小金井市長、ゴミ収集危機で引責

　東京都小金井市の佐藤和雄市長（５４）は１日、自らの選挙戦での言動をきっかけに、可燃ゴミ収集停止の恐れが出ている問題の責任を取る形で、市議会議長に辞表を提出した。
　地方自治法では、市長が２０日以内に退職する場合は議会の同意が必要と定めている。佐藤市長の辞職は、１日午後にも開かれる市議会で諮られる予定。
　佐藤市長は今年４月の統一地方選で初当選。市長選の選挙公報などで、可燃ゴミの焼却を依頼している周辺自治体に支払うゴミの委託処理費の増加分について、「ムダ使い」などと指摘したため、周辺市の反発を招いた。今年度排出見通しの可燃ゴミのうち未契約だった約５５００トンの搬出先がいまだ決まらず、今月半ばにも収集停止の恐れが出ていた。

　小金井市と言えば、自分が東京で暮らしていた頃の隣の街であり、毎日歩きに行っていた「小金井公園」の大半が小金井市だったと記憶している街です。
　小金井市は西東京市から見れば南に位置する市です。ＪＲ中央線の武蔵小金井駅が市のほぼ中心地域にあって、隣の東小金井駅までが小金井市、東は三鷹市、北には小平市、西東京市、南には府中市、調布市、西には国分寺市と言う位置関係になります。ＪＲ中央線だけ注目すれば東小金井の東には武蔵境があってこの駅は三鷹市、武蔵小金井駅の西には国分寺駅があって国分寺市です。
　面積にして１１．３３平方キロメートル、人口は１１万９６８４人（２０１１年１０月１日）だそうです。
　今回のゴミ問題以前から、市政としての収支が悪く、１９９６年度に１１１．４%で、民間会社の調べで市としては日本最悪とされたそうです。２００５年度で９１．２%と回復しているようですが、依然予断を許さないとされます。
　市役所の庁舎は自前の建物ではなくリース契約によりリース費用を払っているそうです（これは中央線高架化工事に伴う再開発計画等、一概に財政上の理由ばかりではないようですが、財政上の問題も大きい、このリース利用料支払いによって、新庁舎建設積み立て基金が底を突いてしまったため、計画が行き詰まっている状況です。）
　そこで財政立て直しを叫んだ佐藤和雄市長が当選したわけですが、今回ゴミ問題により辞職を余儀なくされる・・そう言う事のようです。

　ゴミ処理場があればゴミ処理の為の運営費は掛かりますが、大きな処理場であれば他市のゴミを処理する事も考えられます。他の市に依頼して処理して貰うのと、自前の処理場で処理するのと比較して、どの程度経費が浮くのか判りませんが・・・。
　ただ言えるのは、そう簡単に市政の財政を好転させる事は出来ないと言う事でしょう。
　いずれしても早く次の処理先を見つけないと、小金井市民のゴミが収集されないと言う最悪の状況を生み出す事になります。