引き続き、安倍首相の靖国神社参拝をめぐる話などを、気ままに記す。
▽産経ニュースで、記者がこんなことを書いていた。長い記事なので、重要と思われる部分をピックアップした。
<【高橋昌之のとっておき】朝日・毎日への反論(4) 首相靖国参拝 中韓の顔色をうかがうのが国益ではない>
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131229/plc13122912000006-n2.htm
朝日、毎日両社はこういう両国の言い分を「受け入れよ」と主張しますが、そんなことをしたら、日本の外交力はそがれ、勝ち誇った両国はますます日本への批判、攻勢を強めて、日本は将来にわたって両国に頭を下げ続ける外交をしなければならなくなります。そんなことをしたら、日本の国益が損なわれることは日本国民の誰の目にも明らかでしょう。
反対に私は安倍首相が今回、中韓両国の反発を承知のうえで参拝したことは、両国が日本への批判、攻勢を強め続けるなら「日本は両国をもう相手にしませんよ」というメッセージを送り、牽制(けんせい)したという意味で、「国益」につながると考えます。安倍首相は中韓両国が日本批判をやめるまで参拝を続けるべきだと思います。
国際社会における外交というのは、決して表向きのきれい事ではなく、実態は国益と国益のぶつかり合いという冷徹なものです。その意味で国益が対立する部分は「どちらが先に引くか」という「チキンゲーム」といっても過言ではありません。こんなことは外交をきちんと取材している記者なら、分かりきっているはずです。
そして、その外交の「チキンゲーム」において勝てるかどうかは、政府だけではなく、その背景である世論にかかっているのです。ここで日本国内の世論が中韓両国に屈するものになれば、日本は間違いなく敗北して国益を失います。国民のみなさまにはそのことを自覚していただきたいと思います。
「国益」について語り、「世論」の重要性について語っている。「反日」で官民が一体となる中韓に比べ、日本がいかに不利なことか。なにせ日本国内には、中韓と声を合わせ、「反日」で共闘する朝日、毎日などのサヨク反日勢力がうようよいるのだから。
▽<【中国ネットウオッチ】靖国参拝者ブラックリストに批判も「自国の烈士拝まないくせに!」>
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131026/chn13102618000004-n1.htm
10月の記事だが、紹介されているネットの声が面白い。ランダムに引用知ると、
一方で冷静な声も少なからずある。
「中国人は日本車に乗り、日本のテレビ番組を見て、日本製のエアコンを使い、大声で日本に反対する。恥知らずだ」
「日本人が靖国神社で参拝しているのは彼らの英雄だ。われわれは何を根拠にとやかくいうのか?」
日本との軋轢(あつれき)が、国内問題の目くらましに使われていると疑う向きもある。「まず、自分の家の問題をしっかり解決してから考えよう。視線を他にそらすな」
国内社会の矛盾に対する不満から、自虐的なコメントも目立つ。「中国の汚職官僚はブラックリストに載ってもお構いなしで、酒食におぼれたぜいたくな暮らしをしているじゃないか」
「そもそも日本人が中国に来て何をするんだ? 汚れた空気を吸って、有毒食品を食べて、共産党の賛歌を聞かされるだけじゃないか」
周恩来がこんな日記を書いていたとは、知らなかった。
新中国建国の立役者とされる周恩来元首相は、日本に留学していた1918(大正7)年5月1日の日記に、次のように書いている。
「朝、読書。昼飯の後、半時間昼寝。夜、九段一帯をぶらぶらしていると、ちょうど靖国神社の大祭(春季例大祭)に出合い、それを見て深く感動した(看了深受感動)」
周恩来は、日清、日露戦争の戦死者が祀られていることを知った上で、大祭に「感動した」と述べているのである。日本はこうした事実をどんどん発信しないといけない。
▽<国際世論戦、中韓の一方的主張に対抗 両国駐在の欧米特派員を招待 外務省>
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131229/plc13122917040007-n1.htm
外務省は沖縄県・尖閣諸島が日本固有の領土であることを知ってもらおうと、中国に取材拠点を置く欧米などの特派員を招き、日本の立場を紹介する新たな広報事業に乗り出す。島根県・竹島を実効支配する韓国に駐在する特派員も対象。国際世論の形成に影響力を持つ欧米メディアが中韓の主張に引きずられないよう歯止めをかける狙い。
