忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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近過ぎて見えないもの。映画「幸福な食卓」北乃きい 勝地涼

2007年01月21日 | 作品紹介(映画・ドラマ)

■DVD:「幸福な食卓 プレミアム・エディション」

「博士の愛した数式」(小川洋子)
「夜のピクニック」(恩田陸)
「天使の卵」(村山由佳)など、
ここ最近、女性作家原作の映画化が続いているが、
今回紹介する「幸福な食卓」も、吉川英治文学新人賞を受賞した
瀬尾まいこの原作の映画化である。

監督は、20年後には確実にカルトムービーとして
その名を轟かせているであろう傑作「奇談」の小松隆志。
小松監督はテレビドラマの演出も多数手掛けており、
「ドラゴン桜」「結婚できない男」など、何故か阿部寛とのタッグが多い。

音楽は小林武史。
「深呼吸の必要」ではMY LITTLE LOVER、
「地下鉄に乗って」ではSalyuと、
自身がプロデュースするアーティストを主題歌に起用して来たが、
今作でも、MR.CHILDRENの大ヒット曲である「くるみ」を
「くるみ for the Film 幸福な食卓」として使用している。

【あらすじ】

受験を控える中学3年の中原佐和子(北乃きい)は、
父の弘(羽場裕一)、兄の直(平岡祐太)と共に暮らす4人家族。
母の由里子(石田ゆり子)だけは、
ある事件をきっかけに一人暮らしをしている。

ある朝、父が朝食の席で父親引退を宣言。
仕事も辞め、大学を受験したいという。
特に反対する理由もなく、素直に受け入れる家族達。
一見、個人の意志を尊重する、理解ある家庭に見える中原家だが、
見えないところで少しずつ歪みが生じ始めていた。

そんな時、佐和子の中学にひとりの転校生がやって来た。
底抜けに明るく、真っ直ぐな性格の大浦勉学(勝地涼)に
次第に惹かれていく佐和子だったが・・・


「大丈夫。気づかないうちに、守られてるから。」

というキャッチコピーと、Mr.Childrenの「くるみ」が全てであり、
あとは何を書いても付け足しにしかならないのだが、
これで済ませると試写状をいただいた
サイバー・バズや松竹にも悪いのでもう少し書いてみる。

「どこにでもいる家族の、どこにでもある話」を題材にしながら
どこかで「映画」であることを捨て切れない作品の多い中、
この映画の登場人物や風景は実に飾り気が無い。
デビュー当時の池脇千鶴を思わせる北乃きいを始め、
強面のくせに内面はナイーブな羽場裕一も、
秀才であるが故に色々な物が見えてしまう平岡祐太も、
背負う事も逃げる事も出来ずにいる石田ゆり子も、
悪ぶりながらも「けっこういい奴」なさくらも、
明るく正しく、少し間の抜けたボンボンの勝地涼も、
登場人物の誰ひとりとして「作り物」の匂いがしないのだ。
「博士の愛した数式」や「夜のピクニック」でも
似たような演出がされているが、
観客に舞台裏を感じさせないという点において
本作は2作を大きく上回っている。

観る前は「家族の再生」がテーマかと思っていたのだが、
実際には、張りつめた糸を緩ませる術を覚え、
近過ぎて見えていなかったものに気付かせるという
「佐和子の成長物語」になっていた。
家族ひとりひとりのエピソードには敢えて深入りせず、
佐和子と勉学との関係を丁寧に描くことで
佐和子を支える多くの「見えざる手」を鮮明に描き出している。

ミスチルの「くるみ」をバックに
佐和子が延々と川辺を歩き続けるラストシーンは出色。
時折後ろを振り返り、前を向き、また振り返りを繰り返す佐和子の表情と
「くるみ」の歌詞が染み渡り、素晴らしい余韻を残してくれる。

物語のラストが正月明けなので、観るなら今が最適。
大切な人と、桜の芽が膨らむ前までに劇場へ。



■CD:「しるし/Mr.Children」


70万枚を突破し、現在もヒット中の最新シングル。
劇場用にアレンジされた「くるみ」もこちらに収録されている。



■DVD:「夜のピクニック 通常版」(2月23日発売)

■DVD:「夜のピクニック 特別版」(2月23日発売)

冒頭で挙げた女性作家原作の映画の中で
最も本作に近い雰囲気を持っているのがこちら。
24時間かけて80キロの道のりを歩く「歩行祭」をきっかけに
新たな一歩を踏み出そうとする若者の物語。
主人公は18歳なので「幸福な食卓」からもう一世代上。
出演は多部未華子、石田卓也、西原亜希、郭智博、池松壮亮など。

