講師:冨澤奏子先生
またまた小田原で、セミナーに参加してきました。
日本では犬の繁殖に関わっている人は、単一の犬種のブリーダーさんは数が少なく、
ブリーダーといえども多犬種を扱っている人、
そしてパピーミルと言われるいわゆる繁殖所からペットショップという流通が
多いのではないでしょうか。
そういう人たちのどれだけの人が、犬の遺伝と遺伝病について知っていて
なおかつそれを配慮したブリーディングをしているのでしょうか?
繁殖は何代にもわたっているので、見た目健康な犬も実はキャリアだったりもし、
キャリアであればある世代になった時に必ず発症する個体が出るそうです。
その時に、さかのぼってここでキャリアの繁殖をしたとわかることは難しいそうです。
そういわれてみると、Choco.のまわりの犬とものなかにもペットショップから迎えたころには
なにも問題がなかったのに、何年かしたら遺伝由来の病気が見つかったという飼い主さんが
何人もいます。
飼い主さんだれでも健康な犬と暮らしたいと思っていても
病気がわかったからと言ってじゃぁどうするかといえば、
かわいがっている我が子はなんとかしてあげたいのが親心。
犬も飼い主もどちらにとっても辛いですよね。
Choco.は、純血種(ミニピン×ビーグル)のMIXです。
もちろん血統書はありませんから親がどういう素性かはわかる術がありません。
今のところはそういう病気はなさそうですが、これからも大丈夫かはわかりません。
ただただこのままいってくれますように…としかね。
健康な子孫を残すのが自然界の常識であっても、
コンパニオンアニマルである犬や猫は人為的に繁殖させられますから
それだけヒトの責任は重いはずなんですけどね。
かわいいから、小型で集合住宅で飼いやすいから、毛がぬけなくて家が汚れないから…
そういうことを決め手にするのではなく、いかに健康なペットを飼い主に渡せるか
そこを追求するブリーダーさんがもっと増えることを祈るだけです。
そして私たち飼い主ができることは遺伝について学び、
遺伝についてしっかりと配慮してブリーディングをしている
ブリーダーさんを選択できる眼を養うだけしかないかもしれませんね。
そのために私たちも犬の遺伝について学ぶことが大切だと思いました。
私はこのセミナー夏に続いて2回目でした。
どちらも遺伝についての基本のきだったのですが、
学べば学ぶほど私のような一般飼い主でも今のペット業界は何か変とわかります。
血統について厳しい審査基準を持っている機関がどうして今の流通に待ったを
かけないのだろうか?と思ってしまいます。
8週齢も大事ですが、その前段階だって決してどうでもよいわけではない。
もっと学びましょう!
レイ王子生粋の雑種💛
奏子先生、今回のセミナーを企画してくださったCDSチャーリーママさん、
貴重なお話をありがとうございました。
これからも地道に飼い主力をつけていきたいと思います。