事業では、北京、ソウルなど中韓両国に駐在する記者百数十人を来年3月までに招待する。視察先に沖縄、島根を組み込み、尖閣や竹島に詳しい有識者による説明の場や地元関係者のインタビューを設定する予定。滞在期間は10日程度を想定している。2013年度補正予算案に2億円を盛り込んだ。
背景にあるのが、アジアの取材拠点を日本から中国に移す欧米メディアの動きだ。東京に支局を置く外国報道機関は1997年時点で295に達していたが、13年には209まで減少。逆に北京は04年の210から13年の385へ急増した。
外務省の広報活動が本格化してきた。10月の竹島、尖閣の広報動画に続く活動だろうか。在外公館では、領土問題のほか、慰安婦問題でも対応を強化しているが、外国人記者を現地に招く活動は初めてではないか。たいした予算ではないだろう。カネを惜しまず、広報活動を拡大してほしい。
▽韓国も日本での「悪口」をとても気にしているらしい。朝鮮日報のサイトにこんな記事があった。
<日本の週刊誌にあふれる「嫌韓」「笑韓」報道>
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/29/2013122900336.html
「17歳の狂気、韓国」「総力特集、韓国亡国論」「外資の植民地、韓国」「サムスンを内部告発」…。今、日本の書店の棚に並んでいる雑誌を見ると、この種のタイトルが目に付く。このところ日本社会の一部に見られる「嫌韓」「笑韓」と呼ばれる韓国観を反映したものだ。「日本はこんなに品のない国だったろうか」と思ってしまうくらいに、タイトルや言葉が殺伐としている。
例えば、『WiLL』という極右寄りの月刊誌に載った「韓国亡国論」と題する記事には「韓国の国民性は奴隷根性」という文章が登場する。産経新聞政治部記者出身の山際澄夫氏が書いた記事だが、山際氏は韓国について門外漢に近い。「17歳の狂気、韓国」と題する記事を書いた西尾幹二氏も、韓国をきちんと研究したことはない。門外漢が書いた雑文が、国の知性を示す大手書店の書棚を占領しているのだ。
非難型、「嘲笑型」と「呪い型」、日本の週刊誌の「飯の種」-と分けて、韓国への侮蔑、軽蔑記事を取り上げている。東京特派員の記事だった。
▽産経ニュースで、記者がこんなことを書いていた。長い記事なので、重要と思われる部分をピックアップした。
<【高橋昌之のとっておき】朝日・毎日への反論(4) 首相靖国参拝 中韓の顔色をうかがうのが国益ではない>
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131229/plc13122912000006-n2.htm
朝日、毎日両社はこういう両国の言い分を「受け入れよ」と主張しますが、そんなことをしたら、日本の外交力はそがれ、勝ち誇った両国はますます日本への批判、攻勢を強めて、日本は将来にわたって両国に頭を下げ続ける外交をしなければならなくなります。そんなことをしたら、日本の国益が損なわれることは日本国民の誰の目にも明らかでしょう。
反対に私は安倍首相が今回、中韓両国の反発を承知のうえで参拝したことは、両国が日本への批判、攻勢を強め続けるなら「日本は両国をもう相手にしませんよ」というメッセージを送り、牽制(けんせい)したという意味で、「国益」につながると考えます。安倍首相は中韓両国が日本批判をやめるまで参拝を続けるべきだと思います。
国際社会における外交というのは、決して表向きのきれい事ではなく、実態は国益と国益のぶつかり合いという冷徹なものです。その意味で国益が対立する部分は「どちらが先に引くか」という「チキンゲーム」といっても過言ではありません。こんなことは外交をきちんと取材している記者なら、分かりきっているはずです。
そして、その外交の「チキンゲーム」において勝てるかどうかは、政府だけではなく、その背景である世論にかかっているのです。ここで日本国内の世論が中韓両国に屈するものになれば、日本は間違いなく敗北して国益を失います。国民のみなさまにはそのことを自覚していただきたいと思います。
「国益」について語り、「世論」の重要性について語っている。「反日」で官民が一体となる中韓に比べ、日本がいかに不利なことか。なにせ日本国内には、中韓と声を合わせ、「反日」で共闘する朝日、毎日などのサヨク反日勢力がうようよいるのだから。
▽<【中国ネットウオッチ】靖国参拝者ブラックリストに批判も「自国の烈士拝まないくせに!」>
