本日の東京地方の天候は曇時々晴でした、思った以上に雲が多くて取れない一日で、昨日のように快晴とは成らなかったのが残念でした。都心部の最高気温は22度、最低気温は18度、三多摩地域の最高気温は23度、最低気温は16度でした。日曜日、月曜日と雨マークが付いています。この晴天は土曜日までという事になりそうです。
地球温暖化など環境問題への関心が高まり、クリーンエネルギーの研究が進むなか、山梨大工学部生命工学科の長沼孝文准教授(61)が、微生物が生産する油脂を処理し、軽油に代わるバイオディーゼル燃料を作る研究を進めている。土壌から採取した微生物が間伐材など木材から採取した糖を使って油脂を生産するため、未利用の資源を活用できるのが特徴だ。微生物による油脂生産の研究は世界的にも珍しく注目を集めている。
甲府市内にある山梨大工学部生命工学科の長沼准教授の研究室。実験台や培養器の中には数十種類の茶色っぽい液体が入ったフラスコが、冷蔵庫には微生物が入った試験管がある。研究に使われているのは微生物のひとつ「リポミセス」だ。土の中から採取できる酵母で、木材から採取できる糖「キシロース」を与えると油脂を生産する。研究ではこの過程に着目、リポミセス酵母にいかに多くのバイオディーゼル燃料に使える油脂を生産させるかが目的だ。
リポミセス酵母は採取場所によって能力が異なる。より効率良く油脂を生産する菌を見つけるため、全国各地から採取したリポミセス酵母は約300種類に及ぶ。長沼准教授が、前任の兎束(うづか)保之教授とともに30年前から集めたものだ。どのリポミセス酵母にどんな環境を与えるとより多くの油脂を生産するのかが研究の柱だ。
研究の最大の特徴は、未利用の資源を使っていることだ。バイオエタノールの場合、原料となるトウモロコシやサトウキビは食糧でもあるため、バイオエタノール増産には作付面積を増やすしかない。実際、昨年からの原油価格の上昇で、代替燃料となるバイオエタノールへの期待が高まり、一気に増産が進んだ結果、穀物需要が高まり価格も上昇、家庭にも大きな影響を与えた。一方、リポミセス酵母は土中から採取できる上、キシロースも間伐材や剪定(せんてい)枝などの木材から採れる。未利用の資源を使うため、生活への影響が少ないのだ。長沼准教授も「リポミセスはほとんどの土に含まれる。キシロース以外でも木質から採れる糖で使えるものは使っていきたい」と話す。
リポミセス酵母を研究する機関は世界的にも少なく、山梨大と独立行政法人酒類総合研究所との共同研究として、独立行政法人・新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「バイオマスエネルギー先導技術研究開発事業」にも選ばれた。平成19年度から2年間委託研究しており、NEDOからの評価も高い。
NEDOの新エネルギー技術開発部バイオマスグループの國西健史主査(44)は「油脂を生産する微生物というのは興味深い着眼点。あらゆる木質系バイオマスを利用し、微生物が生産した油脂を遠心分離などの方法で簡単に抽出できる可能性がある」と指摘する。
油脂を大量生産するための条件や、油脂のディーゼル燃料への処理方法など研究課題はあるが、長沼准教授は「これからは、1つのエネルギーに頼るのではだめ。ディーゼルエンジンは熱効率も高く、微生物からの油脂生産は新エネルギーとしての可能性は高い」と語った。研究の成果は今月29、30日に東京都内で開かれる産官学の最新技術などを集めた「アグリビジネス創出フェア」(農林水産省主催)で紹介される予定だ
日本でも色々な材料からバイオエタノールを作る研究が行われ、このブログでは目に付いた研究発表を紹介してきました。
海草からバイオエタノールを作る研究、米糠、うどんの洗い汁を原料にしているとか。
しかし・・・、なかなか実用化され、大量に生産されていると言う情報が伝わって来ません。ガソリンに何パーセントか混ぜて売られるようになるまで、あとどのくらい期間が必要なのか、その間にも温暖化は進みます。
