忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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【完結編前に】映画「鋼の錬金術師」コスプレイヤー達のフラッシュモブ

2022年05月16日 | 作品紹介(映画・ドラマ)


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▼映画「鋼の錬金術師」コスプレイヤー達のフラッシュモブ

*本記事は2017年の映画「鋼の錬金術師」公開時の紹介記事を
一部加筆・改稿してAmebloからgooに移したものです。



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映画「鋼の錬金術師(2017年 実写版)」は2022年5月16日現在、Netflixで見放題配信中。
Amazonプライムビデオ(100円)、U-NEXT(220円)、GooglePlay(200円)、
Apple TV+(204円)、dTV(550円)では有料レンタル配信中。

公開前にして試写を観た方々の阿鼻叫喚がネットのあちらこちらで
間欠泉のように噴き出している映画「鋼の錬金術師」が2017年12月1日より公開。
公開によって怨嗟の声が全国津々浦々まで届けられることは必至だが、
コミックやアニメの実写化についてはいわゆる原作至上主義・原作厨の方々の声が
大きいだけのことも多く、本作が「ハガレンの実写化」としてだけでなく
「映画」としてどうなのか気になっている方も多いのではないか。
そこで、原作未読・アニメを見ただけの私からの意見を紹介しておきたい。
主演は「ナミヤ雑貨店の奇蹟 」のHey! Say! JUMP・山田涼介。
共演には本田翼、ディーン・フジオカ、小日向文世、大泉洋、本郷奏多、松雪泰子。
監督は「ピンポン」「ICHI」の曽利文彦。

もう結論から最初に書いてしまうと、原作を読んでいようがいまいが
アニメを見ていようがいまいが単純に映画としてダメである。
特撮部分は「見映えの良くなった『デビルマン』」、
ドラマの部分は「お笑い要素を排除した『テラフォーマーズ』」といったところだろうか。
子役やエキストラのレベル(の低さ)は水谷豊主演の「王妃の館」と互角の酷さで、
全体的に一にも二にもVFX、ドラマも美術も全部後回しにした一点豪華主義の作りになっている。

宝飾品だけにお金をかけて、髪型は1,000円カット、服も靴も全てユニクロで固めたような
アンバランスさが、全体像をさらにチープにしてしまった。
ユニクロが悪いということではなく、制作費の配分バランスがデタラメなのだ。
エキストラは全員ロケ先での現地調達だったのか、冒頭の街の住人達との掛け合いシーンなど
ハガレン好きの素人がどこかのテーマパークに集まって
フラッシュモブでも始めたのかと思う酷さで、開始5分でもう泣けてくる。

映像について。
私が観せていただいたのはIMAX版だったのだが、スクリーンも大きく音響も通常より豪華なために
安普請であることがより一層際立つという何とも皮肉な効果を生んでいる。
4Kは肌のきめ細かさもそのまま映し出してしまうため女優にとって受難の時代だとも言われるが、
本作のIMAX上映はまさにそれと同じで、通常上映では見えなかったであろう
映像の粗(手抜き)が露になっている。
「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」や「パディントン」を観ると良く分かるのだが、
特撮を活かすのは衣装であったり、背景であったりといった生の部分のクオリティが大きく関わってくる。
本作の場合、洋館の壁が真っ白だったり分厚い書物の閉じた部分が真っ白だったりと
VFX以外がハリボテ丸出しの適当さになっていて、そういった粗がIMAXでは全て拡大されてしまうのである。
この映画を劇場で観る予定の方は、出来るだけ通常上映を選ぶべし。
追加料金の分だけ、面白さが減少してしまう。配信をスマホで観るぐらいがちょうどかも知れない。

ストーリーについて。
映画の内容は、アニメ版「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のダイジェスト版といった感じ。
悲劇の元になった人体錬成や賢者の石を踏まえつつ、邪教やキメラについても言及している。
尺の関係上仕方ないとはいえ、全てはつまみ食いで進行し
それでいてキャラクターの背景についてはほとんど語られないために
原作未読の方にとっては誰が何を考えて行動しているのかが今ひとつ理解出来ないかも知れない。

キャストについて。
ネットではジャニーズアレルギーが強いこともあり、山田涼介が戦犯のように書かれることも多いが、
チビいじりが御法度になっていることと熱血漢を押し出し過ぎていることを除けばむしろ健闘している部類である。
少なくとも、登場した瞬間から「THE・日本人」を醸し出す國村隼や小日向文世が
「ドクター・マルコー!」「ハクロ将軍!」と呼ばれることの違和感に比べれば全然許容できる範囲内。
小日向文世は芝居も手抜きそのもので、これのどこがハクロ将軍なのだ。
停電で困っているお父さん(「サバイバルファミリー」)と何も変わらないじゃないか。
マスタング大佐を演じたディーン・フジオカはキャラ設定が変わってしまったものの
炎を操るポーズはサマになっているのでまぁセーフ。
松雪泰子(ラスト)・本郷奏多(エンヴィ)・内山信二(グラトニー)の3人は
ビジュアルはそこそこ似ているのだが、主義主張が全く語られないために
ほとんど「ポケモン」のロケット団のような扱いになってしまった。
それにしても、エンヴィの衣装を実写で再現すると
ここまでコスプレ感が出るものなのか。本郷奏多の無駄遣いも甚だしい。

この映画の戦犯は、大根だ大根だと言われながら何故か仕事が途切れない本田翼ではないだろうか。
本作でも全身全霊で本田翼を演じており(一応ウィンリィ役)、
こまっしゃくれた子役のような芝居で彼女が登場する度に激しく萎えてしまう。
聞けば彼女、かなりのマンガ・アニメ好きとのことだが
それならば自分がどれほどウィンリィを凌辱しているか気付きそうなものだが。
銃など持ったこともないし、練習もしなかったであろう蓮佛美沙子(リザ役)のへっぴり腰も酷かったが
本田翼の圧倒的な「いつだって本田翼です!」の破壊力の前では霞んでしまう。

終わり方からして続編をやる気はマンマンのご様子。
同じワーナー制作の「銀魂」も続編をやるのでおそらく既定路線なのだろう。
さて、本作の評判&興収でも続編にGOサインが出るだろうか。
(*実際に2022年5月20日より続編が公開となった)

映画「鋼の錬金術師」は2017年12月1日より公開。



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2 コメント

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市川市民さん ()
2022-05-25 17:45:50
こんにちは。

こちらこそ、うちのような辺境のブログを
お読みいただきありがとうございます。
日本人離れしてるディーン・フジオカでも
ギリですから、純日本人の小日向さんとか無理がありますよね(笑)
返信する
Unknown (市川市民)
2022-05-25 07:56:13
いつも楽しく拝読させていただいております。
ハガレン映画の論評、読ませて頂いただけで、なんかこっちが恥ずかしくなりますね笑
内山信二が出た時にキャラとの合ってるような合ってないようなで耐えられなくなりました。
日本人にはムリっですよねぇ…記事は最高でした!
返信する

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