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織田君欠場って…

2007年12月25日 | フィギュアスケート
全日本選手権を目前に控えたクリスマスイブに、突如飛び込んできた織田君欠場のニュース…。いやもうただただショック…。織田君がどこまで調整が進んでるかとか全日本への意気込みとか、そういう情報が全く聞こえてこなかったので、不安でもあったんですが、まさか欠場するとは…。正直、織田君が好きだったからこそ、余計に失望感でいっぱい。
これまでだって2年前の全日本で優勝決定直後に採点ミスが発覚して優勝取り下げとか、去年のNHK杯で完璧な演技をしても大輔に勝てなかったとか、世界選手権のSPで痛恨のすっぽ抜けとか、彼にとって精神的にきつい出来事は多々あったわけですけど、それでも乗り越えていってくれたから、今回の件もきっと乗り越えて全日本でリンクに戻ってきてくれるだろうと信じていました。それに今回の全日本開催地は織田君の地元なんだし、たとえ実戦離れが響いて結果が満足のいかないものであったとしても、きっと彼には温かい拍手が送られると思ってたんですけどね。
復帰が延びるというのは、いくらメンタルが整わなかったからとはいえ、伸び盛りの時期であった織田君にとって、必ずしも良い選択であったとは私的には思えないのです。延びれば延びるほど、試合感を取り戻すのは困難になっていくんじゃないかと。記事には年内自粛と書いてありますが、全日本を辞退するということは、結果として来年の世界選手権はもちろん、四大陸にだって出られないわけで、事実上、今シーズンを棒に振ってしまうわけです。来シーズンは強化選手という特権も無くなり、いろいろな面から復帰できるモチベーションもどんどん下がってしまうのではないかと心配です。
いろんなことがあったけど、織田君だけでなく、皆メンタルでいろんなことを抱えながら乗り越えてるわけですからね。今思えばトリノ五輪の時の美姫ちゃんなんて、「なんでトリノに出られるの?」なんていう今の織田君以上にきつい視線の中で出場して、4回転に挑戦して派手にぶっこけて、結果も案の定散々で、10代の女の子が受けるには気の毒すぎるほどのダメージを負ったわけですけれど、でも結果としてあの五輪に出たことでいろんなものが吹っ切れたかのように、そこから彼女は大きく成長できたし、大ちゃんだってノミの心臓を克服できたのは、たくさんの失敗を経験しつつ、練習をし試合に出続けて自信をつけてきたからこそ。
織田君が今シーズンの復帰を自ら蹴ったということは、今後どんどん彼にとって復帰へのハードルが高くなるんだということを知っていて、あえてそれだけの決死の覚悟があるのだと、信じたいですけれどね…。
まあ、試合直前になって怖くなってのドタキャンなのかと思っていたら、ずいぶん前から全日本辞退は考えていたみたいですし、前向きに日本男子全体を見れば、これで世界選手権出場が大輔はほぼ確定として、残る二人誰が来ても世界選手権初出場で、他の選手に大きな経験を得る機会が増えたんだと考えるしかないですね。本当に今度の全日本と世界選手権で他の選手たちには奮起して欲しいですよ。去年も神崎君ががんばったりして盛り上がったんだし、今年もいい演技を一人でも多くの選手から見たいものです。
そして織田君には、この困難を乗り越えてリンクに戻って来て欲しい。また貴方の元気な笑顔が見たいんです。

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