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最近はフィギュアスケートと歌舞伎鑑賞記録が主流でござります

勇忌に参加してきました

2007年04月10日 | 新選組
4/8に流山・長流寺で今年も開催された勇忌に参加してまいりました。
凄く良い天気でしたわ。去年の勇忌も晴れたけど、今年もばっちり快晴。夕方はちょっと小雨もパラついてきたけど、コートもいらないくらいの気持ちの良い天気でした。最近は京都に行っても流山に行っても、そして雨の中龍源寺に行っても、何故か勇さん絡みの時だけは太陽が顔を出してくれます(^-^)v
写真は新選組が流山滞在時、調練場にしていたといわれる光明寺のしだれ桜です。お茶席まで設置してあって、なかなか風流でした。
「新選組!」では勇と有馬が背中合わせで立って場所ですね。カメラがグルグルーと二人の周囲を廻り、勇の正体を見抜いていながら見逃してくれた有馬様。そして勇もまたそのことに気付いていながら、近藤勇が薩摩をどう思っているか取り繕うこともせずに真正直に語り、幕府や藩を超え、武士として心を通い合わせる二人。あのドラマの中でも屈指の名場面でした。

今回でやっと4回目の勇忌でしたが、ざっと見た感じは参加者は去年より減った感じはしなかったので良かったです。まあもともとの参加人数は他の供養祭に比べると少ないんですけども、でもそのおかげでなんだか近しい人の法事に来ているような感じを味わえて、ちょっと嬉しかったり。

お寺での読経の後は、彦五郎さんのご子孫・佐藤福子さんの講演会がありました。
彦五郎さんと源さんの兄である松五郎さんはかなり親しい仲で、何かと頼りにしていたという話や、新選組がよく利用していた刀鍛冶屋は佐藤家がずっと懇意にしていた(佐藤家にもそこで作った刀や槍が残されていた)とこでもあったとか、それから、日野の彦五郎資料館でも展示されている勇さんが彦五郎さんに贈ったという拳銃は、日野の治安悪化のための護身用に贈られたものだったとか。さらにそれは文久三年よりも2年も前の話なんですよね。まだまだ京都へ行く前ですよ。
これまでよく新選組は、剣客集団のイメージで銃に移行しなかった時代遅れ感が滅びた原因みたいなことを言われてましたけど、新選組を結成するより前に勇さんが短銃を所持していたというんですから、その姿を想像するだけでも従来のイメージとはだいぶ変わってきますよね。
銃を構える慎吾の勇さんも見てみたかったなー。金狼の朝倉哲也になってしまいそうだけど(笑)

それからお話を聞いていて一番グッと来たのは、彦五郎さんが勇さんの処刑の後に詠んだと言われている句です。

鬼百合や 花なき夏を 散りいそく

福子さんが仰ってましたが、鬼百合という花は香りがとても強く、非常に存在感の大きな花なんだそうです。調べてみたら鬼百合のオニは「大きい」という意味らしいです。ちなみに花言葉は「愉快」「華麗」「陽気」「賢者」 残ってる写真とは裏腹にいつも笑顔で温厚だったと言われている勇さんにピッタリですね。
彦五郎さんが勇さんを鬼百合に喩えたのは、それだけ彼にとって存在感が大きかったのだと福子さんは解釈されていました。
あの大きなオレンジ色の鬼百合はまるで太陽のようにも見えます。やっぱり勇さんはそういうイメージだったんだろうな。

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