かなりいい線まで行っているのだが、
原作の地味さを映像でフォローしようとしたのか、
キャラクター設定や特撮など装飾過多になってしまった部分があり、
そこがそのままマイナス点になってしまっている。
非常に惜しい作品。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:幸福な食卓
    配給:松竹
   公開日:2006年1月27日
    監督:小松隆志
    出演:北乃きい、勝地涼、平岡祐太、石田ゆり子、他
 公式サイト:http://ko-fuku.jp/pc/
 公式ブログ:http://blogs.yahoo.co.jp/kurumi070127
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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いつもの「あの味」。Wii「ファイアーエムブレム 暁の女神」

2007年01月20日 | 作品紹介(ゲーム)

■Wii:「ファイアーエムブレム 暁の女神」(2月22日発売)


次のうち正しいのはどれでしょう。
レディゴー。

1:「ファイアーエムブレム」
2:「ファイヤーエムブレム」
3:「ファイアーエンブレム」
4:「ファイヤーエンブレム」

カンカンカン。
以上、約2年越しの天丼終わり。

私的には2月の大本命である
「ファイアーエムブレム」シリーズ最新作「暁の女神」の予約が
Amazonで開始されたようだ。

「暁の女神」は、GCで発売された「蒼炎の軌跡」から
3年後を舞台とした物語。
GCベースで開発が進められていたのか、
GC版の印象をそのまま引き継いだ作りとなっている。
手取り足取りのチュートリアルも健在で、
本作で初めて「エムブレム」シリーズに触れる
ユーザーへのフォローも万全。
ここまで砕けば、シミュレーションRPG未経験者でも充分入って行ける。

今作から新たにマップに高低差が取り入れられているが、
高低差の概念は既に多くのシミュレーションRPGで
採用されているのでほとんど違和感は感じなかった。

シナリオ数は、前作の28章から増加して全44章構成になる予定。
単純計算で約1.5倍だが、総プレイ時間でどうなるかは
バランスにもよるであろうし、今のところ不明。

Wiiリモコン、クラシックコントローラー、
ゲームキューブ用コントローラーの3種類に対応しているので
お好みのプレイスタイルで。

GC版の前作は累計出荷で約19万本。
熱烈なファンに支えれたシリーズであることや
Wiiに追い風が吹いている現状からして、
前作を上回るセールスが期待出来そうだ。

「ゼルダ」をクリアして「次の1本」を物色中のゲーマーに。

●ファイアーエムブレム 暁の女神(Re:戯言)

「GCで出せば」という意見が結構多く寄せられているようだが、
今さらGCオンリーで出すメリットはほとんど無いような気がする。
ただ、「ゼルダ」以上にWiiである必然性が薄いのも事実で、
「ゼルダ」のように通販限定でGC版も発売、というのが
よりユーザーフレンドリーであろう。


■GC:「ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡」


「エムブレム」に対しての愛情は
過去ログですっかり吐き出してしまったのでこちらで。

●オールドファンも安心「蒼炎の軌跡」

*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 タイトル:ファイアーエムブレム・暁の女神
   機種:Wii
 メーカー:任天堂
  発売日:2007年2月22日
   価格:6800円(税込み)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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「.hack」貫禄の強さ、「世界樹の迷宮」「ギアーズオブウォー」も完売続出

2007年01月19日 | 瓦版

■DS:「世界樹の迷宮」


多数の人気作が発売された今週新作だが、出荷数量の少なさから
発売日の午前中で品切れしたという報告が相次いでいる
「世界樹の迷宮」が品薄状態となっている。
今どき珍しいほどの高難度がコアゲーマーへの挑戦状として
強く訴求したのか、追加注文分も予約で埋まったというショップもあるらしい。
ただ、都市圏の強さに反し地方では若干余裕があるようで、
DSタイトルとしては珍しい、キャラゲー型の売れ方をしているようだ。

流され易い私も、発売直前でAmazonに申し込み
17日発送予定のメールまで来ていたのだが、
昨日になって「数が足りませんでした。来週になります」なる報告が。
1日も早く、という年でもないので別に1週間後でも構わないのだが
発送予定日になって「足りませんでした」とはお粗末な。
うーむ。
同様の被害に遭われた方、誠に申し訳ない。

