Take it to the Lucky

最近はフィギュアスケートと歌舞伎鑑賞記録が主流でござります

風林火山・28

2007年07月18日 | 風林火山
遅ればせながら感想を。
あんなに板垣が死ぬのイヤイヤ~!と思ってたのに、板垣の最期の勇姿があまりにもかっこよすぎて惚れ惚れしてしまいました。死ぬ場面では不思議と泣けなかったのですよ。その前の伝兵衛とのシーンや、晴信が板垣を見殺しにできないと助けに行こうとしかけるとこのほうがおいおい泣けたんですけどね。
板垣の…いや、千葉さんの最後の立回りは本当に凄かった。ちょっと長すぎたかなという気がしないでもなかったですが(^^;でもあの殺陣はいつまでも見ていたいよね~♪ 私は新選組!や歌舞伎にはまるまでは、時代劇なんて好きじゃなく、殺陣なんて血が飛び散ったりして気持ち悪いなんて毛嫌いしてたぐらいなのに、千葉ちゃんの美しい動きに本当にうっとりしちゃったよ殺されかかってる場面なのにねえ(苦笑)
最初のほうの場面の、馬上で後ろ姿で鞭を掲げて勘助に最後の別れの挨拶をしているかのようなシーンも、その背中に惚れ惚れでしたよ。私はああいう背中で演技できる人に弱いんだよなあ~♪ 本当にかっこよかった。泣きまくると思ってたのに、意外にも清々しく板垣の最期を見ることができたことがびっくりですよ。

ただ、お話としてはいまいちだったかも。まず甘利の作戦がもうちょっと何とかならなかったのかなと。最期に板垣の元へ戻れた場面は感動的でしたけど、村上に刃を向けておいて、すぐそこで甘利が討たれてしまうのかと思いきや意外にも村上に助けられるし、かと思えばあの本陣からどうやったのか逃げ出してるし、そしてせっかく逃げ出せたのに、すぐさま追ってがきて、後ろから討たれちゃうし…。う~ん、なんだか板垣の最期の獅子奮迅の働きと比べると、もうちょっと甘利のかっこよいところも見たかったなあ。死ぬ場面は泣けたし良かったんですけどね。つーか平蔵…今までヘタレだったくせに、こんな時だけ活躍しおって…。
あと板垣と甘利が敵陣にどんどん攻め入ってる時に、てっきり今の晴ちゃんなら両手叩いて喜ぶのかと思ったら、意外にも「焦りおって…」だったのでちょっとびっくり。先週、板垣の必死な諌めを聞いて、ちょっと気が静まってたのかしらね。久々にまともな晴信を見たかと思いきや、その後の眉ピクピク歌舞伎顔はいかがなものか(苦笑) ちょっと~こっちは泣く気満々だったのに、盛大に吹いちゃったじゃないですか! やりすぎよ~!
昔、新選組!でも勘ちゃんの平助が死ぬ時に歌舞伎顔になった時はあったけど、今回の亀ちゃんはあの時の遥か上を行ってましたよ。歌舞伎では違和感ない表情も、ドラマで観ると吹き出してしまうのはこれは如何に…。
そのあと御館様に続いて家臣達もどこか顔芸のオンパレードな演出になっちゃってたし、それに板垣の戦ってる姿を皆で高見の見物状態で良かったのだろうか…。ちったあ加勢してくれよと思っちゃった。そりゃ加勢することになったら、誰よりも晴信が真っ先に翔んで行きそうだったけどね。
まあ変な花びら舞ったり、馬が天に羽ばたいたりするような演出じゃなかったから良かったですけどね。板垣の最期はまるで弁慶のようでしたけど、2年前の義経のようにハリボテを使われなくて良かったなあと。

なんか予告がかなりツボだったんですけど、もしかして来週のほうが私は号泣なんじゃないかしら!? あと宍戸開さん演じる原虎胤ってずいぶん久しぶりに観た気がするんですけど、今まで何処にいたんだ?!

