「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」は1月23日、「今後の検討に向けた論点の整理」を発表した。生前退位は「今上天皇一代限り」か「将来の全ての天皇を対象とするべき」かという問題に対し、有識者会議では「一代限り」を推す意見が多く紹介されている。政府方針も「一代限り」であることから、有識者会議は「初めに結論ありき」だったという批判が起きている。また、女性天皇女系天皇を支持する論者として知られる高森明勅氏と、高森氏の意見をそっくりそのまま取り入れて皇室典範改正案を作成した民進党もまた、有識者会議の論点整理を激しく批判している。これらの批判は妥当だろうか? 公開された「論点整理」の内容とその批判について検証したい。
■有識者会議が公開した「論点整理」の内容
有識者会議が1月23日に公表した「今後の検討に向けた論点の整理」は、官邸の下記URLで全文をダウンロードできます。
・今後の検討に向けた論点の整理(案)[PDF]
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/koumu_keigen/dai9/siryou.pdf
目次は次の通りです。
▲「今後の検討に向けた論点の整理」の目次。
ここでは、「退位による新天皇の即位について」に絞って見ていきたいと思います。以下、indexが気になったところを赤線で示しています。
▲退位を「積極的に進めるべき」とする左欄の意見においても、「象徴や権威の二重性の問題が生じる」心配があることを認め、それは「前天皇」が退位後に「それまでのような公的な活動」をしなければよいのではとしています。退位後の前天皇の活動についてはこれから審議されるということですが、「御意のままに」ではなく、明確に「公的活動は禁止」としなければ、二重権威の危惧は解消されないことを強く認識するべきです。
▲右欄の「課題」に書かれた意見:「象徴としての公務ができない」が退位の理由として認められると、能力主義になってしまい、世襲制と相容れない心配があるとします。また、天皇は「国事行為」のみを行うと憲法に規定されており、「公的行為」は求められているわけではない。よって公的行為ができないから退位するというのは憲法では想定外であると。公的行為ができないから退位するというのは、今上の思い込み(誤認、誤解、ワガママ)ということが静かに指摘されています。
左側「積極的に進めるべき」に書かれた意見:今上は「公的行為」を自分で続けられないことに悩み、国民もその悩みを理解・共感している。(勝手な思い込みであるとしても)今上の心労を取り除いて国民の共感に応えるには、(理屈には合わないが)退位しかないだろうと。泣く子と〇〇には勝てない、諦めの境地です。その代わり、退位後は、新たな天皇と国民が新たな公的行為を作り上げていけばいい。つまり、増大するに任せ費用も大きく膨らんだ平成の公的行為を、新天皇が引き継ぐ必要はないと言っているわけです。
▲生前退位について「今上天皇一代限り」ではなく、「将来の全ての天皇を対象」とするべきかどうかを検討しています。右欄の「課題」中に、「天皇が80代のとき、皇位継承順位第1位の方が70代など様々な年齢である場面においても不都合でないものとする必要がある」とあります。これは、たとえば徳仁天皇が58歳で即位されて27年経過し85歳のとき、(そのとき皇位継承1位かどうかは不明ながら)秋篠宮は78歳となっていること等を想定したものと思われます。当ブログ的には、新潮にスクープされた皇室の悪企み(徳仁天皇を早々に退位させ、秋篠宮は即位辞退、悠仁親王を即位させる)が頭をよぎるわけですが、有識者会議の方々はどのような「不都合」を想定されたのでしょうか。
▲「将来の全ての天皇を対象とするべき」=皇室典範改正を推進するべしという意見を述べた左欄は、そっくりそのまま、民進党の意見(=高森氏の見解)です。恒久法としても何ら問題は生じない、「皇室会議での議決を要件とすればよい」「天皇の意思に基づくことを要件とすればよい」というわけです。しかし、右欄の「課題」で、きっちり反論がなされています。皇室会議など追認機関でしかないものですし(堕胎恫喝の紀子さん婚約さえそのまま認めた役立たず機関。マスゴミを味方につけて陥れる手口の秋篠宮家の悪だくみを、皇室会議が喝破したり反対したりできるわけがない)、天皇の意思は「不本意ながら表明させられる」可能性があることも、平成の皇室を観察していれば明らかではないでしょうか。
▲左欄に書かれた「象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じ」について。「象徴天皇の務め」は、平成皇室が絶対視している「公的行為」で規定されてはならない。「安定的に続いていく」については、これを案じた小泉内閣の皇室典範改正案を、「意図的(男子)懐妊スクープ」により葬り去ったのは平成皇室であることをお忘れだろうか。過去を持ち出して退位が当たり前だったというなら、「男系男子による継承」は明治以降のルールであって、女帝が存在し、双系で繋いできた長い皇室史の原則に戻るべきではないか。8割の世論が退位の典範改正を支持していると主張されるなら、女帝女系天皇も常に8割以上の世論が支持しているのです。歴史や世論のつまみ食いは許されるものではない。
■「論点整理」への批判と識者の意見
こうしてみると、有識者会議が出した論点整理は、かなりまっとうなものと評価できます。しかし、マスコミは「結論ありき否めず」などと、安倍総理の意図に沿ってまとめられた出来レースと批判しているようです。
・「結論ありき」否めず=天皇退位 (時事通信1/23/21:19)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170123-00000159-jij-pol
また案の定、「ご学友ら」がしゃしゃり出て「陛下の思いと違う」などと騒ぎ立てています。
・学友ら「一代限り」に疑問=「陛下の思いとも違う」―天皇退位(時事通信1/23/18:51)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170123-00000120-jij-pol