たった今Amazonから追加メールが来た。

>こちらの商品につきましては現在、製造元での生産に遅れが生じております。
>そのため、お客様のご注文商品の入荷は1月31日を予定しております。
>先日お送りしたご案内よりお時間がかかる結果となり、
>お客様にはご迷惑をおかけいたしますが、
>なにとぞご了承くださいますようお願い申し上げます。
>なお、お客様のご注文商品には
>特典「豪華デジパック仕様 世界樹の迷宮アウトテイクミニサントラ」は
>お付けする予定でございます。

特典付きなら許すか。


■Xbox360:「ギアーズ オブ ウォー」

*Z指定につき18歳未満は購入不可

「世界樹の迷宮」に続きこちらも好調。
流通では既に通常版に切り替わっており、
全国的にはまだ若干の余裕がある初回限定版も
今週末でほぼ完全に姿を消すものと思われる。
初回版を購入予定の方は週末中に押さえておくべし。
数日前にも書いたように、初週販売数は
「デッドライジング」「ロストプラネット」あたりと同等に落ち着きそうだ。

昨年末発売の「ブルードラゴン」は目標の20万本に届かぬまま
2000円台まで相場が下落している。
本体同梱版を出し過ぎてソフト単体が余ってしまったか。



■PS2:「.hack//G.U. Vol.3 歩くような速さで」

■PS2:「シャイニング・フォース イクサ」
■PS2:「ドラゴンシャドウスペル」

PS2の3本は、やはり完結編ということで「.hack」が大きく抜けている。
販売数も約10万本で、「Vol.1」「Vol.2」と比較しても遜色ない。
前作が累計で約12万本を販売した
「シャイニングフォース・イクサ」は「.hack」の約半分程度とこちらも好調。
元々大ヒットシリーズというわけではないので、
前作並の実績を残すことが出来れば成功であろう。
フライトプランの第1弾「ドラゴンシャドウスペル」は
「イクサ」よりさらに下だが、派手なプロモーションもなく
フライトプランのネームバリューのみを武器にしてこの結果は健闘と言える。
ただ、目標の12万本は少し厳しいか。


■Wii:「エキサイト トラック」


受注数からして売れないことは分かっていたので想定の範囲内。
一部の好事家にだけ愛されれば良い。
私の知人も購入したようで、「買ったよ、面白い」とメールが来た。
超ライトユーザーの知人でもイケるとは予想外。

いつもお世話になっている「わぱのつれづれ日記」のわぱ殿も購入されたようだ。

●エキサイトトラック製品版レビュー(わぱのつれづれ日記)

【その他のニュース】

▼DS「逆転裁判4」4月12日発売決定(公式サイト)


■DS:「逆転裁判4(通常版)」


価格は5040円(税込み)。
ソフト本編に「逆転裁判事典」なるデータベースソフトを追加した
2枚組仕様の限定版も同時発売で、こちらは9240円。
データベースがかなり作り込んであるのが何とも嫌らしい。
悩みどころだ。

▼Xbox360「あつまれ!ピニャータ」の評判がジワジワ浸透中


■Xbox360:「あつまれ!ピニャータ」


初週販売本数は2000本未満ながら購入者の口コミで評判が広がり、
当BLOG経由でも多数の追加予約をいただいているのが
「あつまれ!ピニャータ」である。
口コミの「種火」となったと思われるのが、GameWatchのこちらの記事。

●止め時が見つからないほどハマる箱庭ゲーム「あつまれ!ピニャータ」
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「DEATH-NOTE デスノート 劇場版」前後編の2枚セットで3月14日にDVD発売、他

2007年01月16日 | 瓦版
DEATH NOTE
■DVD:「DEATH-NOTE デスノート/the Last name」(3月14日発売)


前編が地上波で放送済みという点を差し引いても
2本セットでこの価格はかなりの格安。
洋画に比べ何かと割高な邦画ファンとしては嬉しい限り。
一部では酷評されたりもしていたが、
2006年に製作されたコミック原作の実写化作品としては
ドラマ版「のだめカンタービレ」と並ぶ良作であろう。

【その他に予約の開始されたDVD】


■DVD:「フラガール スタンダード・エディション」(3月16日発売)

■DVD:「フラガール メモリアルBOX」(3月16日発売)

