民進党の皇位検討委員会が12月21日、「皇位継承等に関する論点整理概要版」を発表しました。民進党サイトにその詳細が掲載されています。
・皇位検討委員会、「皇位継承等に関する論点整理概要版」を発表(2016年12月21日)
上記は「ニュース」ですが、論点整理の全容はPDFファイルにまとめられていて、ダウンロードできます。
・皇位検討委員会論点整理[PDF]
https://www.minshin.or.jp/download/32460.pdf
毎日新聞が民進党案のポイントをうまく図示しているので、引用させていただきます。
出所:毎日新聞2016年12月22日東京朝刊>退位論点整理 民進「恒久制度化を」政府方針と対立
この民進党案について、小林よしのり氏は次のように述べています。氏のブログタイトル(クリックすると該当記事に飛びます)と、気になる箇所を抜き書きしたものです。
・民進党の山尾志桜里議員が来てくれた (2016.12.21)
>民進党の「皇位検討委員会」には、高森氏も、わしも呼ばれて発言した。
・木村草太氏の天皇退位への提言は見事(2016.12.21)
>朝日新聞に木村草太氏の「特例法 違憲の疑い残る」という記事が載っている。「一代限りの特例法」では「政権が気にくわない天皇を特例法で無理やり退位させるような事態も招きかねない」と主張していて同感である。男系固執派が将来の皇太子不在を解消するために、次の天皇を「特例法」で退位に追い込み、秋篠宮を即位させ、悠仁さまを皇太子にするという策謀も可能になる。これを男系派は狙っているから「特例法」なのではないか?
・民進党は自信を失っている(2016.12.22)
>朝日新聞の「民進『皇室典範改正を』特例法への対応は未定」を読むと、やはり民進党が完全に自信を失っている様子が分かる。「民進党が退位を遅らせているように見られるのはリスク」だから特例法を認めた方がいいと主張する議員がいるらしい。
・山尾志桜里議員のブログを読め!(2016.12.22)
>民進党の山尾志桜里議員が「皇位継承について善き公論を」というブログを書いている。この人は本気だ。「考えてみてください。今回特例法で対応すれば、時の天皇陛下の地位が、法律成否の手綱を握る時の政権の意向に左右される前例を作ることになります。天皇の地位が時々の政権の影響下におかれてよいとは思えません。」全くの正論だ。「したがって、時々の政権の影響を極力排除するため、皇室典範を改正して、恒久的一般的な要件手続きを定めるべきです。」見事な尊皇心! 山尾議員は言う。「政争の具批判をおそれて、その使命を放棄し、政権与党と異なる見解を出すことを控えるなら、野党は不要ということになります。私は野党議員としての使命を果たしたい。」この山尾議員のブログをぜひ全文、熟読してほしい。公のために覚悟を固めようとする本物の保守の態度が見えて、感動するだろう。
<小林よしのり氏の言及記事>
・民進「皇室典範改正を」 特例法への対応は未定 論点整理決定(2016年12月22日)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12717534.html
・山尾志桜里議員ブログ「皇位継承について善き公論を」(2016年12月22日)
https://www.yamaoshiori.jp/blog/2016/12/post-402.html
小林よしのり氏と共に、民進党のヒアリングに応じた高森明勅氏のコメントも紹介しておきます。
・民進党の「論点整理」by 高森
https://www.gosen-dojo.com/index.php?key=jot87oqet-14#_142016/12/22
上記も含め、高森氏の意見は、「ゴー宣道場」の『男系国民男子の皇籍取得が不可能な理由』に連載されています。
https://www.gosen-dojo.com/?page_id=1039
小林よしのり氏、高森明勅氏は、男系男子論者に真っ向から反対し正論を述べているように見えます。では、どこが「違う」のか? 彼らの論建てと、それを踏まえてまとめられた民進党案について、「愛子さまを次代の皇太子に」と願い、「秋篠宮家は信用できない」ことが骨身にしみている一般庶民の目から、検証していきたいと思います。
■参考:自民党召集の「有識者会議」のまとめ
第6回(12月7日)、7回(12月14日)の「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」では、3回にわたり聴取したヒアリングのまとめや、海外の事例が提出されています。そのなかから、退位後の天皇の称号や行動についてまとめたものを挙げます。
