石野真琴のなんでもあり?

多趣味な石野真琴が、普段感じている事、将棋、祭り、甲冑等々、趣味の内容を描きます

死亡時画像病理診断

2008-10-20 22:23:16 | 趣味
 本日の東京地方の天候は晴でした。午前中は非常に良い天候で午後から多少雲が出て来ましたが、全体的には良い天気でした。都心部の最高気温は25度、最低気温は16度。三多摩地域の最高気温は25度、最低気温は15度でした。週間天気予報では金曜日と土曜日に雨マークが付きました、降水確率が50%、60%なのでまだ何とも言えませんが・・・。春とは違い、ひと雨毎に寒くなるこの時期ですから、冬に向かって一波乱、二波乱ありそうですが・・・。そう言えば今年は台風が来ないですね、そろそろ台風がやって来ても良い頃ですが・・・。

 奈良県と県医師会は、死因究明の精度を高めるため、コンピューター断層撮影装置(CT)で遺体を撮影する「死亡時画像病理診断(Ai)」を活用する全国初の制度を、全県立病院に導入した。国内では、遺体の解剖は司法解剖を除き、ほとんど行われない。このため「犯罪を見落としかねない」と指摘され、大相撲の時津風部屋の力士急死事件でも真相究明が遅れる要因にもなった。Aiは解剖なしでも遺体の詳しい情報を得られると期待され、県医師会は「死因の究明と公衆衛生の向上に役立てたい」としている。
 Aiは、現役医師で作家の海堂尊さんがベストセラーとなった医療ミステリー小説『チーム・バチスタの栄光』で紹介、「遺体の98%が解剖されない日本は『死因不明社会』」と普及を提唱したことで注目されている。病院が個別に実施しているケースはあるが、自治体や医師会が主導する組織的な導入は初めて。
 変死体など死因不明の遺体をめぐっては、遺族の承諾なしで行政解剖ができる監察医制度があるが、運用されているのは東京23区や大阪市など5都市のみ。奈良県など他の地域では、警察官による検視や、医師が立ち会う検案を行い、事件性があれば司法解剖に回される。
 しかし、遺体を傷つけたくない遺族の抵抗感に加え、医師や費用の負担が大きいことで実際に解剖されるのはわずか。厚生労働省の調べでは、平成19年度の死者約110万8000人のうち、解剖されたのは2・8%の3万154人(病理解剖含む)。18年度も2・8%台だった。奈良県医師会によると、昨年県警が異状死として扱った遺体(1584体)でも、司法解剖されたのは138体(約9%)にとどまった。
 遺体の表面だけをみる検視や検案では死因の究明には限界があるうえ、子供を虐待して死亡させた家族らが解剖に同意しないケースもある。これに対し、遺体をCTで撮影するAiでは、検案では分からない頭部内の出血も映し出され、死因を特定しやすい。画像という「証拠」を示すことで、解剖の同意を得やすいという。
 厚生労働省も「解剖不要」という利点に着目。医療事故死が疑われるケースで原因究明にあたる第三者組織として創設を目指す「医療安全調査委員会」(医療版事故調)でのAi活用を検討している。
 奈良県のAi制度は、県医師会が県に働きかけて創設した「承諾解剖制度」の柱。検案医が必要性を認め、遺族が書面で承諾した場合にAiを実施。1回1万円の遺族負担を、年間20回まで県医師会が補助する。県立の三室、五條、奈良、医科大付属-の4病院で運用する。
 県医師会の槇野久春理事は「検案だけでは見抜けなかった死因を明らかにするとともに、死因を知りたいと願う遺族の気持ちに応えられれば」と話している。
 日本では変死と判断されないかぎり、行政解剖、司法解剖は行われないと聞いています。もっともこの知識はテレビの刑事物で得たものですが、その為に変死かどうかは判明しない遺体は、そのまま荼毘に附されてしまいます。
 これには記事にもあるように日本人の宗教観として、死ねば仏様となり、丁寧に扱い荼毘に臥すと言う習慣が関係しているようです。
 CT撮影である程度でも原因が解明するのであれば、変死か自然死かの判断が出来るので、これは画期的と言えます。
 病院で死んだ場合は、その要因はある程度判っているので、CT撮影する必要も無いのかも知れませんが・・・。
 病理解剖さえもあまり行われていない現状を考えると・・・、これは良い事かも知れません。

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