「キネ旬」や「報知」を始め、2006年度の映画賞を
総なめにしている「フラガール」がいよいよDVD化。
私も昨年観た邦画の中ではベスト3に入るほど気に入った作品。
「ALWAYS 三丁目の夕日」のような人情劇に
「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」のような
青春映画を上手くミックスしている。
「プリティリーグ」に似ているのはマイナスだが、
補って余りある感動を与えてくれる。
ベタ好きに。


■DVD:「悪魔のいけにえ コンプリートBOX」(6月8日発売)

■DVD:「悪魔のいけにえ スペシャル・エディション」(6月8日発売)

「テキサスチェーンソー」の元祖にして
全てのホラー映画の曾祖父とも言える
世紀の大傑作「悪魔のいけにえ」が待望の再発売。
「ゾンビ」と並び再発が熱望されていたタイトルなので
ホラー映画ファンは今度こそ入手しておくべし。

オリジナルのネガフィルムからHDトランスファーしたマスターを使用し、
サウンドも5.1chとモノラルの2種類を用意。
70分以上に及ぶドキュメンタリー映像や
削除シーンを収録した特典ディスクは
「スペシャル」「コンプリート」の共通仕様だが、
「コンプリートBOX」のみ、日本語吹き替え版(テレビ放映時のみ)の付いた
3枚組に劇場用パンフレットの復刻版も付いて来る。
私としては当たり前に「コンプリートBOX」。


■DVD:「王と鳥 エディシオン・コレクトール」(4月4日発売)


高畑勲・宮崎駿の両名が絶賛するジブリアニメの原点がDVD化。
フランス初の長編アニメーション映画で、
SF映画における「メトロポリス」クラスのインパクトを
未だに与え続けている作品。


■DVD:「カポーティ コレクターズ・エディション」(3月16日発売)

■DVD:「カポーティ &冷血 マスターピース (初回生産限定)」(3月16日発売)

「ティファニーで朝食を」の作家であるトルーマン・カポーティの半生を、
「レッド・ドラゴン」「コールドマウンテン」など、
話題作を陰で支える名バイプレーヤーとして知られる
フィリップ・シーモア・ホフマンの製作&主演で映画化した作品。
キャサリン・ターナー、クリス・クーパーなど実力派揃いだが、
ホフマンの鬼気迫る演技が最大の見物。
映画の題材になっている「冷血」とのセットも同時発売。


■DVD:「太陽」(3月23日発売)


ロシアの映像作家、アレクサンドル・ソクーロフが、
「モレク神」(ヒトラー)、「Telets」(レーニン)に続き
題材として選んだのが、昭和天皇ヒロヒト。
主演のイッセー尾形が「カポーティ」のホフマンに
勝るとも劣らない演技で「象徴」ではない、「人間」としての
昭和天皇を描き出すことに成功している。
桃井かおりも良い。


■DVD:「Dr.コトー診療所 2006 DVD-BOX」(4月18日発売)


先日放送が終了したばかりの「Dr.コトー」が早くもDVD化。
連続ドラマとしてはまだ2シリーズ目なのだが、
既に円熟期に入ったような安定感を持った作品に成長している。


■DVD:「ラーゼフォン DVD-BOX」(3月23日発売)


一度も紹介していないにも関らず
かなりハイペースに予約が入っているのが「ラーゼフォン」。
「第1楽章」から「最終楽章」までの全26話(7枚)に劇場版(1枚)、
HD DVDとのツインフォーマットで収録された
特典ディスク(1枚)の合計9枚セット。


■DVD:「時をかける少女 限定版」(4月20日発売)

■DVD:「時をかける少女 通常版」(4月20日発売)

「怒濤の勢い」とはこの事か。
限定版と通常版の比率は「9:1」で限定版が圧倒的。

●アニメ化で人気再燃するも、失われたモノも大きい「時をかける少女」
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「モンスターハンターポータブル 2nd」受注40万本突破、PSP用ソフト史上最高記録に

2007年01月15日 | 瓦版

■PSP:「モンスターハンター ポータブル 2nd」(2月22日発売)

■PSP:「モンスターハンター ポータブル 2nd ハンターズパック」(2月22日発売)

PSPの誇るキラータイトル「モンスターハンター ポータブル」の最新作、
「モンスターハンター ポータブル 2nd」の発売が来月に迫って来た。
SCEからの依頼を受け、新色本体との同梱版も発売が決定するなど、
PSP陣営の期待の星として注目を集めている。