早く実用化への道を付けて欲しいものです。
地球温暖化など環境問題への関心が高まり、クリーンエネルギーの研究が進むなか、山梨大工学部生命工学科の長沼孝文准教授(61)が、微生物が生産する油脂を処理し、軽油に代わるバイオディーゼル燃料を作る研究を進めている。土壌から採取した微生物が間伐材など木材から採取した糖を使って油脂を生産するため、未利用の資源を活用できるのが特徴だ。微生物による油脂生産の研究は世界的にも珍しく注目を集めている。
甲府市内にある山梨大工学部生命工学科の長沼准教授の研究室。実験台や培養器の中には数十種類の茶色っぽい液体が入ったフラスコが、冷蔵庫には微生物が入った試験管がある。研究に使われているのは微生物のひとつ「リポミセス」だ。土の中から採取できる酵母で、木材から採取できる糖「キシロース」を与えると油脂を生産する。研究ではこの過程に着目、リポミセス酵母にいかに多くのバイオディーゼル燃料に使える油脂を生産させるかが目的だ。
リポミセス酵母は採取場所によって能力が異なる。より効率良く油脂を生産する菌を見つけるため、全国各地から採取したリポミセス酵母は約300種類に及ぶ。長沼准教授が、前任の兎束(うづか)保之教授とともに30年前から集めたものだ。どのリポミセス酵母にどんな環境を与えるとより多くの油脂を生産するのかが研究の柱だ。
研究の最大の特徴は、未利用の資源を使っていることだ。バイオエタノールの場合、原料となるトウモロコシやサトウキビは食糧でもあるため、バイオエタノール増産には作付面積を増やすしかない。実際、昨年からの原油価格の上昇で、代替燃料となるバイオエタノールへの期待が高まり、一気に増産が進んだ結果、穀物需要が高まり価格も上昇、家庭にも大きな影響を与えた。一方、リポミセス酵母は土中から採取できる上、キシロースも間伐材や剪定(せんてい)枝などの木材から採れる。未利用の資源を使うため、生活への影響が少ないのだ。長沼准教授も「リポミセスはほとんどの土に含まれる。キシロース以外でも木質から採れる糖で使えるものは使っていきたい」と話す。
リポミセス酵母を研究する機関は世界的にも少なく、山梨大と独立行政法人酒類総合研究所との共同研究として、独立行政法人・新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「バイオマスエネルギー先導技術研究開発事業」にも選ばれた。平成19年度から2年間委託研究しており、NEDOからの評価も高い。
NEDOの新エネルギー技術開発部バイオマスグループの國西健史主査(44)は「油脂を生産する微生物というのは興味深い着眼点。あらゆる木質系バイオマスを利用し、微生物が生産した油脂を遠心分離などの方法で簡単に抽出できる可能性がある」と指摘する。
油脂を大量生産するための条件や、油脂のディーゼル燃料への処理方法など研究課題はあるが、長沼准教授は「これからは、1つのエネルギーに頼るのではだめ。ディーゼルエンジンは熱効率も高く、微生物からの油脂生産は新エネルギーとしての可能性は高い」と語った。研究の成果は今月29、30日に東京都内で開かれる産官学の最新技術などを集めた「アグリビジネス創出フェア」(農林水産省主催)で紹介される予定だ
日本でも色々な材料からバイオエタノールを作る研究が行われ、このブログでは目に付いた研究発表を紹介してきました。
海草からバイオエタノールを作る研究、米糠、うどんの洗い汁を原料にしているとか。
しかし・・・、なかなか実用化され、大量に生産されていると言う情報が伝わって来ません。ガソリンに何パーセントか混ぜて売られるようになるまで、あとどのくらい期間が必要なのか、その間にも温暖化は進みます。
早く実用化への道を付けて欲しいものです。
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