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131026/chn13102618000004-n1.htm
10月の記事だが、紹介されているネットの声が面白い。ランダムに引用知ると、
一方で冷静な声も少なからずある。
「中国人は日本車に乗り、日本のテレビ番組を見て、日本製のエアコンを使い、大声で日本に反対する。恥知らずだ」
「日本人が靖国神社で参拝しているのは彼らの英雄だ。われわれは何を根拠にとやかくいうのか?」
日本との軋轢(あつれき)が、国内問題の目くらましに使われていると疑う向きもある。「まず、自分の家の問題をしっかり解決してから考えよう。視線を他にそらすな」
国内社会の矛盾に対する不満から、自虐的なコメントも目立つ。「中国の汚職官僚はブラックリストに載ってもお構いなしで、酒食におぼれたぜいたくな暮らしをしているじゃないか」
「そもそも日本人が中国に来て何をするんだ? 汚れた空気を吸って、有毒食品を食べて、共産党の賛歌を聞かされるだけじゃないか」
周恩来がこんな日記を書いていたとは、知らなかった。
新中国建国の立役者とされる周恩来元首相は、日本に留学していた1918(大正7)年5月1日の日記に、次のように書いている。
「朝、読書。昼飯の後、半時間昼寝。夜、九段一帯をぶらぶらしていると、ちょうど靖国神社の大祭(春季例大祭)に出合い、それを見て深く感動した(看了深受感動)」
周恩来は、日清、日露戦争の戦死者が祀られていることを知った上で、大祭に「感動した」と述べているのである。日本はこうした事実をどんどん発信しないといけない。
▽<国際世論戦、中韓の一方的主張に対抗 両国駐在の欧米特派員を招待 外務省>
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131229/plc13122917040007-n1.htm
外務省は沖縄県・尖閣諸島が日本固有の領土であることを知ってもらおうと、中国に取材拠点を置く欧米などの特派員を招き、日本の立場を紹介する新たな広報事業に乗り出す。島根県・竹島を実効支配する韓国に駐在する特派員も対象。国際世論の形成に影響力を持つ欧米メディアが中韓の主張に引きずられないよう歯止めをかける狙い。
事業では、北京、ソウルなど中韓両国に駐在する記者百数十人を来年3月までに招待する。視察先に沖縄、島根を組み込み、尖閣や竹島に詳しい有識者による説明の場や地元関係者のインタビューを設定する予定。滞在期間は10日程度を想定している。2013年度補正予算案に2億円を盛り込んだ。
背景にあるのが、アジアの取材拠点を日本から中国に移す欧米メディアの動きだ。東京に支局を置く外国報道機関は1997年時点で295に達していたが、13年には209まで減少。逆に北京は04年の210から13年の385へ急増した。
外務省の広報活動が本格化してきた。10月の竹島、尖閣の広報動画に続く活動だろうか。在外公館では、領土問題のほか、慰安婦問題でも対応を強化しているが、外国人記者を現地に招く活動は初めてではないか。たいした予算ではないだろう。カネを惜しまず、広報活動を拡大してほしい。
▽韓国も日本での「悪口」をとても気にしているらしい。朝鮮日報のサイトにこんな記事があった。
<日本の週刊誌にあふれる「嫌韓」「笑韓」報道>
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/29/2013122900336.html
「17歳の狂気、韓国」「総力特集、韓国亡国論」「外資の植民地、韓国」「サムスンを内部告発」…。今、日本の書店の棚に並んでいる雑誌を見ると、この種のタイトルが目に付く。このところ日本社会の一部に見られる「嫌韓」「笑韓」と呼ばれる韓国観を反映したものだ。「日本はこんなに品のない国だったろうか」と思ってしまうくらいに、タイトルや言葉が殺伐としている。
例えば、『WiLL』という極右寄りの月刊誌に載った「韓国亡国論」と題する記事には「韓国の国民性は奴隷根性」という文章が登場する。産経新聞政治部記者出身の山際澄夫氏が書いた記事だが、山際氏は韓国について門外漢に近い。「17歳の狂気、韓国」と題する記事を書いた西尾幹二氏も、韓国をきちんと研究したことはない。門外漢が書いた雑文が、国の知性を示す大手書店の書棚を占領しているのだ。
非難型、「嘲笑型」と「呪い型」、日本の週刊誌の「飯の種」-と分けて、韓国への侮蔑、軽蔑記事を取り上げている。東京特派員の記事だった。