出所:海外の主な制度及び事例の概要について[PDF]
出所:有識者ヒアリングで表明された意見について[PDF]
・皇位検討委員会、「皇位継承等に関する論点整理概要版」を発表(2016年12月21日)
上記は「ニュース」ですが、論点整理の全容はPDFファイルにまとめられていて、ダウンロードできます。
・皇位検討委員会論点整理[PDF]
https://www.minshin.or.jp/download/32460.pdf
毎日新聞が民進党案のポイントをうまく図示しているので、引用させていただきます。
出所:毎日新聞2016年12月22日東京朝刊>退位論点整理 民進「恒久制度化を」政府方針と対立
この民進党案について、小林よしのり氏は次のように述べています。氏のブログタイトル(クリックすると該当記事に飛びます)と、気になる箇所を抜き書きしたものです。
・民進党の山尾志桜里議員が来てくれた (2016.12.21)
>民進党の「皇位検討委員会」には、高森氏も、わしも呼ばれて発言した。
・木村草太氏の天皇退位への提言は見事(2016.12.21)
>朝日新聞に木村草太氏の「特例法 違憲の疑い残る」という記事が載っている。「一代限りの特例法」では「政権が気にくわない天皇を特例法で無理やり退位させるような事態も招きかねない」と主張していて同感である。男系固執派が将来の皇太子不在を解消するために、次の天皇を「特例法」で退位に追い込み、秋篠宮を即位させ、悠仁さまを皇太子にするという策謀も可能になる。これを男系派は狙っているから「特例法」なのではないか?
・民進党は自信を失っている(2016.12.22)
>朝日新聞の「民進『皇室典範改正を』特例法への対応は未定」を読むと、やはり民進党が完全に自信を失っている様子が分かる。「民進党が退位を遅らせているように見られるのはリスク」だから特例法を認めた方がいいと主張する議員がいるらしい。
・山尾志桜里議員のブログを読め!(2016.12.22)
>民進党の山尾志桜里議員が「皇位継承について善き公論を」というブログを書いている。この人は本気だ。「考えてみてください。今回特例法で対応すれば、時の天皇陛下の地位が、法律成否の手綱を握る時の政権の意向に左右される前例を作ることになります。天皇の地位が時々の政権の影響下におかれてよいとは思えません。」全くの正論だ。「したがって、時々の政権の影響を極力排除するため、皇室典範を改正して、恒久的一般的な要件手続きを定めるべきです。」見事な尊皇心! 山尾議員は言う。「政争の具批判をおそれて、その使命を放棄し、政権与党と異なる見解を出すことを控えるなら、野党は不要ということになります。私は野党議員としての使命を果たしたい。」この山尾議員のブログをぜひ全文、熟読してほしい。公のために覚悟を固めようとする本物の保守の態度が見えて、感動するだろう。
<小林よしのり氏の言及記事>
・民進「皇室典範改正を」 特例法への対応は未定 論点整理決定(2016年12月22日)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12717534.html
・山尾志桜里議員ブログ「皇位継承について善き公論を」(2016年12月22日)
https://www.yamaoshiori.jp/blog/2016/12/post-402.html
小林よしのり氏と共に、民進党のヒアリングに応じた高森明勅氏のコメントも紹介しておきます。
・民進党の「論点整理」by 高森
https://www.gosen-dojo.com/index.php?key=jot87oqet-14#_142016/12/22
上記も含め、高森氏の意見は、「ゴー宣道場」の『男系国民男子の皇籍取得が不可能な理由』に連載されています。
https://www.gosen-dojo.com/?page_id=1039
小林よしのり氏、高森明勅氏は、男系男子論者に真っ向から反対し正論を述べているように見えます。では、どこが「違う」のか? 彼らの論建てと、それを踏まえてまとめられた民進党案について、「愛子さまを次代の皇太子に」と願い、「秋篠宮家は信用できない」ことが骨身にしみている一般庶民の目から、検証していきたいと思います。
■参考:自民党召集の「有識者会議」のまとめ
第6回(12月7日)、7回(12月14日)の「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」では、3回にわたり聴取したヒアリングのまとめや、海外の事例が提出されています。そのなかから、退位後の天皇の称号や行動についてまとめたものを挙げます。
出所:海外の主な制度及び事例の概要について[PDF]
