イノさんシゲさん

井上出と重松彬の往復メール

痩せに警告(イ)

2006-12-30 02:49:56 | Weblog
「若い女性の痩せ過ぎ願望に警告」

ジ-ンズは本来米国農民の野良着であった物が世界中の若者の間で流行し最近は中年の間でも着られる様になりましたが日本の野良着である雪袴(モンペ)の様な物でこれが一流の場所は別として何処でも受け入れられる様になって居ます。

併しジ-ンズは脚の長さや細さを強調する為に特に若い女性の間では細身の身体と脚になりたいとしてダイエットが盛んです。 併しこれは育ち盛りの女性には健康上好ましくない事で先ずは生理不順、貧血の他内臓疾患を惹き起して居る他疲れ易いとか物忘れが激しいとか風邪を引き易いとか怒りっぽくなる等の原因になって居ます。

一方で最近日本でも問題になって居る肥満者は世界に10億人存在すると言われて居りWHO(世界保健機構)と欧州の約50カ国がトルコのイスタンブ-ルで閣僚会議を開催し「肥満防止憲章」なるものを採択し肥満防止に努力する事を誓い合ったとの事です。

ファッションモデルは従来痩せた女性が殆んどでそのモデル達に憧れて若い女性たちはダイエットするのです。 12~13才の女子の3人に2人は自分が太り過ぎだと感じて居り60%がダイエットして居ると言うのですから問題は大きく太り過ぎ対策よりも痩せ過ぎの子供達や若い女性にダイエットを止めさせる健康な身体を美しいとするム-ドを作る必要があります。

イタリアは世界のファションの中心地ですがそのミラノ市ではデザイナ-やファッション雑誌の代表等に対して「BMI」と言う肥満度を表わす指標が18以下と痩せて居るモデルはファッションショ-に出さない様協力を呼びかけると共に16才未満のモデルの出演自粛を求めて居ます。

同時にファッションショ-出演のモデルには健康診断書の提出を義務付ける為「痩せ過ぎ防止の為の倫理規定」も作ったと言うのです。 そしてファッション業界も以上のミラノ市の要請に対応する事を決めたと言うニュ-スがありました。

来年2月にミラノコレクションが予定されて居ますが従来と違い健康美を誇るモデル達がショ-を盛り上げる事でしょう。 この流れが日本にも向う事を願って居ます。

井上 出    (06/12/28受信)

米国の景気(イ)

2006-12-30 02:42:39 | Weblog
「米国の来年の景気を占う」

古くから言われて居ます様に「米国がクシャミをすれば日本は風邪を引く」と言う経済関係にある日本ですから日本にとって米国の景気動向は大変気になるところです。

一時は米国経済の減速が言われインフレ懸念は収束せず新築住宅販売件数も減少し再度の利上げが噂されて居たのですがNYダウが過去最高値を更新したり11月の新築住宅販売件数が10月比で3.4%増加し又販売価格の中心値も上昇した事から来年の米国の景気に強気の見方をするエコノミスト達が増えました。

併しイラク戦は泥沼に入って居り更なる増員によって財政赤字は増え続け北朝鮮も米国の意のままにはならず米国内の所得格差は広がる一方でその解決策もない状況から果して今の景気が長続きするかどうか私は大変疑問に思います。

更に米国の基幹産業と言われる自動車の生産もGMがトヨタに世界NO.1の地位を明け渡すのは時間の問題である上に中国での自動車販売台数が遂に日本を抜いて世界NO.2となりこれ又米国を抜いて世界NO.1になるのは間違いありません。 そんな中で米国のビッグ3の凋落振りは激しく外国メ-カ-に国内の市場シェアを奪われ続けて居るのです。

中間所得層が民主主義を支えて居ると言われる米国で今ロスト・ミドル(中間層の喪失)と言う現象が起きて居ます。 中間所得層の実質賃金の上昇率が止まり遂に1999年から2004年の間に4%近く減って居るのです。 米国経済に大きな影響を持つ中間所得層の減少は米国にとって色々な問題を生み出して居ます。

今のところ失業率には大きく影響は出ていませんがIT関連のサ-ビスがインドや最近はフィリピンにまで移り現地で大量のサ-ビス要員を採用して居りフィリピンでは既に10万人を雇用したと言われて居ます。 会計、デ-タ処理、プログラミング他の仕事がこうして外国に外注されて居る為に米国人労働者は職を失う事になるのです。 又衣料産業は発展途上国からの輸入の増大によって次々とメ-カ-が撤退して居り大量の失業者を生み出しつつあります。

当座は景気も上向くでしょうが来年は米国にとって大変厳しい年になるであろうと言うのが私の予測です。

井上 出    (06/12/28受信)