違っていて当たり前ではないですか。天皇がイレギュラーな希望を国民に直接訴えてそれがそのまま通るなど恐ろしいこと。これについては、原武史氏が意外にまともなことを言っています。時事通信の記事ですが、ちょっと引用します。
・天皇退位識者インタビュー 原武史放送大教授
http://www.jiji.com/jc/v2?id=201612tennoutaiintav_04
>世論調査では国民の圧倒的多数が退位に賛成という結果だが、NHKの第一報があった7月以前に、 天皇はもうお年だし、そろそろ休んでいただいていいという意見が国民の間にあったわけではなく、 天皇の意向が報道や8月の「お言葉」で明らかになった後に退位賛成の世論が形成された。これは1945年8月15日の玉音放送のときと同じで、 天皇はなお権力主体だと言える。憲法上、天皇は政治に関与しないことになっている。 天皇の意向に沿って退位を認め、特例法が定められるとなると、いくら取り繕っても、天皇が法の制定を命じたように見える。結果として平成の 天皇は明治、大正、昭和のどの 天皇もやらなかったことをやったということになってしまう。
>譲位は、江戸以前はしばしば行われていた。3年前の 天皇の葬法の見直しの際も感じたが、現天皇は明治以降に肥大化した 天皇制を、江戸以前に戻そうとしているように見える。しかし他方、8月の「お言葉」では国民の幸せを祈ること、すなわち宮中祭祀(さいし)と、日本各地への旅、すなわち行幸を象徴 天皇の務めの中核に位置付けた。宮中祭祀と行幸はどちらも明治になってほとんど新たにつくられたり、大々的に復活したりしたものだ。にもかかわらず、こうした務めを「常に途切れることなく」続いてゆくことを「ひとえに念じ」ている点に、大いなる矛盾を感じる。
>「お言葉」で天皇は、「皇室がどのような時にも国民と共にあり」と述べた。そこには玉音放送で昭和 天皇が「朕(ちん)ハ茲(ここ)ニ国体ヲ護持シ得テ(中略)常ニ爾(なんじ)臣民(しんみん)ト共ニ在リ」と述べたような「国体」が受け継がれている。「お言葉」を前提として退位の是非を考えるのではなく、「お言葉」そのものを問題にしなければならないのではないか。(引用ここまで)
この「天皇退位識者インタビュー」では、古川氏も相変わらず鋭いことを言っています。
・天皇退位識者インタビュー 古川隆久日大教授
http://www.jiji.com/jc/v2?id=201612tennoutaiintav_06
>今回の問題で国民主権の原則が揺らぐことがあってはいけない。陛下がそうおっしゃったから、急いでそうしてあげないといけないという話だと、国民が自分たちで考えるというプロセスが抜けてしまう。それは一番良くない。
>今の天皇陛下は、非常に多くの公務に取り組んでいるが、それこそ退位しなければお休みになれないというわけではなく、国事行為の臨時代行という制度もある。それに、将来の天皇も今の陛下と同じようにできるという保証はない。それぞれの天皇が状況に応じて公務の在り方を決め、内閣が最終的な責任を負えばいいと思う。この件で私がヒアリングを受けた11月7日、宮内庁幹部が陛下の公務軽減は難しいという発言をしたが、有識者会議の議論に圧力をかけているとみられても仕方がない。政府の方で動きだした以上、あのような発言は冷静な議論に支障を来すので、控えた方がいいと思った。(引用ここまで)
実際、「陛下の公務軽減は難しい」というのは、陛下のワガママでしかないはずで、これをマスコミがきちんと取り上げ、正面から論じようとしないのは情けないこと。美術鑑賞や観劇、コンサートなど「私的お出かけ」が公務として扱われ多くの予算が充てられていることも、きちんと取り上げられていない。
今回の「論点整理」でも、天皇の「負担軽減」について検討するなかで、「国事行為」「公的行為」「その他の行為」それぞれについて説明があり、私的お出かけは「その他の行為」に分類されるものでしょうが、その説明はこんなふうでした。
>「その他の行為」:自然人としての行為のうち、公的行為以外のもの。天皇の意思に基づき行われるもの。宮中祭祀、神社御参拝、御用邸御滞在、大相撲御覧、生物学御研究などが該当する。
頻繁な私的お出かけの中で例示されているのは「相撲」観覧のみとは。やはり観劇やコンサートを公務として例示することは控えたい(両陛下の隠しておきたい事柄)という認識なのでしょうか。
■高森氏=民進党の見解
小林よしのり氏とともに女帝女系論で知られる高森氏は、有識者会議の論点整理を口を極めて罵っています。
・呆れ果てる有識者会議の論点整理
https://www.gosen-dojo.com/?page_id=20
しかし、そう批判する高森氏が提唱している皇室典範改正案こそ実にひどいもので(注1)、氏はもはや女帝女系論者というより秋篠宮クーデターの後押し論者に成り下がったとしか見えません。上記の批判も、自説に対する批判に感情的になっているようにしか見えない。
高森氏の説をそっくりそのまま採用した民進党の野田氏も怪気炎を上げています。
・「静かな環境の中での議論」を打ち破る民進党の野田佳彦幹事長「方向性は民意から離れている」 有識者会議も批判
http://www.sankei.com/politics/news/170124/plt1701240001-n1.html
野田氏は、自分たちは「陛下の意向を汲んでいる」と鼻息が荒いようです。
>野田氏は、譲位をめぐる政府の対応を舌鋒鋭く批判するだけでなく、女性宮家の創設と女性・女系天皇の容認にまで、“戦線”の拡大化を狙う。24年の野田内閣で議論したことなどから、皇室への思い入れが人一倍強い。野田内閣で外務事務次官を務めた河相周夫氏が現在、宮内庁で陛下に近い侍従長を務めていることもあって、民進党幹部は「譲位の議論は皇居の意向も十分配慮していると自負できる」と語る。世論の支持が譲位の恒久制度化に多いことも野田氏を勢いづかせているようだ。(引用ここまで)
高森氏も野田氏も、「女性宮家の創設と女性・女系天皇の容認」を主張するのですが、その中身がなんとも。高森氏は、皇太子の不在は「皇太弟を追加するだけ」ですぐに解決するなどと、さらりと書いている(幻冬舎新書『天皇「生前退位」の真実』p155)。呆れるしかありません。
(注1)次のトピックの以下の関連コメントを参照ください。
【検証】民進党がまとめた「皇位継承等に関する論点整理」はどこがどう危ういか?
