「ウクライナに軍事介入せず」＝ロシア大統領が約束

　【ニューヨーク時事】国連の潘基文事務総長は28日、プーチン・ロシア大統領がクリミア半島編入後、ウクライナの東部や南部に軍事介入する考えはないと約束したことを明らかにした。潘氏はオランダ・ハーグの核安全保障サミット出席に先立ち、ロシアとウクライナを訪れ、モスクワでプーチン大統領と会談した。
　訪問結果を安保理に報告後、記者会見した潘氏は「ウクライナ南・東部に軍部隊を派遣しないという保証を得たか」と質問され、「大統領はそう語った。（ウクライナに対する）いかなる軍事行動の意図も持っていないと述べた」と語った。ただ、プーチン大統領は両国国境沿いの「過激な要素」に懸念も示したという。　

　ロシアとしては、ソ連時代からの念願である「不凍港」の確保と言う観点から見て、ソマリア半島の軍港を手放す事は、決して出来ない事であったのです。
　それがロシアのソマリア半島の迅速な併合であったと言えます。
　ロシアは広大な領土を持つ巨大な大陸性国家ですが、その大半が雪に覆われる土地であり、永久凍土と呼ばれる土地も多いです。
　北極海に面した港は大半が冬になれば雪に覆われ、氷によって閉ざされます。
　近代のような超距離ミサイルの撃ち合いとなるような戦争では、原潜を海中に走らせて海中からミサイルを打ち上げる必要があります。これはミサイル基地が固定されていると、防御もし易い事に由来します。
　広大な海の何処から発射されるか判らない、大陸間弾頭弾は防衛出来ないのです。
　ロシアが不凍港を欲するのは、真冬でも原潜を自由に動かすには、絶対に必要だからと言えます。