自分ここの柔道部出身で
この事故とは関わりなかったですけど卒業してからそこまで時間経ってないので少し心配です。

部活内の先輩後輩のいじめなどあったにも関わらず顧問も見て見ぬふりしていたり
試合のときはいつも途中から顔を出して誰かの試合を見ていないなどざらにありました。
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隠蔽体質 (石野真琴)
2013-11-20 06:33:18
はるやま様
 学校の隠蔽体質は今に始まった事ではなく、とにかく事件をもみ消そうとする力が働くようです。
 しかし、人が亡くなっているわけで、そう言う事を許したのでは、同じような事件が起きないとも限りません。
 全てをさらけ出してほしいものです。

名無し様
 この学校のOBの方のようですね。
 ある程度のいじめなどは、あとで笑って済ませる事が出来る範囲なら、許容されても良いと思いますが・・。
 もう少し、色々な報告が欲しいですね。 
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