渡辺謙の「明日の記憶」をテレビで観ました・・。
若年性アルツハイマー病を題材にした話題作ですが、アルツハイマー病の恐怖よりも、主人公の渡辺謙さんが会社を辞めなければならないシーンを見た時に、私が会社を辞める決断をしたときを、久し振りに思い出してしまい、奇妙な気持ちになりました・・。
映画の中でも、主人公が会社を辞めた歳が49歳で、私が会社を辞めたのも49歳だったからでしょうか・・!
同じ会社に20数年間も勤めていますと、仕事を中心にずっと生活していた人間が、その会社にもう2度と行かなくてもいいという状況を、自分なりに気持ちの整理が出来る迄には、それなりに時間が掛るものでございます・・。w
私の場合は、病気とかの健康状態の問題ではありませんでしたが、映画のように、働き盛りの仕事人間が、急に思いがけない病気に直面して、会社を去ることになるのは、本人にとっても、家族にとっても、想像を絶するショックな出来事ですよね・・。
思い出したついでに、私が会社を辞めた日を、まだ記憶があるうちに書いてみることにしました・・。w
9年前の6月の初めに、「早期希望退職者募集」に応募して、何人かの上司からは思い止まるように説得されていたのですが、どう考えてみても、会社の状況が好転するとは思えず、退職を決意・・。
親しい仲間や、所属部署から何回かの送別会をしてもらい、自分の机の中や、ロッカーの中の私物を整理して、最後の挨拶をして会社を後にしたのが、6月15日の昼頃でございました・・。
有給休暇が50日以上残っていましたので、実際には7月末までは社員の身分ではありますが、出社に及ばずでございます・・。w
会社の受付嬢や、守衛さんにお別れの挨拶しまして、その足で何となく銀座に向かったのでございます・・。
家に帰るには早過ぎるし、飲に行くにも早過ぎるってワケで、偶には映画館でロードショーでも観ようと思ったのでございます・・。w
平日の昼過ぎですから、映画館もデパートもガラガラです・・。
先に阪急デパートに寄って、明日から世話になるであろうカジュアルシューズを購入しまして、「有楽町マリオン」の映画館に入ったのでございます・・。
そして、その時観た映画は、「GODZILLA」でございます・・。w
映画館を出たのは5時を少し回った頃でしょうか、マリオンの近くの中華料理屋さんで、チャーハンを食べた記憶が・・。
ただ、腹は減っているのに、何故か食事が喉を通らない状態で、何度もため息をついていたような気がします・・。
(映画に感動したんじゃないのは確か・・。w)
その後は、ちょっと記憶が無いのですが、多分、地元に戻って、小料理屋のカウンターで独り寂しくビールを飲んでいたかも・・?
独り寂しく飲むのは、酒の方が良かったかな・・?w
生ビールじゃカッコ付かないよな・・。w
そんな訳で、今はもう以前勤めていた会社を思い出すことは全くないのですが、「明日の記憶」を観て、久し振りにオイラも昔はサラリーマンだったんだなぁ・・?ってつい思い出しました・・。w