当然、ショップからの期待も大きいようで、
先日締め切られた初回受注数は40万本を大きく上回り、
ほぼ50万本に達したとのこと。
ロンチを除くPSP用ソフトで初回受注が15万本を超えたタイトルは
「SDガンダム Gジェネレーション ポータブル」と
「メタルギアソリッド ポータブルオプス」の2タイトルしかなく、
本作に対する期待度の高さは半端ではなさそうだ。

「モンスターハンター ポータブル」は、通常版が約65万本、
廉価版が約20万本を販売し、PSP用ソフトの歴代売り上げランキングで
1位を独走しているが、「2nd」は受注の段階で
「みんなのGOLF ポータブル」に次ぐ歴代3位にランクインすることになる。

昨年末の「メタルギア」効果でハードの普及も進んでおり、
最高のタイミングで送り出される本作が
どこまで売り上げを伸ばすのか、注目していきたい。

なお、シャンパンゴールド本体を同梱した
「ハンターズパック」は22222個の限定生産。
本作でPSPデビューを予定している方はお早めに。



■PSP:「モンスターハンターポータブル PSP the Best」

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今週発売の主な新作

2007年01月14日 | 今週発売の新作
【今週発売の主なゲーム】


■DS:「世界樹の迷宮」
 豪華デジパック仕様 世界樹の迷宮アウトテイクミニサントラ付き


子供が主役のクリスマス、大人が主役の正月休を終え、
一気にコアゲーマー寄りなラインナップが増えた今週の新作。

市場全体からすればトップではないのだが、
ネットでの盛り上がりという点においては群を抜いているのが「世界樹の迷宮」。
コアなDSユーザーから高い評価を得ている
「超執刀カドゥケウス」の新納一哉氏の最新作。
ストーリーはSS・PSPの「プリンセスクラウン」や
PS2「デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 超力兵団」の小森成雄氏。
音楽は、ジジィゲーマーの間ではすぎやまこういち氏と
同等以上の知名度を持つ(であろう)古代祐三氏など、
とびりき濃い面子を揃えて送り出されるDSオリジナルの
3DダンジョンRPGである。
以前にも同じことを書いたのだが、方眼紙を使って
手書きマッピングを作成したことのある方なら、
「ピクロス」がゲーム化された時のような便利さに
時代の流れを感じること請け合いだ。
ほんの少し触った程度なので難易度やボリュームについては不明。

「Re:戯言」の裕殿によれば
発売を目前にして仕様変更があったとのこと。


■DS:「怪盗ワリオ・ザ・セブン」


「任天堂キャラクター版・悪役商会」の看板であるワリオが、
最近定住していたミニゲーム集から
アクションゲームへ復帰したのが「怪盗ワリオ・ザ・セブン」。
タッチペンを取り入れたアクションゲームなのだが、
DS初期のタイトルのような、目新しさを上手く消化しきれていない印象を受けた。
これまでの「ワリオ」シリーズとはかなりテイストが違ったので調べてみると、
GBA「どーもくんの不思議テレビ」「F-ZERO ファルコン伝説」
DS「天外魔境2」などを手掛けた朱雀が開発を担当していた。
「ビューティフルジョー・スクラッチ」ほど難易度は高くないが、
任天堂にしては少々とっつきが悪い。
「スタフィー」あたりと同ランクに格付けしておく方が吉。

どうでもいい小ネタなのだが、
ゲイムマンは「悪役商会」所属だったのだな。
八名信夫氏の舎弟であったとは全く知らなかった。
「悪役商会」のホームページでも異彩を放っている。

●八名信夫と悪役商会(悪役商会の俳優たち参照)


■Xbox360:「ギアーズ オブ ウォー(初回限定版)」

*Z指定につき18歳未満は購入不可

バリバリの360ユーザー待望の作品。
発売が近づくにつれ予約数も急上昇し、
現在Amazonでも「グランドセフトオート」や「世界樹の迷宮」といった
メジャーハードの新作を相手に
抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げている。
「ロストプラネット」や本作を見ていると、1年という先行期間が
次世代機戦争においてどれほどのアドバンテージになるかが良く分かる。
詳しい内容については以下の過去ログにて。

●発売迫るXbox360「ギアーズ・オブ・ウォー」、公式ブログパーツも完成


■PS2:「ドラゴンシャドウスペル」
 「描き下ろし特製原画集&オリジナルサウンドトラック」付き

ドラゴンシャドウスペル

客層が被りまくりな気のするPS2は3本。
まずは、人気シリーズ2作を相手に予約が健闘している
「ドラゴンシャドウスペル」。
詳しい内容については上のバナー(公式サイト)か以下の過去ログにて。

