ユダヤ人とイギリス帝国/度会好一/岩波書店/2007
イギリス中世から現代における、イギリス国内のユダヤ人の存在に焦点を当てた、イギリス史の本。
イギリス国教会の歴史的経緯、シオニズムの経緯が書かれている。 彼らが言う、信仰とはどのようなものか、キリスト教のユダヤ教の相乗り現象を垣間見ることができる。 パレスチナ問題を引き起こしたのはイギリスの政治家であると世界史的には言われているが、その背後にロスチャイルドの存在があることがこの本で確認されている。 ロスチャイルドという苗字は、正統とされる歴史書で見かけることはあまりないが、政界を操るフィクサー的存在であることが、この本を読めば見えてくる。
歴史教科書は一般的につまらないと言われている。全体を見渡すと、ユダヤ人の介在等、書かれるべきことが書かれていない、表層的な内容となっている。イギリス史に関しては、この本に書いてあることが、反映された内容となっていれば歴史について関心を持つ学生が増えそうな気がする。
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