出所:有識者ヒアリングで表明された意見について[PDF]
ちらっと聞いて直ちに不評だったのが
「摂政を設けることは、天皇の当事者としての資格を否定し非礼」ってところです。
「非礼」という感情的な言い方からもわかるように、これって「現アキヒト天皇の資格」だけを守ろうとしている発想ですね。
摂政うんぬんは摂政を置かれた天皇個人の問題になるわけで、天皇の権威そのものを侵害するわけではない。従ってアキヒト天皇が崩御された時点で摂政はなくなる。「天皇」そのものが侵害されるわけではない。
それに比べると、天皇と上皇という形で天皇の権威を分裂させる方が、よっぽど「天皇そのもの」の当事者としての資格を否定、ないし失墜させることになるのではないでしょうか。
「上皇」と「天皇」で分裂していた院政期を見れば明らか。「上皇」の方が「天皇」よりも上で、「治天の君」と呼ばれていましたからね。
そのぶん「天皇」の権威、当事者性は失墜していました。
ま、アキヒトさん自身はアキヒト上皇となり、天皇以上の当事者性と権威を手にできるというのでご満悦なのかもしれませんが。
終生退位はなく、摂政を置く。
時の政権にも、時の天皇の恣意にもさらされない解決法としてよく考えられていると思うのに
なぜ今さらこれに手を付けねばならないのでしょう。
正月のおことばを考える能力気力もないくらいなんだから、おとなしく摂政を立てて、皇太子殿下に徐々にお仕事をゆずって楽隠居なさればそれで良いでしょう。
なぜ摂政に助けられる必要のない、完全無欠のアキヒト天皇のふりをしたがるのでしょう。
有識者会議委員の自由討議より
・皇室典範を改正すれば制度化になり、次代にもその次にも適用され、特別法であれば一代限りのものとなる報道が見られる。
しかし、ヒアリングでも様々な意見があったように、皇室典範に根拠を持つ特別法において一代限りでなく末代まで運用可能にするという法形式や、皇室典範の附則で今上陛下だけに適用するという法形式も可能である。
・どのような形であれ、今回今上天皇が退位することとした場合、将来的にもあり得べきということを肯定することになることは認識しておくべきだろう。
どちらになっても同じような結果になるので、たとえ修正案になったとしても与野党は合意して退位の法案は通りますね。
男系男子派が「女性宮家」に反対するのは女系天皇を警戒するからで、一代限りと言っても警戒して反対するわけです。
そこで、ある特定の女性皇族の結婚相手が男系男子とわかったら、反対する理由が無いから特別法で通すと思われます。
ヒアリング対象者の憲法学者八木秀次氏は12月3日に秋篠宮家の交通事故に関連して、「将来の天皇」に相応しい処遇を、問題は警備態勢と予算、という内容を夕刊フジに寄稿。
そして、7日の小林よしのり氏との対談で、秋篠宮家の内親王が男系男子と結婚すると思っているようだと小林氏を驚かせています。
皇族になるだろう男系男子と安倍首相とが一緒に写っている写真もあるそうです。
小林氏はなんとか身元を知ろうと食い下がりますが、八木氏のガードは固く、そんな人物は存在しないのでは?と、小林氏は思われるのですが。
所氏も高森氏も始めは女系容認だったのに、いつの間にか皇太弟を言うようになっています。
ヒアリング対象者でもある八木氏はヒアリングで退位反対を言いつつも、退位するならば二つの方法があると懇切に説明している点を鋭く有識者委員に訊かれています。
所氏も高森氏も八木氏も学者ですし、マスコミから何らかの情報を聞いているはずです、小林氏が知らない事を。
八木氏は安倍首相のブレーンだそうですから、首相本人からも何か聞いているかもしれません。
紀宮様の縁談でさえ旧皇族や旧華族とまとまらなかったから、まして秋篠宮家には、そういう相手がいる筈が無いと年中唱えている人は、自分の思い込みの為に情勢の変動に気付けないのでしょう。
退位のスクープ後、まるで天皇一家の結束を表すように、両陛下と皇太子殿下・秋篠宮殿下・黒田清子さんの5人の食事会が2回ありました。
天皇誕生日の会見で、8月8日のお言葉は内閣の助言があった、そして、国民にお礼を言われてますので、立法府の仕事としては呉越同舟で法案を通すしかない。
日経新聞の有識者会議座長代理の御厨氏のインタビューを読んで、やっぱり第一段階が退位、第二段階が女性宮家、典範に根拠を置く特別法なんだと思いました。
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■民進党案の問題点 (jinjin) 2016-12-27 14:44:12
民進党案の「皇嗣が成年に達している」ときに退位可能というのは最悪ですね。
そもそも陛下の「高齢化社会」という問題提起から大きく踏み外していますし、本当に何を考えているのか。