http://blog.goo.ne.jp/index2013/e/737aa75e49404da7fc5c8f5199303538#comment-list
・民進党が示す「3つの要件」は抜け道だらけで論外。 (index)2016-12-29 03:11:11
・平成皇室の負の遺産を直視するということ (index)2016-12-29 05:14:25
・ゴー宣一派は本当に女帝女系容認派か (あぶらちゃん)2016-12-29 08:23:22
・「摂政」と二重権威の問題について (index)2016-12-30 04:18:27
・高森明勅氏の「皇室典範改正案」 (index)2016-12-30 05:11:43
・有料記事になっているようですね (あぶらちゃん)2016-12-30 08:29:07
・皇太○は次の天皇になるのが確定したお立場ということ (ペリドット)2016-12-30 09:28:22
・高森氏の本 (MAX)2016-12-30 12:01:15
・高森氏の腰砕け(裏切り) (index)2016-12-31 05:11:10
・健忘症? (ごう)2016-12-31 12:05:12
■これからの論議
有識者会議の今井敬座長と御厨貴座長代理は、論点整理公開後の記者会見で、次のように述べています。
・今井座長、御厨座長代理会見要旨 一代限りの譲位「これからの問題」
http://www.sankei.com/life/news/170123/lif1701230053-n1.html
--論点整理では譲位の制度化や摂政などにも幅広く言及している。このような構成にした理由は
御厨氏「政府が(天皇陛下の)一代限りの譲位を検討していることは横目でにらんでいたが、われわれはたたき台に上がったものを、良いものも悪いものも整理した結果、推進する意見、課題として並べた。全体として政府がこうだからという、初めに結論ありきというやり方をとらないことで、全ての論点について議論をしたということだ」
--一定の方向性が出ているように受け取れるが、完全にフラットな議論をしたという感触か
御厨氏「非常にフラットに議論をした。導かれて、そっちの方向へというようなことはなく、一つ一つ潰しながら、しかしこれは残すという形で、論点の整理をした。なんとなくの感触で、こちらの方向に行くのかみたいなものがなくては議論はできないから、それを(各メンバー)個人が持ちながら最終的に論点整理になっている。
ただ、この時点で、こちらの方向だよということは絶対に避けたい。それをやると、論点整理の肝になるところを読んでいただけなくなる恐れがある。相互の関連性が結構あり、繰り返しが多いところもあるが、全体としては読んでいると味があるというか、味が出てくる」
--最終的な提言に向けて(今後)方向性が打ち出されることになるのか
御厨氏「これからの課題だ。次回の会合以降、今まで触れられなかった論点について触れる。さらにもし譲位ということになれば、論点は大小結構あるので、方向性というよりは、ここで一応その整理をしてみようと(思う)」
--陛下の一代限りの譲位とするような意見が多い印象があるが
今井氏「譲位はもともと非常に問題だ。問題があるというのは、200年間、譲位された天皇はおられないわけだ。みな崩御されて、その後に皇位の継承が行われている。明治憲法でも現行憲法でも、恣意(しい)的退位、強制退位、象徴や権威の二重性、皇統の安定性に問題があるということで(譲位を)やめている。
しかし、陛下のお気持ちは、お言葉からすると、それがご心労になっている。だから譲位も、陛下のご負担を軽くするということでずいぶん深く検討したが、まだ決めているわけではない。これは国会で議論してもらわないといけない問題だ。報道によって国民がどういうふうに考えるかということも分かってくるので、(一代限りの譲位とするかどうかは)これからの問題になる」
--有識者会議としてどのように世論を見極めるか
今井氏「これは僕らが調査するわけにはいかない。論点整理が報道されて、それに国民がどう反応するか、それが数字に出てくる。そういうのを見ながらということになる」
--将来にわたって天皇の譲位を認めるということについては、積極的に進める意見より課題が圧倒的に多いが
今井氏「譲位そのものを取り得るということが皇統の継続にとって非常に問題があるということを理解してほしい。その上で、陛下のお言葉があったので、有識者会議では、陛下のご負担、ご心労をどうやって取ってあげたらいいか、ということをやっている。非常に分かりにくくなっていると思うが、特にどっちを尊重するということは今のところない」(引用ここまで)
御厨氏はかなり信頼できる人物で、これまでの有識者会議の議事録を読んでも、「政府がこうだからという、初めに結論ありきというやり方をとらないことで、全ての論点について議論をした」というのは本当だろうと思います。日本会議の爺・婆さまたちばかりでなく、斬新な意見を言う論者も入っていて言いたいことをのびのび言っていた印象です。
さて、これから本題に入るようです。これまでの有識者会議ではまったく検討されてこなかった「秋篠宮の皇太子待遇」についてなども、俎上にあがると思われます。以下は、今後の課題について述べる時事通信の記事です。
・退位実現になお課題=呼称、お住まいは? ―秋篠宮家の扱いも焦点(時事通信1/23/18:51)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170123-00000118-jij-pol
天皇陛下の退位などを検討する政府の有識者会議が23日、論点整理を公表した。陛下一代限りの退位を推奨する政府の思惑通りの内容に、「結論ありきだ」と批判の声も上がるが、明治以降初となる退位に一定の道筋をつける内容となった。今後は、退位後の活動の在り方、呼称や敬称、身分やお住まい、生活費などが検討課題となる。また、新天皇即位後、皇位継承順位1位となる秋篠宮さま、同2位となる長男悠仁さまがいる秋篠宮家の扱いも焦点だ。譲位後の天皇の呼称は、歴史的には太上天皇(上皇)だが、「天皇より上の立場の印象を与える」(古川隆久日大教授)と「前天皇」を推す声もある。
