マニアックな本でない限り、古書の価値は、取引業者やその分野のマニアたちによって決められる。
ただ、個人的な趣味、趣向により、古書の存在価値を彼らの価値判断とは別に見出すことがある。
故郷の自然に関する写真集があり、仮に、10年おきに更新され、最新版、10年前、20年前の本があったとする。
通常は、最新版を買い求めるだろう。
が、20年前の自然がどうだったか。自らの生きざまと重ね合わせ当時の自然を眺めたいという場合は、20年前の写真集の方が有り難いということになる。
古書店で捨て置かれている古書の中に、自身がその時代にどう生きたかを振り返り感慨に浸る本はあるように思う。
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