最近、戦後の皇室典範制定時に亡くなられた三笠宮様が退位を容認していたから、そうすべきという議論が散見されますが、
あれは、昭和天皇が退位して明仁皇太子が即位された際の摂政就任を目指してのことです。
秩父宮様のご体調や高松宮様の軍部との関係から可能性が高かったわけで、
当時の皇室内部の混乱は木下道雄『側近日誌』や『入江相政日記』にも記録されています。
皇族ってけっこう、人間味溢れるというか、生々しい存在なんです。
つまり、退位制度はそういった皇室の権力闘争を顕在化させてしまうわけで、
崩御のときにのみ皇位継承を限定している現行制度が
ベストだと思うんです。
ですが、世論や陛下の意思を無視することで、「天皇」の権威を傷付けてしまうことを考えると、特例法で仕方ないのかなとも思います。
有識者会議は、恒久制度を求める識者と、退位に反対し摂政を求める識者との中間をとって特例法という、いかにも調整型の安倍首相らしい進め方ですね。
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■民進党案 (あぶらちゃん) 2016-12-26 09:44:13
野田政権時から進歩がないので放置していたのですが、
>検討委は10月に発足。
>漫画家の小林よしのり氏や神道学者の高森明勅氏らから意見を聴取したうえで論点整理をまとめた。
と、どうもこの案には小林よしのり、高森明勅のゴー宣一派が絡んでるようですね。
「皇太子さまのあとは愛子さまに」という一方で、高森が「秋篠宮を皇太弟にして予算を増やせ」と言い出したり、どうもおかしな動きをすると思っていました。
「女性宮家創設が可能となるよう皇室典範を改正すべきだ」と主張しながら「女性や女系の皇族への皇位継承資格拡大も議論を喚起」なのです。
つまり「まずは女性宮家を創れ」という主張。
順番が逆ですよね。
そして「後嗣が成年に達しているときには」は何より怖いです。
理由として「摂政を設ける不合理を避けることができる」はもはや意味不明すぎます。
これで、壮年の天皇でも退位の可能性があるわけです。
ここに来て正体を隠さなくなってきた感じでしょうか。
退位論点整理 民進「恒久制度化を」 政府方針と対立
http://mainichi.jp/articles/20161222/ddm/005/040/125000c
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■予想通り?(あぶらちゃん) 2016-12-21 17:50:26
民進党案、全文を見なければわかりませんが、朝刊段階での毎日新聞によるまとめ記事です。
<民進党>陛下退位に3要件 論点整理案
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161221-00000013-mai-pol
退位の要件は、「天皇が高齢の場合」どころか「皇位継承者が成年に達している場合」だそうです。
その他の2点は、「天皇本人に退位の意思がある」「皇室会議の議を必要とする」
また、典範を改正して女性宮家の創設を認めるよう提言するが、女性・女系天皇に関しては、“議論の喚起”に留めるそうで。
これは、野田政権案と変わらない可能性がありますね。
まあ、ある意味予想通り。
自民党に対しては「賛成の反対」をやりたいだけですし、野田氏は相変わらずということでしょう。
まあ、端々に秋篠宮家有利に運ぼうという意図は見えます。
>まして秋篠宮家には、そういう相手がいる筈が無いと年中唱えている人は、
>自分の思い込みの為に情勢の変動に気付けないのでしょう。
どれほど情勢が変動しようと、女性皇族のご縁談には、相手との格というものを考えねばなりません。
高円宮典子女王が出雲大社の千家国麿さんと結婚されました。
高円宮家は平成御代では傍系の末端宮家ではありますが、久子妃は祖先を辿れば貞明皇后と通じますから格としては何ら問題ありません。
紀宮清子内親王は黒田 慶樹さんと結婚されましたが正直に申し上げると貴賤婚でしょう
黒田 慶樹さんは元華族ですらありませんから。
しかし今上陛下と美智子さまによる「開かれた皇室」として考えれば貴賤婚ではなく格差婚ぐらいですし、何よりご本人同士の恋愛結婚なので今風で良いかと思います。
今上陛下の内親王が平民と結婚したことを考えれば、秋篠宮家の第一内親王もしくは第二内親王が必ずしも旧皇族と結婚する必要はないでしょう。
眞子さま、佳子さまが旧皇族ではない平民と結婚するのであれば女性宮家創設案は自然消滅します。
今年はお忙しいのに、世間を騒がすような利益誘導リークがあったため精力的にトピックを立ててくださいまして、有り難うございます。