皇室典範は皇太子を「皇嗣たる皇子」と規定。新天皇即位後、皇太子は空位となり、皇太子ご一家のお世話をする宮内庁東宮職は廃止される。東宮御所で生活している皇太子さまは即位後、ご一家で皇居に移ることになりそうだ。天皇、皇后両陛下は1993年12月、赤坂御所(現在の東宮御所)から皇居・御所に移居した。退位後の両陛下のお住まいも課題で、退位後の天皇の住居は、歴史的には「仙洞御所」と呼ばれている。一方、秋篠宮さまについて政府は予算面で皇太子さまと同等の待遇とする方針だが、典範に規定がない「皇太弟」を呼称とするかどうかは決まっていない。新天皇となる皇太子さまとの公務や宮中祭祀(さいし)の分担も課題となる。典範は「天皇が崩じたときは、大喪の礼を行う」と規定。退位後の天皇の葬儀や陵の在り方も検討が必要だ。(引用ここまで)
当ブログは、秋篠宮の「皇太子同等の待遇」「皇太弟」を許してはならないと熱く呼び掛けるものです。それは皇室の終わりを意味すると。安倍首相は、衆参両院議長に要請して3月中旬までに国会での意見を集約、5月連休明けに退位のための関連法案を国会に提出し、今国会中に成立という流れで考えているようです。皇太弟絶対反対の意見をどう届けるか、どこに届けるか、至急の議論が必要です。どうぞ、お知恵をお貸しください。
■有識者会議が公開した「論点整理」の内容
有識者会議が1月23日に公表した「今後の検討に向けた論点の整理」は、官邸の下記URLで全文をダウンロードできます。
・今後の検討に向けた論点の整理(案)[PDF]
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/koumu_keigen/dai9/siryou.pdf
目次は次の通りです。
▲「今後の検討に向けた論点の整理」の目次。
ここでは、「退位による新天皇の即位について」に絞って見ていきたいと思います。以下、indexが気になったところを赤線で示しています。
▲退位を「積極的に進めるべき」とする左欄の意見においても、「象徴や権威の二重性の問題が生じる」心配があることを認め、それは「前天皇」が退位後に「それまでのような公的な活動」をしなければよいのではとしています。退位後の前天皇の活動についてはこれから審議されるということですが、「御意のままに」ではなく、明確に「公的活動は禁止」としなければ、二重権威の危惧は解消されないことを強く認識するべきです。
▲右欄の「課題」に書かれた意見:「象徴としての公務ができない」が退位の理由として認められると、能力主義になってしまい、世襲制と相容れない心配があるとします。また、天皇は「国事行為」のみを行うと憲法に規定されており、「公的行為」は求められているわけではない。よって公的行為ができないから退位するというのは憲法では想定外であると。公的行為ができないから退位するというのは、今上の思い込み(誤認、誤解、ワガママ)ということが静かに指摘されています。
左側「積極的に進めるべき」に書かれた意見:今上は「公的行為」を自分で続けられないことに悩み、国民もその悩みを理解・共感している。(勝手な思い込みであるとしても)今上の心労を取り除いて国民の共感に応えるには、(理屈には合わないが)退位しかないだろうと。泣く子と〇〇には勝てない、諦めの境地です。その代わり、退位後は、新たな天皇と国民が新たな公的行為を作り上げていけばいい。つまり、増大するに任せ費用も大きく膨らんだ平成の公的行為を、新天皇が引き継ぐ必要はないと言っているわけです。
▲生前退位について「今上天皇一代限り」ではなく、「将来の全ての天皇を対象」とするべきかどうかを検討しています。右欄の「課題」中に、「天皇が80代のとき、皇位継承順位第1位の方が70代など様々な年齢である場面においても不都合でないものとする必要がある」とあります。これは、たとえば徳仁天皇が58歳で即位されて27年経過し85歳のとき、(そのとき皇位継承1位かどうかは不明ながら)秋篠宮は78歳となっていること等を想定したものと思われます。当ブログ的には、新潮にスクープされた皇室の悪企み(徳仁天皇を早々に退位させ、秋篠宮は即位辞退、悠仁親王を即位させる)が頭をよぎるわけですが、有識者会議の方々はどのような「不都合」を想定されたのでしょうか。
▲「将来の全ての天皇を対象とするべき」=皇室典範改正を推進するべしという意見を述べた左欄は、そっくりそのまま、民進党の意見(=高森氏の見解)です。恒久法としても何ら問題は生じない、「皇室会議での議決を要件とすればよい」「天皇の意思に基づくことを要件とすればよい」というわけです。しかし、右欄の「課題」で、きっちり反論がなされています。皇室会議など追認機関でしかないものですし(堕胎恫喝の紀子さん婚約さえそのまま認めた役立たず機関。マスゴミを味方につけて陥れる手口の秋篠宮家の悪だくみを、皇室会議が喝破したり反対したりできるわけがない)、天皇の意思は「不本意ながら表明させられる」可能性があることも、平成の皇室を観察していれば明らかではないでしょうか。
▲左欄に書かれた「象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じ」について。「象徴天皇の務め」は、平成皇室が絶対視している「公的行為」で規定されてはならない。「安定的に続いていく」については、これを案じた小泉内閣の皇室典範改正案を、「意図的(男子)懐妊スクープ」により葬り去ったのは平成皇室であることをお忘れだろうか。過去を持ち出して退位が当たり前だったというなら、「男系男子による継承」は明治以降のルールであって、女帝が存在し、双系で繋いできた長い皇室史の原則に戻るべきではないか。8割の世論が退位の典範改正を支持していると主張されるなら、女帝女系天皇も常に8割以上の世論が支持しているのです。歴史や世論のつまみ食いは許されるものではない。
■「論点整理」への批判と識者の意見
こうしてみると、有識者会議が出した論点整理は、かなりまっとうなものと評価できます。しかし、マスコミは「結論ありき否めず」などと、安倍総理の意図に沿ってまとめられた出来レースと批判しているようです。
・「結論ありき」否めず=天皇退位 (時事通信1/23/21:19)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170123-00000159-jij-pol
また案の定、「ご学友ら」がしゃしゃり出て「陛下の思いと違う」などと騒ぎ立てています。
・学友ら「一代限り」に疑問=「陛下の思いとも違う」―天皇退位(時事通信1/23/18:51)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170123-00000120-jij-pol
