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井上出と重松彬の往復メール

データ改ざん(イ)

2006-12-22 01:11:43 | Weblog
「デ-タ改ざんは日本の常識?」

全国の発電所で計測デ-タの不正などがこのところ次々と発覚し電気事業連合会の勝俣恒久会長(東京電力社長)が「地元や社会の皆様に御心配をおかけし、信頼を揺るがす結果となった事を深くお詫び申し上げます。 安全意識の面で反省すべき点がありました。」等と異例の陳謝声明を出しました。

水力発電ダムのデ-タ改ざんは東京電力、中国電力でも行われて居ますがその責任は誰も取らず陳謝で終りですから今後も改ざんは行われる事でしょう。 前述の勝俣会長も引責辞任の意思は全くありません。 これ又三等重役で会長の椅子にしがみつき手離そうとしないのです。

今回摘発されたのは東北電力の水力発電用の水ヶ瀞(みずがとろ)ダム(山形県西川町)でコンクリ-トのすき間からの漏水量のデ-タを改ざんして国に報告して居たと言う不正行為です。

デ-タを捏造したり改ざんして居たダムは同じく山形県の八久和(やくわ)ダム、上郷ダムそして岩手県の外山ダム他で全国的に不正が広く行われて居るのです。

前述の水ヶ瀞ダムでは漏水量デ-タを改ざんし実測値を7割も下回る数値を国に報告して居たと言うのですから信じられない話です。 漏水量はコンクリ-ト製のダムの堤にひびが入った時等に増える事からダムの健全性の指標として大変重要な数値であってダムの崩壊にもつながるものですからそんな数字を改ざんなど絶対に許されない事なのです。

日本人のモラル意識は何処に行って終ったのでしょうか?

井上 出    (06/12/19)