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閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

Fire生活談、世相・世情 💹📆、書評📒、知的生産技術💻📱を書き綴ります。⏳

日本の正体

2011年06月25日 | 書評 国家論
日本の正体/落合信彦/ザ・マサダ

今から15年ほど前のベストセラーである。
当時は、目から鱗が落ちる類の衝撃の書として評価されたように記憶している。
内容は、今でも通用する。著者のセンスの良さが伺われる内容である。
第一章の最後に、「まずは正しい歴史教育を」と書いてある。

と、ここまではウンウンと頷くはずだが、「まずは正しい歴史教育を」のところで、南京虐殺や従軍慰安婦のことがやっと教科書にのりはじめたことを根拠を示さずに肯定的に書いているのである。
いったい、どの歴史情報源に基づいて書いたのであろうか?
これくらいのジャーナリストでも事実確認を怠ったはずはあるまいと思うのであるが?

さらに、この本にはもう一つ欠点がある。
日本の良さがほとんど書いてないのだ。悪いところばかり書いてあるのだ。
良い事が書けないのは、この著者の人間としての限界なのかもしれない。
最近、朝日新聞や毎日新聞が、反日自虐記者として多くのブロガーの批判の対象となっているが、この本が今、発売されれば同じくらいの批判の対象となるのは明らかである。

従って、発売当時は80%合格だったのだが、今の私にとって、この本は50%は合格、50%は不合格ということになる。
そして、落合信彦クラスのジャーナリストでもこうなのだから、一般の記者はこれ以下なのは確実だと断言できるはずだ。

買った時は良い評価でも、時間がたつにつれ悪い評価となるということは、その著者が短期的視野狭窄に陥っている可能性もあることを指摘しておく。
http://unkar.jp/read/bubble6.2ch.net/cafe30/1168432661
http://booklog.jp/asin/4846305902

最後に、運がよければ、古本屋で100円で買えるはずだ。
もちろん、私はこの本を廃棄することにした

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