流れが早くて、わたくしなどなかなか書くことができずにおりましたが、今年のお礼かたがた余計なお世話な感想を書いてみようかと。
どうでございましょうか、わたくしなどが小耳にはさみましたのは、大筋のところ敬宮様への継承への道すがらということでしたが。
わたくしなどは、それが敬宮様におかれまして良いことなのかどうか計りかねますので、何も書いてはきませんでした。
ところが先頃から、いかにも秋篠宮家に道筋がきまっているですとか、敬宮様への継承は難しいですとか、まるでアンチのようなことを書く方がおいでになりますので、少しう情報も密やかに流れていると書きたくなってしまいました。
もとより、そのためには激しい意見が飛び交うこともございましょう。
難しく厳しい局面もございましょう。
もちろん、阻止しようとする人も多くいることでしょう。
こちらの方々は、女帝がたつことが伝統に合致することを知識として御存知であり、そのうえで現代社会に見合うよう男女平等という観点もふまえ、女性天皇を望んでおられると思います。
もちろん、その根底には皇太子ご一家に対しての尊崇の念があることと思います。
そして、それがこちらで議論するうえで、一番大切なことだと、わたくしは感じておりました。
情勢というものは、もちろん絶えず流動的でございます。
けれども、それに流され、強い方有利な方に流れ流されていては、正しいことはいつまでたっても実現しません。
たとえ、情勢が厳しくとも、伝統を重んじるとともに国際社会のなかの日本という観点から、自分たちの信ずる正しいことを訴えていかねばならないと思います。
そのような時に、もちろん厳しい局面や情勢を指摘しあうことは必要ではございましょうが、こちらにおられる方々は、そのようなことは理解したうえで、皇太子ご一家を応援するがゆえに、敢えて飲み込んで、追い求める理想を書いておられるのだと、長年愛読して感じていました。
それを、まるでアンチのような物言いで、不利な情勢や法的理由を書きたてられれば、申し訳ございませんけれど、かなり不愉快です。
そこには、こちらで一番大切な、まず皇太子ご一家を応援するという心持が感じられないからです。
おそらく、こちらに集われる方々は、有利になりそう勝ちそうな方に肩入れしたいような、下衆な方々ではないと思います。
もし、所氏や高森氏が権力の言いなりになり、あるいは勝ち馬に乗るような方だったとして、そうして所氏が策を練るように、皇太子ご夫妻を辱め陥れ退位をさせるという流れになったとして、こちらの方々はー勿論わたくしもですがー皇太子ご一家を応援し、また正しいと信じることを訴えることを止めることはなさいませんでしょう。
かなりきつい書き方になり、申し訳ありません。
このトピックスが、民進党案のインチキくささですので、その点についての感想を少しだけ。
民進党ーその前進の民主党も含めー定見などもっていないのでしょう、しいて言えば、現在の執行部はかなり宮内庁の筆頭宮派に近いということでしょうか。
最近では、この点に関して少し総理を信頼してきたのですけれど、どうも まるでアンチ様方のご意見を伺っていると、どうも両陛下と官邸は、退位の前例を作り、皇統を秋篠宮家に移すために猿芝居をうっておられるということになりますので、警戒しないとなりませんね。
警戒が必要だと感じさせていただいたことには、感謝申し上げますが、違う流れもあるかもしれませんね。
違う流れは、意外なことに見えないところで大きく動き始めているかもしれませんね。目をこらせば、その動き、気付きうるとも思いますがね。
それこそ、かなりヤリ手な総理は、そのようなことも踏まえて、両サイドに足をかけておられるかもしれませんね。
わたくしなどは、これからの時代、天皇になることが人として幸いかどうか分かりませんので、あまり強くそのことを願って良いかは迷いもありますが、まぁあんなタイミングであんなことをし、あんな作品を恥ずかしげもなく出品できる性根の方が、上つところに立たれら共和国になってもよいのではないかと思ったりもいたしますし、そう思う人は多いようにも感じております。
誤魔化すことをなさらないために、かなり不器用で、ときに無様ともいえる批判も浴びてしまわれますが、ご家族で楽器を奏で、書をたしなまれ、真の教養を身に付けていかれる皇太子ご一家を、来年も心をこめて応援したいと思っております。
上記を投稿しようかと思いましたら、また新しいご意見が。
>眞子さま、佳子さまが旧皇族ではない平民と結婚するのであれば女性宮家創設案は自然消滅します。
それでは、もし敬宮様が旧皇族の御子息とご縁組みなさいましたら、完全なる男系男子のお子様が誕生されるわけですから、敬宮様がご即位なさることに問題はなくなるのでしょうね?