●フライトプランの自社ブランド第1弾「ドラゴンシャドウスペル」


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■PS2:「シャイニング・フォース イクサ」(SEGA DIRECT)
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■PS2:「シャイニング・フォース イクサ」(特典付き・Amazon)

前作「シャイニングフォース・ネオ」の流れを汲むシリーズ最新作。
グラフィック、操作性共に気配りが行き届いているため、
ストレスなくアクション部分を楽しめるのが嬉しい。
「聖剣伝説4」に落胆した方の口直しには最適の1本だ。


■PS2:「.hack//G.U. Vol.3 歩くような速さで」

■PS2:「Welcome Price .hack//G.U. Vol.1 再誕」

シリーズ完結編。
実績こそ前シリーズを下回ることがほぼ確実となってしまったが、
3部作という長丁場ながら、尻すぼみにならないまま
最終作まで人気を維持したことは評価されて良いと思う。
本作も手掛けたサイバーコネクトツーの次回作は4月発売予定の
PS2「NARUTO 疾風伝 ナルティメットアクセル」。

詳しい内容については以下の過去ログにて。

●いよいよ完結「.hack//G.U. Vol.3 歩くような速さで」


■Wii:「エキサイト トラック」


今週のツボツボ商品はコレ。
グラフィックのレベルや奥深さといった
「レースゲームとしてどうなのか」といった物差しはこの際捨てて、
Wiiのリモコンを使った新作バカゲーとして楽しむべし。
好き嫌いがはっきり分かれる作品だと思うので、
公式サイトで公開されているムービー等をチェックし、
自分に合うかをよく吟味していただきたい。
詳しい内容については以下の過去ログにて。

●バカっぽいとは、こういうことさ。「エキサイトトラック/EXCITE TRUCK」
●「エキサイトトラック」公式サイト

【今週発売の主なDVD】

インファナルアフェア
■DVD:「インファナル・アフェア 3部作スペシャルパック」


主なと言っても2本のみ。
「インファナル・アフェア」は、以前発売された
「トリロジーBOX」から特典を抜いた本編のみの3本パック。
価格は(Amazonの予約プライスで)5000円を切っているので
本編さえ見られればいい、という方ならお勧め。
私は「トリロジーBOX」を所有しているので今回はパス。

なお、本作のハリウッド・リメイク版である
「ディパーテッド」は今週末1月20日より公開。
レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、
マーク・ウォールバーグといった豪華出演者で、
監督は巨匠マーティン・スコセッシ。
思い入れが強いトニー・レオン×アンディ・ラウ版には
かなわないものの、ハリウッド・リメイクとしては成功している部類。
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驚異の装着率で推移する「Wii Sports」早くも80万本に、他

2007年01月13日 | 瓦版

■Wii:「Wii」

■Wii:「Wii Sports」

年明け以降も絶好調のWiiは先週も約10万台を販売し、
累計販売台数は早くも125万台に達した。
専用ソフトでは、「Wii Sports」が約80万本に到達し、
Wii本体購入者の実に64%が購入するという
驚異的な装着率の高さをキープしている。
今後もこのペースは続くものと思われ、
早ければ2月中にもWii初のミリオンタイトル誕生となりそうだ。

「はじめてのWii」約70万本、「おどるメイドインワリオ」約30万本、
「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」約35万本、
「ポケモンバトルレボリューション」約20万本と、
任天堂から発売されたWiiタイトルの合計は約235万本となり、
任天堂以外の全サードパーティを抜いても、
Wiiのタイレシオは1.8という高水準となる。


■DS:「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」



■DS:「星のカービィ 参上! ドロッチェ団」
 ニンテンドーDSLite専用 保護フィルム(下画面用1枚入)付き


一方、累計販売台数が1400万台を突破したDS陣営は
「ドラゴンクエストモンスーズジョーカー」が発売3週間で90万本を突破、
「星のカービィ 参上!ドロッチェ団」も80万本を突破し、
GBA版「鏡の大迷宮」の80万本を上回った。

▼ソニーが続落、PS3が日本国内で100万台出荷達成も反応薄(YAHOO!)