違っていて当たり前ではないですか。天皇がイレギュラーな希望を国民に直接訴えてそれがそのまま通るなど恐ろしいこと。これについては、原武史氏が意外にまともなことを言っています。時事通信の記事ですが、ちょっと引用します。
・天皇退位識者インタビュー 原武史放送大教授
http://www.jiji.com/jc/v2?id=201612tennoutaiintav_04
>世論調査では国民の圧倒的多数が退位に賛成という結果だが、NHKの第一報があった7月以前に、 天皇はもうお年だし、そろそろ休んでいただいていいという意見が国民の間にあったわけではなく、 天皇の意向が報道や8月の「お言葉」で明らかになった後に退位賛成の世論が形成された。これは1945年8月15日の玉音放送のときと同じで、 天皇はなお権力主体だと言える。憲法上、天皇は政治に関与しないことになっている。 天皇の意向に沿って退位を認め、特例法が定められるとなると、いくら取り繕っても、天皇が法の制定を命じたように見える。結果として平成の 天皇は明治、大正、昭和のどの 天皇もやらなかったことをやったということになってしまう。
>譲位は、江戸以前はしばしば行われていた。3年前の 天皇の葬法の見直しの際も感じたが、現天皇は明治以降に肥大化した 天皇制を、江戸以前に戻そうとしているように見える。しかし他方、8月の「お言葉」では国民の幸せを祈ること、すなわち宮中祭祀(さいし)と、日本各地への旅、すなわち行幸を象徴 天皇の務めの中核に位置付けた。宮中祭祀と行幸はどちらも明治になってほとんど新たにつくられたり、大々的に復活したりしたものだ。にもかかわらず、こうした務めを「常に途切れることなく」続いてゆくことを「ひとえに念じ」ている点に、大いなる矛盾を感じる。
>「お言葉」で天皇は、「皇室がどのような時にも国民と共にあり」と述べた。そこには玉音放送で昭和 天皇が「朕(ちん)ハ茲(ここ)ニ国体ヲ護持シ得テ(中略)常ニ爾(なんじ)臣民(しんみん)ト共ニ在リ」と述べたような「国体」が受け継がれている。「お言葉」を前提として退位の是非を考えるのではなく、「お言葉」そのものを問題にしなければならないのではないか。(引用ここまで)
この「天皇退位識者インタビュー」では、古川氏も相変わらず鋭いことを言っています。
・天皇退位識者インタビュー 古川隆久日大教授
http://www.jiji.com/jc/v2?id=201612tennoutaiintav_06
>今回の問題で国民主権の原則が揺らぐことがあってはいけない。陛下がそうおっしゃったから、急いでそうしてあげないといけないという話だと、国民が自分たちで考えるというプロセスが抜けてしまう。それは一番良くない。
>今の天皇陛下は、非常に多くの公務に取り組んでいるが、それこそ退位しなければお休みになれないというわけではなく、国事行為の臨時代行という制度もある。それに、将来の天皇も今の陛下と同じようにできるという保証はない。それぞれの天皇が状況に応じて公務の在り方を決め、内閣が最終的な責任を負えばいいと思う。この件で私がヒアリングを受けた11月7日、宮内庁幹部が陛下の公務軽減は難しいという発言をしたが、有識者会議の議論に圧力をかけているとみられても仕方がない。政府の方で動きだした以上、あのような発言は冷静な議論に支障を来すので、控えた方がいいと思った。(引用ここまで)
実際、「陛下の公務軽減は難しい」というのは、陛下のワガママでしかないはずで、これをマスコミがきちんと取り上げ、正面から論じようとしないのは情けないこと。美術鑑賞や観劇、コンサートなど「私的お出かけ」が公務として扱われ多くの予算が充てられていることも、きちんと取り上げられていない。
今回の「論点整理」でも、天皇の「負担軽減」について検討するなかで、「国事行為」「公的行為」「その他の行為」それぞれについて説明があり、私的お出かけは「その他の行為」に分類されるものでしょうが、その説明はこんなふうでした。
>「その他の行為」:自然人としての行為のうち、公的行為以外のもの。天皇の意思に基づき行われるもの。宮中祭祀、神社御参拝、御用邸御滞在、大相撲御覧、生物学御研究などが該当する。
頻繁な私的お出かけの中で例示されているのは「相撲」観覧のみとは。やはり観劇やコンサートを公務として例示することは控えたい(両陛下の隠しておきたい事柄)という認識なのでしょうか。
■高森氏=民進党の見解
小林よしのり氏とともに女帝女系論で知られる高森氏は、有識者会議の論点整理を口を極めて罵っています。
・呆れ果てる有識者会議の論点整理
https://www.gosen-dojo.com/?page_id=20
しかし、そう批判する高森氏が提唱している皇室典範改正案こそ実にひどいもので(注1)、氏はもはや女帝女系論者というより秋篠宮クーデターの後押し論者に成り下がったとしか見えません。上記の批判も、自説に対する批判に感情的になっているようにしか見えない。
高森氏の説をそっくりそのまま採用した民進党の野田氏も怪気炎を上げています。
・「静かな環境の中での議論」を打ち破る民進党の野田佳彦幹事長「方向性は民意から離れている」 有識者会議も批判
http://www.sankei.com/politics/news/170124/plt1701240001-n1.html
野田氏は、自分たちは「陛下の意向を汲んでいる」と鼻息が荒いようです。
>野田氏は、譲位をめぐる政府の対応を舌鋒鋭く批判するだけでなく、女性宮家の創設と女性・女系天皇の容認にまで、“戦線”の拡大化を狙う。24年の野田内閣で議論したことなどから、皇室への思い入れが人一倍強い。野田内閣で外務事務次官を務めた河相周夫氏が現在、宮内庁で陛下に近い侍従長を務めていることもあって、民進党幹部は「譲位の議論は皇居の意向も十分配慮していると自負できる」と語る。世論の支持が譲位の恒久制度化に多いことも野田氏を勢いづかせているようだ。(引用ここまで)
高森氏も野田氏も、「女性宮家の創設と女性・女系天皇の容認」を主張するのですが、その中身がなんとも。高森氏は、皇太子の不在は「皇太弟を追加するだけ」ですぐに解決するなどと、さらりと書いている(幻冬舎新書『天皇「生前退位」の真実』p155)。呆れるしかありません。
(注1)次のトピックの以下の関連コメントを参照ください。
【検証】民進党がまとめた「皇位継承等に関する論点整理」はどこがどう危ういか?
