石野真琴のなんでもあり?

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「どこへ逃げれば」大津波に募る不安

2012-04-08 23:59:59 | 趣味
 「町の存続が危ぶまれる」「一体、どこへ逃げたらいいのか」。「南海トラフ」で起きる巨大地震で大津波の発生が予想された地域では、地元住民や自治体が不安を募らせた。
 「鯨の見える町」として知られ、夏場はホエールウオッチングの観光客でにぎわう高知県黒潮町(人口約1万3000人)。これまで想定してきた津波高は最大8メートルだったが、今回の予想は4倍以上の最大34.4メートルで、全国で最も高い値に。沿岸部に建設された津波避難タワーは海抜12メートルで、避難計画を抜本的に見直す必要が出てきた。
 3月31日午後、役所で緊急会議を開いた。大西勝也町長は「町の存続が危ぶまれる」と厳しい表情で語り、職員に情報収集などを指示。取材に「居住地もかなり限られてくる。高台移転も含め、あらゆる手段を排せず対応したい」と述べた。
 地域の自主防災会連絡会長を務めた西岡正和さん(65)は「高齢者がどれほどの時間で高台まで逃げられるか。私も脳梗塞(こうそく)を患って車いすの生活」。海から約1.2キロの高台にある町立大方中央保育所は津波避難計画で待機場所となっているが、保育所関係者は「園児を素早く避難させるのは難しい」と話した。
 最大29.7メートルの津波が予想された新島(東京都新島村)でも、消防団長を務める会社役員、青沼邦和さん(58)が「想像を絶する」と言葉を詰まらせた。村の防災担当者は「標高が低い島の住宅地はほぼ100%近く水没してしまうのではないか」という。
 新島では以前、最大10メートルの予測で避難計画を立てていたが、東日本大震災を踏まえ、昨年6月に15メートルまで引き上げたばかり。避難所を標高15メートル以上の高校に変更し、地区ごとの避難訓練も実施した。
 高齢化が進む島では、実際に誰が誰を伴って避難するかのシミュレーションもできているというが、「避難計画も根本的に見直さないといけない。情報を収集し、防災会議で早急に検討していく必要がある」と青沼さん。しかし、隣の式根島と合わせて人口約2800人の村の財政だけでは十分な対策を講じるのは難しいという。
 25.3メートルの津波が襲うとされた静岡県下田市でも、石井直樹市長が「東日本大震災の後では、あり得ると想定しないといけない。市の防災体制を大きく変えなければ」と危機感をあらわにした。飲食店経営、松本佐代子さん(68)は「そんなに大きな津波では逃げられないのでは。避難する時、道が混むと高台までたどり着けるかどうか」と不安な表情で話した。【小坂剛志、倉沢仁志、扇沢秀明、柳澤一男】

 静岡県下田市でも25メートルの大津波・・となると、下田市周辺では逃げる場所は本当に限られて来ます。下田市に限らず、伊豆半島全体を見てもごく僅か、天城山周辺とか、自分が住んでいる蓮台寺の奥地から、上大沢・下大沢地域となりそうです。そう考えて標高25メートルの地域を下田市で考えると、上大沢・下大沢地域、稲梓地域では箕作、河津方面、松崎方向となるでしょう。
 下田市の建物は、その大半の標高が数メートルで高さも10メートル以下程度なので、25メートル級の津波が襲ってくれば、海面下に沈むと考える事になります。
 これは超ローカルな話で知らない人の方が遙かに多いのですが、最近になって下田市が標高を示す板を電柱に取り付けています。それによれば大沢口と呼ばれる地点で標高にして21メートル程度、下って下田高校や稲生沢小学校あたりで、その下の道路部で標高10メートル前後となります。
 大沢口は下田の河口部から稲生沢川を遡る事、約5キロぐらいの場所で、ここで標高が20メートルです。
 25メートルの津波が繰り返し襲ってきても、標高25メートルの地点が水没するとは限りません。何回繰り返して来るかによるとも考えられますし、河口からの距離と地形がもっとも大きく関係しているとも考えられます。他にも津波の方向にも大きく関係してくるはずで、実際には模型を作って調べるしか方法はないと思います。

 25メートルの地点まで水没するとしたなら、下田市の中の平地部の9割は水没し、その地域に住んでいる人々が、逃げる時間はほとんど無いと考えるべきです。
 下田市の逃げる先は敷根公園当たりでしょうが、標高で20メートル越えているとは思えないのですが・・。

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