イノさんシゲさん

井上出と重松彬の往復メール

企業の発展(イ)

2008-05-17 03:54:29 | Weblog
平成20年5月16日

【社員の能力向上と適正配置が会社を発展させる】

5月6日付け日経朝刊の「働くニホン」と言うコラムで私の親しい友人が会長の鍋屋バイテック社が取り上げられて居ました。 

彼の会社は12チャンネルの「ガイヤの夜明け」でも取り上げられましたが1560年創業の鋳物屋でプ-リ-(滑車)の国内シェアの80%近くを握って居る岐阜の関にある老舗企業です。

会長の岡本太一氏は企業経営に関しては大変ユニ-クな考えの持主で「売上高等数値目標は作って居ない」と言うのです。 

目標管理や成果主義もなし。 

唯一彼が心配りをして居るのは快適な職場環境の構築で緑一杯の工場の中に美術館やコンサ-トホ-ル・プ-ルやジムそしてバ-まであるのです。 

加えて社員の能力向上と適正配置に力を入れ1人ひとりの能力を最大限に引き出す努力をして居るのです。

年商約70億円程の中堅企業ですがこの会社で働きたいと言う若者が毎年殺到するのです。 目標管理や成果主義もないにも拘らず売上は過去5年間で1.5倍に増え生産性も上昇中と言うのですから驚きです。

今回日経が彼の会社を取り上げたのはトヨタ自動車が彼の会社の経営に大きな関心を寄せ幹部が会社訪問までして居る事が判明したからです。 

岡本氏とは先週木曜日に食事をしたのですが見学者が年間1,000人以上との事で案内係は大忙しとの事でしたが彼は「私のやって居る事が少しでも社会の御役に立つなら喜んで何でもお話する様にして居る」との事でした。

こんな素晴しい経営者を友人に持てた事を嬉しく思います。

井上  出

日米政界事情(イ)

2008-05-17 03:45:07 | Weblog
平成20年5月16日

昨日のメール拝読しました。

御指摘の様に日本の代議士のレベルは低過ぎます。重松さんが取り上げられた初当選の若者は年報2,000万円と知り狂喜したばかりではなく「料亭と言うところにも出入り出来るのが楽しみだ」とも発言したと言うのですから救いがありません。

私の大学の2年後輩で自民党参議院議員を何期も務めた保坂と言う男は前回の選挙で落ちて終いました。 選挙区にアナウンサ-上がりのタレントが民主党から立候補しその若い女性に僅差で敗れたのです。 参院選は6年に一度ですから恐らくもう彼は再出馬出来ないでしょう。

当選した元アナウンサ-は白元と言う古くからある会社の御曹司と付き合って居たのですが最近彼に振られ次の結婚相手を探して居た事から当選するや直ちに自民党のエリート議員とくっ付き先日早々と結婚しました。 民主党で当選し直後に自民党の代議士と結婚すると言うのですから政治など眼中にないのです。 こんな連中で一杯の日本の政治家達に国を動かす能力も力もある訳がありません。

オバマが大統領になれば暗殺されると私も考えます。 KKKの様な黒人の暗殺団も存在する米国ですから可能性は限りなく高いと思います。 人種偏見と性差別は米国に根強く残って居ますから私はオバマにしてもヒラリ-にしても大統領にはなれず結局はマッケインが選ばれるであろうと予測して居ます。

ケネディを暗殺したのはジョンソンだったと私は確信して居ます。 ジョンソンは大統領になりたいと言う強い願望を持って居たにも拘らずケネディの方が年も若いし人気もあり大統領の目は全く無かった事からケネディを殺す事で大統領の椅子を得た事間違いありません。 彼の人相は悪党そのものでマフィアとのつながりもあった事から彼こそはケネディ暗殺の張本人であったと私は考えます。