http://blog.goo.ne.jp/index2013/e/737aa75e49404da7fc5c8f5199303538#comment-list
・民進党が示す「3つの要件」は抜け道だらけで論外。 (index)2016-12-29 03:11:11
・平成皇室の負の遺産を直視するということ (index)2016-12-29 05:14:25
・ゴー宣一派は本当に女帝女系容認派か (あぶらちゃん)2016-12-29 08:23:22
・「摂政」と二重権威の問題について (index)2016-12-30 04:18:27
・高森明勅氏の「皇室典範改正案」 (index)2016-12-30 05:11:43
・有料記事になっているようですね (あぶらちゃん)2016-12-30 08:29:07
・皇太○は次の天皇になるのが確定したお立場ということ (ペリドット)2016-12-30 09:28:22
・高森氏の本 (MAX)2016-12-30 12:01:15
・高森氏の腰砕け(裏切り) (index)2016-12-31 05:11:10
・健忘症? (ごう)2016-12-31 12:05:12
■これからの論議
有識者会議の今井敬座長と御厨貴座長代理は、論点整理公開後の記者会見で、次のように述べています。
・今井座長、御厨座長代理会見要旨 一代限りの譲位「これからの問題」
http://www.sankei.com/life/news/170123/lif1701230053-n1.html
--論点整理では譲位の制度化や摂政などにも幅広く言及している。このような構成にした理由は
御厨氏「政府が(天皇陛下の)一代限りの譲位を検討していることは横目でにらんでいたが、われわれはたたき台に上がったものを、良いものも悪いものも整理した結果、推進する意見、課題として並べた。全体として政府がこうだからという、初めに結論ありきというやり方をとらないことで、全ての論点について議論をしたということだ」
--一定の方向性が出ているように受け取れるが、完全にフラットな議論をしたという感触か
御厨氏「非常にフラットに議論をした。導かれて、そっちの方向へというようなことはなく、一つ一つ潰しながら、しかしこれは残すという形で、論点の整理をした。なんとなくの感触で、こちらの方向に行くのかみたいなものがなくては議論はできないから、それを(各メンバー)個人が持ちながら最終的に論点整理になっている。
ただ、この時点で、こちらの方向だよということは絶対に避けたい。それをやると、論点整理の肝になるところを読んでいただけなくなる恐れがある。相互の関連性が結構あり、繰り返しが多いところもあるが、全体としては読んでいると味があるというか、味が出てくる」
--最終的な提言に向けて(今後)方向性が打ち出されることになるのか
御厨氏「これからの課題だ。次回の会合以降、今まで触れられなかった論点について触れる。さらにもし譲位ということになれば、論点は大小結構あるので、方向性というよりは、ここで一応その整理をしてみようと(思う)」
--陛下の一代限りの譲位とするような意見が多い印象があるが
今井氏「譲位はもともと非常に問題だ。問題があるというのは、200年間、譲位された天皇はおられないわけだ。みな崩御されて、その後に皇位の継承が行われている。明治憲法でも現行憲法でも、恣意(しい)的退位、強制退位、象徴や権威の二重性、皇統の安定性に問題があるということで(譲位を)やめている。
しかし、陛下のお気持ちは、お言葉からすると、それがご心労になっている。だから譲位も、陛下のご負担を軽くするということでずいぶん深く検討したが、まだ決めているわけではない。これは国会で議論してもらわないといけない問題だ。報道によって国民がどういうふうに考えるかということも分かってくるので、(一代限りの譲位とするかどうかは)これからの問題になる」
--有識者会議としてどのように世論を見極めるか
今井氏「これは僕らが調査するわけにはいかない。論点整理が報道されて、それに国民がどう反応するか、それが数字に出てくる。そういうのを見ながらということになる」
--将来にわたって天皇の譲位を認めるということについては、積極的に進める意見より課題が圧倒的に多いが
今井氏「譲位そのものを取り得るということが皇統の継続にとって非常に問題があるということを理解してほしい。その上で、陛下のお言葉があったので、有識者会議では、陛下のご負担、ご心労をどうやって取ってあげたらいいか、ということをやっている。非常に分かりにくくなっていると思うが、特にどっちを尊重するということは今のところない」(引用ここまで)
御厨氏はかなり信頼できる人物で、これまでの有識者会議の議事録を読んでも、「政府がこうだからという、初めに結論ありきというやり方をとらないことで、全ての論点について議論をした」というのは本当だろうと思います。日本会議の爺・婆さまたちばかりでなく、斬新な意見を言う論者も入っていて言いたいことをのびのび言っていた印象です。
さて、これから本題に入るようです。これまでの有識者会議ではまったく検討されてこなかった「秋篠宮の皇太子待遇」についてなども、俎上にあがると思われます。以下は、今後の課題について述べる時事通信の記事です。
・退位実現になお課題=呼称、お住まいは? ―秋篠宮家の扱いも焦点(時事通信1/23/18:51)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170123-00000118-jij-pol
天皇陛下の退位などを検討する政府の有識者会議が23日、論点整理を公表した。陛下一代限りの退位を推奨する政府の思惑通りの内容に、「結論ありきだ」と批判の声も上がるが、明治以降初となる退位に一定の道筋をつける内容となった。今後は、退位後の活動の在り方、呼称や敬称、身分やお住まい、生活費などが検討課題となる。また、新天皇即位後、皇位継承順位1位となる秋篠宮さま、同2位となる長男悠仁さまがいる秋篠宮家の扱いも焦点だ。譲位後の天皇の呼称は、歴史的には太上天皇(上皇)だが、「天皇より上の立場の印象を与える」(古川隆久日大教授)と「前天皇」を推す声もある。
皇室典範は皇太子を「皇嗣たる皇子」と規定。新天皇即位後、皇太子は空位となり、皇太子ご一家のお世話をする宮内庁東宮職は廃止される。東宮御所で生活している皇太子さまは即位後、ご一家で皇居に移ることになりそうだ。天皇、皇后両陛下は1993年12月、赤坂御所(現在の東宮御所)から皇居・御所に移居した。退位後の両陛下のお住まいも課題で、退位後の天皇の住居は、歴史的には「仙洞御所」と呼ばれている。一方、秋篠宮さまについて政府は予算面で皇太子さまと同等の待遇とする方針だが、典範に規定がない「皇太弟」を呼称とするかどうかは決まっていない。新天皇となる皇太子さまとの公務や宮中祭祀(さいし)の分担も課題となる。典範は「天皇が崩じたときは、大喪の礼を行う」と規定。退位後の天皇の葬儀や陵の在り方も検討が必要だ。(引用ここまで)
当ブログは、秋篠宮の「皇太子同等の待遇」「皇太弟」を許してはならないと熱く呼び掛けるものです。それは皇室の終わりを意味すると。安倍首相は、衆参両院議長に要請して3月中旬までに国会での意見を集約、5月連休明けに退位のための関連法案を国会に提出し、今国会中に成立という流れで考えているようです。皇太弟絶対反対の意見をどう届けるか、どこに届けるか、至急の議論が必要です。どうぞ、お知恵をお貸しください。
これからの議論は、非常に重要な議論がなされるであろう事は、推量出来ますね。index様が最後に述べておられる様に、秋篠宮の皇太子待遇と皇太弟は何としても阻止したいと思います。そこで、どうしたらよいか?という事ですが、署名活動は無理でしょうか?簡単な方法ではないですかね?まずは、悠仁親王の実態を明らかにしていただかないといけませんね。捏造された、写真や作品ではなく、偽りのない姿と成績、知能など国民から見た時、浩宮さまや愛子さまの様に広く周知され判断出来る環境が絶対に必要です。また、秋篠宮家の様々な不正(裏口入学や博士号取得など)と思われる事柄に関しての徹底的な調査、紀子妃の出自に関する疑惑それに関連した親戚の犯罪行為なども国民に嘘偽りなく、知らせるべき事です。皇室の根幹に関わる事柄ばかりです。そこをスルーされては議論も何も始まらないと思います。
その最たるものがゴー宣ですね。
高森はひとまず秋篠宮を皇太弟にした上で女帝・女系を議論すべきなどと言っているので、思惑が奈辺にあるかはミエミエですね。
民進党もそうですが、一見「女帝・女系に賛成しています」という態度を取っている連中に騙されるのが一番危険だと思います。
小林よしのりと高森明勅の考え方は一致しているのか、それとも齟齬があるのか、聞いてみたいとも思いましたが、問い合わせ先がよくわかりませんでした。
世論の傾向としては、徐々に「これは天皇の我儘じゃないのか」「愛子さまはどうなるのか?直系が途絶えるほうが問題なんじゃないか」という方向にいっている気がします。
どうにか流れに乗りたいですよね。
皇太子さまの御代になったら、愛子さまの即位は不可能になる。自分の子を天皇にするために、典範改正するのかという声が必ず出てくるだろう。
よって典範改正のタイミングは今しかない!
