■DS:「見る力を実践で鍛える DS眼力トレーニング」
タイトルにも書いたのだが、
この「見る力を実践で鍛える DS眼力トレーニング」は
あくまでも動体視力や周辺視野などを強化するための
ビジュアルトレーニングソフトであり、
ステレオグラム等が謳っている視力回復効果は期待出来ない。
「眼力」と「視力」を混同されている方も多いことと思うので、
まずはその点を踏まえておいて欲しい。
本作は、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」
「いまさら人には聞けない 大人の常識力トレーニングDS」に続く
トレーニング系タイトルの最新作である。
これまでのシリーズを踏襲して作られたかのような
タイトルが付けられてはいるが、元々はバンダイナムコより
発売予定だったものを任天堂からの発売に変更し、
タイトルもそれらしく変更しての発売となった。
厳密に言えば、「そっくりさん」である。
「そっくりさん」が本物の仲間入りを果たしたという意味では、
山田康夫が亡くなった後の「ルパン三世」を
栗田貫一が受け継いだような流れにも似ている。違うか。
■DS:「美味しんぼDSレシピ集」
【紹介記事】良く言えば本歌取り、悪く言えば…「美味しんぼDSレシピ集」
「美味しんぼDSレシピ集」でド肝を抜いたバンダイナムコらしく、
トレーニングの主な項目が「眼力」に絞り込まれている以外は
「脳トレ」「常識力」とほぼコンパチとなっている。
システム面は「脳トレ」より「常識力」に近く、
「動体視力」「瞬間視」「眼球運動」「周辺視野」「眼と手の協応動作」の
5つの能力を伸ばすことが目的。
モードは大まかに分けて2つ。
「脳トレ」や「やわらかあたま塾」、同じバンダイナムコから発売された
「右脳の達人 ひらめき子育てマイエンジェル」等に収録されていた
動体視力や認識力を求められる「基礎トレーニング」と、
野球やボクシングといった7種類のスポーツの試合シーンを使った
実践編とも言うべき「スポーツトレーニング」。
「基礎トレーニング」の段階からかなり手強く、
「やわらかあたま塾」で楽々金メダルを獲得した私でも
低調な結果に終わったものがいくつかあった。
DSの画面を食い入るように見つめながらのプレイは
むしろ目に悪いのではないかとも思ったのだが、
ビジュアルトレーニングというもの自体が
もともと根を詰めてやるものではないということから、
プレイ開始から15分が経過した時点で
眼を休めるためのストレッチムービーが始まり、
強制的にその日のプレイは終了するらしい。
15分未満で止めることももちろん可能で、
トレーニングの最中に15分に達した場合は終了までは続行するとのこと。
気がかりなのは、「眼力」を鍛えたいという層が
一体どれぐらいいるのか、ということ。
「脳トレ」「常識力」はほぼ全年齢をターゲットにしており、
実際私も「やっておいた方が良さそうだ」と思って購入したのだが、
一般生活で「眼力」を要求されることはあまりないような気がする。
トレーニングの内容からしても、このソフトを楽しめるのは
10代からせいぜい30代ぐらいまでであろう。
私的には、いつか出るだろうと密かに期待しつつ
未だどこからも発売されないステレオグラムを出して欲しい。
タイトルは「視力を回復するステレオグラムDS」でどうだ。
視力回復を謳うことが難しければ
「思わず寄り目になっちゃうステレオグラムDS」で。
少なくとも、速読や写経より数十倍は売れると思うが。
*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。
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タイトル:見る力を実践で鍛える DS眼力トレーニング
メーカー:任天堂
発売日:2007年5月31日
価格:3800円(税込み)
公式サイト:http://www.nintendo.co.jp/ds/ag3j/index.html
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