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4 コメント

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泣けました。 (ドーナッツ)
2007-07-19 13:11:07
isakoさま

板垣・甘利立派な最期でしたね・・・
私も甘利の作戦は甘かったなぁ~と思いつつも、愛情が空回りしちゃったのね!不器用だなぁって愛おしくなり泣けました。
ってか、えぇぇ~平蔵!!おめーかよ!ですよね(笑)

伝兵衛とのシーンは、前回の「立派に育ったな」ってやり取りもあって、「命をあずけてくれ」に号泣◎□×○
だから、伝兵衛声をかけちゃダメだよぉぉ・・

晴信をずっと支えて育ててきた板垣は、なんか源さんに近いものを感じてきてて、矢がマトリックス状態になって飛んできたらどうしよー(汗)なんて心配してましたが、NHKもそろそろ気付いてくれたのでしょうか(笑)

来週の春ちゃん、辛そうでしたね(また、顔芸見れるのか!?)かなり、萌えそうです。(根がSなもんで)

長文失礼しました。感想楽しみにしてます。

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お待ちしておりました。 (koshi)
2007-07-19 22:39:49
今晩は。
月火と風林火山根多が無かったので,もしかすると甘利の,じゃないあまりのショックに放心状態になられたのでは・・・と案じておりました・・・。
読ませていただき安堵です。

仰るとおり,脚本というか展開が今二つだったと思います。
甘利の作戦,あれは何なんだ,と思いましたし,板垣隊の苦戦を静観すんなよ,亀+勘助,と突っ込みたくなりましたし,甘利がどうやって逃げ出したのか,甘利隊はどこに消えた・・・などと,余計なことを考えてしまいました。

でも,千葉真一さんの迫真の演技に満足,というか本当にぞくっと来ました。
大河ドラマ見て,ぞくっとなったのは,14年前の「炎立つ」で渡辺謙さん扮する藤原(亘理)経清の最期の場面以来です・・・(古っ)。

来週,どうなるんでしょうね。
上田原の戦い,原作では大損害を蒙りつつも武田軍の勝利として描かれており,上杉・村上贔屓から顰蹙を買いそうですが,実際は戦術的に引き分け(何せ死者が両軍で6000ですから),戦略的には武田の負け,と思われますが・・・。
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マトリックス! (isako)
2007-07-20 00:14:14
>ドーナッツさん
コメントありがとうございます。
源さんのマトリックス…ありましたねえ。あれを演出したのも清水先生でございましたっけ(遠い目)板垣の刀がカキーンと矢を弾き返さなくて良かったです。千葉ちゃんの最後の勇姿がそんな演出じゃああまりにもですもんね(泣)
ああ、そうか…甘利なだけにあの作戦は甘かったのか(爆)実際、戦の最中に敵の本陣に単身飛び込んで首を取るなんて技は無理だろうけど、勝つために必死な甘…もとい、必死な余り現実離れした作戦にしちゃったんだなと、そう思うと確かに愛しくなっちゃいますね
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上田原はおそらく… (isako)
2007-07-20 00:23:16
>koshiさん
いつも読んで頂いてありがとうございます!毎度毎度ミーハー丸出しな感想ばかりで、たまにはkoshiさんみたいに史実を交えて語ってみたいと思うのですが、いかんせん戦国時代は知識無さすぎで、ただただ傍観一方でございます。koshiさんの感想はいつも勉強になってありがたいです♪
板垣の死については来週のほうがその重さを実感してしまいそうで、ちょっとびくびくしております。
上田原の戦いは今週のステラを読む限りでは、武田が敗者として描かれそうですよ。タイトルの逆襲はおそらくその後の高遠・小笠原討伐のことなのかなと…。
両軍で6000人の死者とはかなり大きな戦だったのですね。実質引き分けというのは、両軍共に大将が生き残っているからでしょうか。
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