生前退位の恒久化による秋篠の皇位簒奪の可能性はゼロではないが低いのではないか?直系長子継承に決めてしまえば、秋篠の皇太子待遇も必要なくなる。
大災害ばかり引き起こす今上の早期退位も非常に望まれるところではあるし、時間がかかるであろう典範改正は困難だろう。
しかし、この際思い切ってもらわないと。秋篠の筋の者が天皇陛下になるなら、そんな皇室ほんともう要りません。
生前退位は至極当然。
準備室さんならその辺の事情くらいきっとご存知ですよね。
聞いたこともありません。今話題の「偽ニュース」というやつでしょうか。もし、そうでない、事実ということでしたら、根拠をお示しください。
にこにこまま様もコメントで触れていらっしゃいますが、「敬宮様を次期皇太子殿下に、そして女帝に」という声を集めるために署名という方法を用いるのも一つの有効な手段だと思います。私が知っているサイトで以下のような署名サイトがあります。一応参考までにURLを貼りました。
https://www.change.org/ja
(署名を始める主体は組織や団体でもOKのようですね)
そしてあぶらちゃん様と同じく、私も小林よしのり氏と高森氏がタッグを組んでいる現状に非常に違和感を抱いており、時間が許せば小林氏に対して意見を送りたいと考えておりました。小林氏は「天皇陛下の言うことは100%聞くべき!」というあまりな極論に走っているため最近はブログを読むのも嫌になりましたが、「もし今上陛下が愛子女帝に反対し秋篠宮や悠仁さまに皇統を移したいとおっしゃったなら、小林氏はそれも陛下の意向だから100%聞くべきとお考えですか?」と聞いてみたいものです。
私も何度か官邸に向けて「敬宮様を女帝にする議論すら始めないのはおかしい」という意見を送ってみましたが、マスコミは相変わらず「秋篠宮の待遇をどうするか」という観点でしか報道してくれません。有識者会議の結論の方向性が「初めに結論ありき」という批判を受けているようですが、敬宮様の存在を完全にスルーして秋篠宮をまるで確定的な次期皇位継承者として扱おうとしていることこそ、「結論ありき」の何者でもないと思います。
これは私自身も含めて国民全体が反省しなければならない点だと思うのですが、やはり10年前、悠仁さまが誕生した後も女帝容認に向けて議論を続けるよう、国民がもっと政府に異議を唱えなければいけなかったのかもしれないと感じるのです(議論凍結という結果は覆らなかったかもしれませんが)。また10年前と同じ後悔を繰り返さないためにも、今度こそ政府に対して国民の強い希望―次期皇太子は敬宮様で行くべきであって秋篠宮家に当然のように皇位を渡してはいけない―をたくさん届けなければいけないと危機感を抱いています。
今上陛下の生前退位の問題に関しては、そもそも退位に賛成か反対か、賛成(反対)するとしてもその法的根拠をどう考えるか、公務とは何か、象徴天皇制とは何か等、原点に立ち戻って様々な観点からの意見を戦わせる形をとりました。同じような議論の仕方は「次の皇太子は敬宮様でいくべきか秋篠宮なのか」という議論にも当然適用されるべきであり、同じように様々な観点から活発な議論が行われないとおかしいはずです。
しかし現実は敬宮様のお名前を誰も出さず、まるで秋篠宮が確定的皇位継承者だと誤解を受けるような扱われ方をされていることは心底不自然だと思います。本当は生前退位なんかよりもこちらの方がずっと重大な議題だと感じるのです。
政府はいつまでこの問題から目をそらして逃げるつもりなのでしょうか。
あと、今上陛下が光格天皇に対する調査を宮内庁に依頼していたようです(6年半も前から!)。
http://www.sankei.com/life/news/170124/lif1701240001-n1.html
陛下 光格天皇の事例ご研究 宮内庁に調査依頼 6年半前
2017.1.24 07:00
天皇陛下が約6年半前に譲位の意向を示した当初、最後に譲位した光格天皇の事例を調べるよう宮内庁側に伝えられていたことが23日、分かった。陛下が譲位の具体例に言及されていたことが判明するのは初めて。光格天皇は譲位後に権力から遠ざかっており、陛下が持たれている譲位のイメージに合致していた可能性がある。
光格天皇は江戸後期の1779年、閑院宮家から後桃園天皇の養子になり、第119代天皇に即位。1817年に皇太子だった仁孝天皇に譲位し、太上天皇(上皇)となった。在位中は朝廷の儀式を再興させるなど近代天皇制の礎を築いたとされる。陛下は光格天皇の直系にあたられる。
陛下は遅くとも平成22年7月には、相談役の宮内庁参与らを集めた会合、いわゆる参与会議の場で譲位の意向を示したが、関係者によると、その前後に、宮内庁幹部らに光格天皇の譲位の事例を調べるよう依頼されたという。
関係者の一人は「譲位後の光格天皇は、中世の後鳥羽上皇らと異なり、権力をふるっていない。譲位の直近の事例で資料が残っていることもあるが、陛下の思い描く譲位後のイメージと重なる部分もあったのではないか」と指摘する。
陛下の譲位に関する政府の有識者会議で、宮内庁側は陛下が譲位する場合、象徴としての行為を基本的に全て新天皇に譲られるとの見解を示し、「象徴が二元化することはあり得ない」と説明している。
専門家の間で懸念される譲位後の天皇と新天皇が併存する権威の二元化を否定した形で、こうした考えには陛下の意向が反映されているとみられる。
別の関係者は「陛下は天皇の歴史を誰よりもよくご存じだ。歴史から学び、譲位の意向を徐々に固められたのだろう」と話した。
◇