■PS3:「ガンダム無双」(3月1日発売)


売れていない実感が、関係者はもとよりユーザーにまで
伝わっているような今、「出荷しました」で何がどうなるはずもなく。
「バーチャファイター5」の受注も15万本に届かなかったようで、
3月発売の「ガンダム無双」まで厳しい状況が続きそうだ、

▼DS「スパロボ」3月1日確定、PS2版「スパロボOG」は来期に


■PS2:「スーパーロボット大戦OG オリジナルジェネレーションズ」
 オフィシャルパーフェクトファイル付き(発売日未定)


■DS:「スーパーロボット大戦W」(3月1日発売)


3月1日に発売の決定したニンテンドーDS版「スーパーロボット大戦W」。
初回出荷数の50%に付いてくるカードケース型ストラップは
ロゴのみの極シンプルな作りなのでプレミア度低し。
予約を急ぐ必要はあまり無いと見た。

一方、延期に次ぐ延期でなかなか発売日の決まらないPS2版「OG」だが、
どうも来期に持ち越しとなったようだ。
クリアに時間のかかる「スパロボ」を連続で発売して共倒れになるぐらいなら、
まずはDS版をしっかり売る、という戦略なのかも知れない。
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PS2「幽遊白書 死闘!暗黒武術会 120%」前作比1/10の急降下、他

2007年01月12日 | 瓦版
▼「幽白」前作比1/10、「グンペイ」惨敗


■PS2:「幽★遊★白書 死闘!暗黒武術会 120%」


トップの「幽遊白書」ですら約5000本という
湿っぽい数字の並ぶ今週の新作群だが、
その「幽遊白書」は前作の約1/10という急降下ぶりで
今年最初の値崩れタイトルという
あまり嬉しくない称号を得ることになりそうだ。
バンプレストは2004年度の値崩れ番付でも
「ルパン三世・コロンブスの遺産は朱に染まる」で横綱を獲得しており、
シリーズをコントロールするということが
あまり上手くないのかも知れない。
乱発しても乱発しても飽きられない
「スパロボ」シリーズに頼りきりの体質は今年も続くのか。


■PS2:「ルパン三世 ルパンには死を、銭形には恋を」
 「ルパン&不二子『死と恋』リアルフィギュアセット」付き(2月22日発売)



■PSP:「グンペイ リバース」


PS3の「NBA07」など、軒並み1000本台の並ぶ
その他の新作だが、PSPの「グンペイリバース」は
さらにその下をいく3桁という惨敗ぶりとなっている。
ワゴンに一直線であったDS版よりさらに低い水準で、
PSP版とDS版が仲良くワゴンで再会、というパターンも在り得るか。

「テトリスDS」がミリオンを突破し、「ぷよぷよ!」などの
定番パズルが毎回そこそこの売上げをキープしていることからも分かる通り、
一度でも「傑作」の称号を得たパズルゲームは
そう簡単に人気は落ちないものなのだが・・・
ながら系の「ルミネス」と熱中系の「グンペイ」(どちらが上、という話ではない)を
同じ手法でリメイクしてしまったことも
原作ファンから敬遠された理由ではないか。
スワン版から毎回購入し続けている
数少ない(はず)ファンとしては何とも寂しい限り。

▼PSP「ルミネス2」サントラCD付き豪華版が発売(SEGA DIRECT)


■PSP:「ルミネスII」(2月15日発売・Amazon)

■PSP:「ルミネスII」(2月15日発売・SEGA DIRECT)
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●PSP買うならついでにもう1本「LUMINES(ルミネス)」

キューエンタテイメントの自社ブランド第1弾タイトルである
「ルミネス2」に、セガダイレクト限定で豪華版が用意されることとなった。
音楽面だけは常に評価の高いキューエンタらしく
サウンドトラックCD付きで価格は6000円(税別)。
通常版との差額が1000円程度というのはなかなかリーズナブル。
驚くほど進化した部分こそ無いが、
ダラダラとプレイする脳内麻薬系パズルの面白さは
今作にもきっちり引き継がれている。

▼秀逸過ぎるブログパーツ「漢検DS」(情報元:Retro-Type様

累計出荷本数が50万本を突破したロングセラータイトル
「漢検DS」の公式サイトで、
Web上で手軽に漢字検定が受けられるブログパーツが配布中。
タッチペンを使わない問題だけで上手く構成してある上に、
参加者の都道府県別にランキングを出したり、
検索エンジンを使って不正が出来ないように
問題ごとの制限時間がシビアに設定されていたりと、
無料配布とは思えない充実した作りとなっている。
ブログをお持ちの方は設置してみては。

▼「ペルソナ3フェス」Amazonにて予約開始


■PS2:「ペルソナ3フェス(アペンドディスク版)」(4月19日発売)