小池百合子が首相になる可能性は全くありません。 週刊誌が取り上げマスメディアが提灯をつけ騒いで居るだけの事です。 前述のアナウンサ-上がりのタレントに投票するような馬鹿な有権者が多い日本ですが小池百合子を日本の首相に祭り上げる程馬鹿ではないと思います。 まあ兎に角日本中御粗末な話ばかりでこんな日本に嫌気がさします。

井上  出

水道水(イ)

2008-05-17 03:32:38 | Weblog
平成20年5月16日  

【水道水を飲みましょう!!】

北欧は別として日本程水道水がキレイで美味しい国はないと思います。 

それにも拘らずボトル入飲料水の需要は増え続けて居ます。

ペットボトル入飲料水と言うとミネラル・ウォ-タ-の事を一般的には指しますがこのミネラル・ウォ-タ-は1986年には一人年間0.7リットルの消費量だったものが2007年には何と19.6リットルと28倍に増えました。

ミネラル・ウォ-タ-と言うのは農林水産省のガイドラインによれば
(1)ナチュラル 
(2)ナチュラル・ミネラル 
(3)ミネラル 
(4)ボトルドの4分類になって居ると言うのですが
(1)と(2)は地下水に加熱以外の科学的処理をして居ない物、
(3)は複数の原水を混入した物そして最後の
(4)は前述の3種類以外で処理の限定が無い物となって居ます。

フランスは水が悪い事もあって年間1人当りのミネラル・ウォ-タ-の消費量は156リッタ-と日本の約8倍ですが日本では今大変な勢いで消費量が増えて居ます。

併し日本の水道水は安全で美味しい事からカルキや他処理薬品の臭いが気になる人は蛇口に浄水器を付ける事で無臭に出来ますからこの際水道水を飲用としペットボトル入りの飲料水から卒業しましょう。

下手をすれば牛乳より高いミネラル・ウォ-タ-を飲んで居ますし間違いなく石油より高いペットボトル入りの水を飲んで居る事を再認識する事で水道水に切り換えましょう。 CO2削減にも大きく寄与する事間違いありません。

井上  出

米証券破綻(イ)

2008-05-17 00:52:35 | Weblog
平成20年5月16日

【米大手証券ベア-・スタンズ社破綻とその教訓】

3月14日にベア-・スタンズ社が公表した2008年第一四半期(2007年12月~2008年2月)決算は最終利益が前年同期比79%減の1億1,500万ドル(約116億円)でした。 確かに大幅減益でしたが倒産するような状況ではなかったのです。

ベア-・スタンズの経営悪化は傘下のモ-ゲ-ジファンドが昨年6月に破綻し巨額の損失を被った事に始まりますが巨額の評価損を抱えているとの噂が市場に流れた事から取引銀行がその融資を一斉に引き上げた事で資金繰りが急速に悪化し破綻したものです。

財政面では米金融当局の基準を上回る十分な資本を持って居たにも拘わらず破綻したもので資本などの不足ではなく市場の信用を失った結果だと言うのは驚きでした。

風評によって損失を恐れた取引銀行が一斉に資金を引き上げた事による予想を超えた「.資金繰り破綻」だったのです。 

ベア-・スタンズの資産は現時点で300億ドル(約3兆円)あると言うのですからわれわれの常識では考えられない破綻で市場に於ける評価が大企業をも倒したと言う事実には大きなショックを受けました。

この倒産から学ぶ事

(1) 日本で同様の破綻が起きた際には当局の素早い決断と支援が必要である事。
(2) 自己責任の原則を守る事。 
そして経営陣や責任者は逃げる事無く対処する事。
(3) 同様な金融リスクが発生する事に備え管理体制の整備と確立が急務である事。
(4) 財務・日銀・証券取引委員会ならびに商品先物取引委員会のトップによる首相直轄の金融市場作業部会を設立する事。

サブプライム・ロ-ン問題に端を発した今回の金融危機が再び起きない様祈るばかりです。

井上 出