光格天皇 第119代天皇。閑院宮典仁親王の第六皇子として誕生。1779年に即位し、中世以来の神事の再興や朝権の回復に努めたほか、後の学習院の基となる公家の教育機関を構想した。1817年に仁孝天皇に譲位。1840年に70歳で崩御した。
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「自分は退位後は権威を握る意志もないし、権威(象徴)を二分させることも考えていない」ということの陛下のアピール&パフォーマンスでしょうか。しかしこれも何をどこまで信じていいのかわかりませんね。
権力を振るおうとしても無理だったんじゃないでしょうか。
そして、この天皇は、118代後桃園天皇の一人娘の欣子内親王を中宮にすることによって即位しています。
天皇の娘を后にすることによって即位に正当性をもたせるというのは割とよくある事例ですが、そういうお勉強はなさっていないのでしょうかねえ。
特別法であれ何であれ、現実に退位するとなると、今上の退位後の名称、住居、予算、その他もろもろの問題を審議しなければなりませんが、それをこの6月までに決めるなんて、誰が見たって殆ど不可能と言っていいと思います。
カジノ法案じゃないんですからね。
また民進党の野田氏は、「隠れ自民」とよく言われます。
野田氏は恒久法にすべく皇室典範改正を訴えていくつもりのようですが、恒久法となれば、更にことは難しくなることは確実です。
紛糾して何も決まらず、どんどん延び延びになって・・・・ということをどうも自民党と裏で合意しているような気がしてなりません。
それに加えて、24日には早速、次の総裁候補とも言われる石破茂氏が、自民党内の審議方法に不満を表し、別途、独自に勉強会を発足させ、そこからも意見を提示したい旨、話しています。
自民党内だけでもそうそう意見統一できないと思われるうえに、恒久法の民進党とは正反対の意見。
6月どころか、その次の国会でも困難でしょう。
常識的に考えれば、数年はかかる問題です。
また、有識者会議の面々も、そして国会議員たちも、今回の生前退位には、表面的にさえ憲法違反の疑いが濃厚である上に、それだけでなく、その裏に天皇の恣意的、感情的な皇統支配の目論みがあることなど、とっくにわかっているはずです。
雅子様を公務に出さない、或いは出られないような状況を10年あまりにわたって必死に継続させたのは、公務こそが天皇の存在意義であると強調して、皇統変更を正当化するための下地づくりだったのだな、とつくづく気づかされ、ほとほと呆れました。
したがって、政治家や関係者にも、後世の歴史的評価を考えると、このとても禍根の残るであろう生前退位の決定にはあまり関与したくない、不名誉な形で名前を残したくない、という感情は当然あるだろうと思います。
一体どうなるかは見ものですが、どうも日本中で「お芝居」してるようで、北朝鮮よりもっと醜悪な状態のように感じます。
特に、新聞はじめ書籍における言論が、これまでの嘘八百に加えて、更に滅茶苦茶になってます。
皇室の問題とは無関係の別分野のそれなりの学者などが、「生前退位は、平和と民主主義を求める天皇の叫びだ」というようなバカげた内容の本が年初から散見されるにつけ、何かもう、いい加減にしろよ、と怒鳴りたくなります。
それもこれも、今上と安倍首相の対立の構図というのが、図らずも今上への美しい誤解を招いた幸運によるものなのでしょう(安倍首相はかなり問題だと私も思っていますが)。
しかし、美智子さんと安倍氏は、かの安西家を介して2重の親戚関係にあり、政官財に及ぶ華麗なる癒着の閨閥としてつとに有名で、実際の両者の関係などわからないものです。
こんな嘘で塗り固めたような所に居て、普通に過ごしている他の皇族の方がちょっとおかしいんじゃないのかな?これだけ国民に迷惑をかけているのだから、多少はたしなめてもいいんじゃないのかな?
審議だけでも、ものすごく人と金を使ってますよ。
雅子様も正気を保つのが大変でしょうね、本当にお気の毒です。
みずほ銀行 宝くじ オリコ 反社会的勢力
みずほ ロッテ 地下銀行
みずほ サムスン
不透明な金の流れの裏に日本国内最終ボス、キンジョーがいます。
現在の朝鮮半島情勢、大混乱を見れば、なぜこのタイミングで退位表明したのかもご理解頂けますよね。
ベネディクトス バチカン銀行 マフィア
構図は全く同じ。
あんなに元気なのに辞めると言ってるのはそういうことなんです。ワガママとか皆さんおっしゃってますがそんな訳ない。
不名誉な生前退位。キンジョーはきっと悔しくて仕方ないだろうと思いますよ。
天皇さんとみずほ銀行の関係?
お金預けているとか? 姻戚関係があるとか?
みずほとオリコ、反社会的勢力、ロッテ、サムスンがつながるのも不明。宝くじって国が運営しているんだよね?
>現在の朝鮮半島情勢、大混乱を見れば、なぜこのタイミングで退位表明したのかもご理解頂けますよね。
朝鮮半島は心配な状況だけど、それがなぜ天皇の退位につながるのかサッパリわかりませーーん。
>ワガママとか皆さんおっしゃってますがそんな訳ない。
ここの皆さんがワガママと言っているのは、天皇さんが皇統を好きなように決めたいから退位表明したと思うから。愛子様にではなく、鯰さんのほうに継がせたい。女帝にするのは秋篠宮家に皇統を移してからにしたいと思ってる。それがワガママだと言っているんです。許してはいけない、とんでもないワガママですからね。
あたま山さんは、そのあたりを隠したいために、何やら怪しいガセ情報を書いているようにしか見えないなぁ。