イノさんシゲさん

井上出と重松彬の往復メール

大手の粉飾(イ)

2006-12-22 01:20:30 | Weblog
「大手企業の粉飾連続して発覚、企業人のモラルは?」

カネボウの長期にわたる粉飾決算は世間を騒がせ当時の経営陣は裁きの庭に引きずり出されその責任を問われて居ますが、似た様なことはカネボウだけではなく大手企業ではどうも頻繁に行われて来た様に思われます。 良い決算数字を出し高配当を続け役員報酬をたっぷり貰い株価を上昇安定させると言うのがその目的ですがこのところ次々と摘発されて居る粉飾事件を見ると各社の決算内容が信じられなくなります。

12月17日の各紙朝刊にミサワホ-ムの過去5年間にわたる粉飾がそして日興コ-ディアルグル-プ(元日興證券)が利益水増しの結果証券取引等監視委員会によって5億円の課徴金の納付と有価証券報告書の訂正命令を受けたと言う2社の粉飾が大きく一面で取り上げられて居ました。

ミサワホ-ムの場合は上場廃止基準に抵触する可能性も出て来て居るのですがミサワホ-ムの中神正博専務は「カネボウなどと違い、架空の売上を立てた訳じゃあない」等と発言し反省の色もなく「粉飾と言われれば粉飾だ!!」等と嘯いて居ます。

完成して居る他人の家の表札を差し替えたり、未完成の内装を隠す為に窓に厚手のカ-テンを付けたりして未完成の家を完成した家の様に偽装し監査法人の目をごまかし売上に乗せて居たと言うのですから会社ぐるみで偽装工作を5年間にわたり繰り返して居た事は間違いなく信じられない話です。

上場企業でありながらこんな事を平気で行う連中を見ると悲しくなります。 そしてこんな連中が増え続けて居るのですから例の村上ファンドの代表ではありませんが「お金を儲ける事は悪い事なのでしょうか?」等と法律に触れる様な事までして金に執着する連中をどうしたら矯正出来るのでしょうか?

井上 出    (06/12/19)