■PS2:「ペルソナ3フェス(通常版:単独起動版)」(4月19日発売)

コアファンが多いことに甘えているのか、
アペンドにしては随分と割高な価格設定。
この価格ならいっそ通常版を買い直すという方も多いのでは。

▼Wii「ファイアーエムブレム 暁の女神」2月22日発売決定


■Wii:「ファイアーエムブレム 暁の女神」


初代から全てのタイトルをクリア済みの
数少ないタイトルである「エムブレム」シリーズ最新作の発売日が決定。
思ったより発売が早かったのは、
GCベースで続編が製作されていたからであろうか。
「ゼルダ」と並ぶコアファン向けタイトルとして、
2月度のWiiを牽引するタイトルになることは間違いない。

▼PS3のソフト同時購入者は3割程度(まんたんウェブ)


■PSP:「ガンダム無双」(3月1日発売)


相変わらずの風見鶏ぶりが素敵な佐藤氏によると、
PS3のソフト同時購入者は全体の約3割程度とのこと。
発売元のSCEはと言うと、流通関係者向けに
「昨年度の年末商戦は一昨年の実績を上回った」
「PS3のタイレシオは1.2まで回復している」など
今ひとつ説得力に欠ける発表をして関係者を苦笑させていたらしい。
PSPの発売以降、現場の実感とメーカー発表の溝は深まる一方だ。

3月1日発売の「ガンダム無双」の動向が注目される。
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DVD「時をかける少女」いよいよ4月20日に発売決定、限定版も

2007年01月12日 | 瓦版

■DVD:「時をかける少女 限定版」(4月20日発売)

■DVD:「時をかける少女 通常版」(4月20日発売)


ついに来た。
アニメDVDの発売決定に胸が躍ったのは久しぶりな気がする。
あとは「パプリカ」と「鉄コン」を早く頼む。

●アニメ化で人気再燃するも、失われたモノも大きい「時をかける少女」

●夢と現を掻き乱す、筒井康隆×今敏の名コンビ「パプリカ」
●今敏監督最新作「パプリカ」公式ブログパーツを配布中
●コドモにゃ早いがオトナじゃ遅い「鉄コン筋クリート」
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発売迫るXbox360「ギアーズ・オブ・ウォー」

2007年01月11日 | 瓦版
Z指定

■Xbox360:「ギアーズ オブ ウォー(初回限定版)」(1月18日発売)

*Z指定ソフトにつき18歳未満購入不可

マイクロソフトの施策について
「メジャー路線は諦めろ」と何度も書いて来た私だが、
「んだんだ」と頷きながら読んでいただいていた方の大半が
大きな期待を寄せているであろうソフトが「Gears of War」である。
昨年11月に先行リリースされた海外では
発売6週間で200万本を突破する大ヒット作になっており、
「デッドライジング」同様、待ち切れずに海外版を購入された方も
多いのではないかと思う。

日本版は、死体の欠損表現など一部がマイルドになっているが
マイルド化の影響が大きいと思われた「デッドライジング」も約7万本と
360陣営ではトップクラスの売り上げを記録しているので、
本作もさほど影響は無さそうだ。
初回版は3万本の限定生産。
類似タイトルである「デッドライジング」の初動が約2.5万本、
「ロストプラネット」の初動が約3万本ほどなので、
初回版を購入予定の方はそろそろ押さえておくべし。

昨年12月度の販売台数が約10万台、
正月期間もきっちり2万台を売り、徐々に上向きつつあるXbox360。
「The Elder Scrolls IV: Oblivion」の移植も決定し、
ますます「血中青い目比率」の高まる360ユーザーに向け、
今後とも是非この「濃い路線」を突き進んでいただきたい。

【お子様お断りタイトル群】


■Xbox360:「DEAD RISING/デッドライジング」

*Z指定ソフトにつき18歳未満購入不可


■Xbox360:「ゴッドファーザー」(1月25日発売)

*Z指定ソフトにつき18歳未満購入不可


■Xbox360:「ヴァンパイアレイン オリジナルフォトクリップ付き」(1月25日発売)

*Z指定ソフトにつき18歳未満購入不可

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:ギアーズ・オブ・ウォー/Gears of War
  メーカー:マイクロソフト
   発売日:2007年1月18日
    価格:7140円(税込み)
 公式サイト:http://www.xbox.com/ja-JP/games/g/gearsofwar/special/default.htm
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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