わたくし、民進党やゴー宣一派の一番のインチキ臭さは、女性宮家をいいながら皇位継承に踏み込まないことだと思っておりますから。
皇位継承者が一人もいない宮家など、必要ないですものね。
逆にいえば、女性宮家を認めるときには、その女性当主は皇位継承権者でなければ、存在を根拠づけることはできませんものね。
それで、現時点で女性宮家を設けるということは、つまりは敬宮様のご即位を確実にするということですね。
まぁ、皇位継承権も付与せず一代限りの女性宮家などという男尊女卑の極みのようなものをつくり、日本の後進性を世界に晒したければ、それでもいいですけれどね。
最後にまた羊頭狗肉のようなものを読んでしまい、言わでも良いことを書いてしまいました。
申し訳ないことでございました。
旧皇族復帰の話が出ていたときは、旧皇族の方が「うちの息子が愛子様のお婿さんになること」ということをおっしゃっていましたが、他の内親王に関しては頭の端にもでてこなかったのではないでしょうか?
民主党の野田政権の時に女性宮家の案が出たときは内親王のみとして、しかも愛子様に皇位が行く事を恐れている事が見え見えで敬宮愛子様のお名前を一言も出さず、一代限りの宮家とするお話にならないものでした。
>>眞子さま、佳子さまが旧皇族ではない平民と結婚するのであれば女性宮家創設案は自然消滅します。
>それでは、
>もし敬宮様が旧皇族の御子息とご縁組みなさいましたら、>完全なる男系男子のお子様が誕生されるわけですから、
>敬宮様がご即位なさることに問題はなくなるのでしょうね?
そういう意味ではないでしょう。
春日五十鈴さんが以前から、「眞子さま佳子さまには旧皇族や旧華族との縁談がある。」というようなことを書いているので、「紀宮清子さまと黒田さんとの結婚があるので、必ずしも旧皇族や旧華族と結婚されるとは限らないのではないか。」と書いただけであり特に深い意味はありません。
皇位は血の濃い方が継承される。
次の天皇は徳仁親王と決まっているのだから、徳仁天皇のお子さまである愛子内親王が皇太子になるのが自然でしょう。
愛子内親王がどのような男性と結婚されるか、まだ報道されていませんが水面下では決まっているでしょう。
徳仁天皇陛下のお子さまであり皇太子となる愛子内親王ですから。
政府の方は、むしろ「摂政で対応すべきことなのに、アキヒト天皇が摂政なんか絶対イヤだとワガママを言うから」なのであって、アキヒト天皇がぐたぐた言い出さなければ、生前退位なんて毛頭考えなかったでしょうに。
なんか、すごい言い訳ですね。
同じ憲法違反でも
>国政に関わる権能を有しないはずの天皇が、国政に口出しをした
って方向にこそ、憲法違反の疑いがあるのではないかと思いますが。
木村草太さんのような気鋭の憲法学者ですら、こういう陛下のご機嫌取りのような発言をしてしまうわけで
それだけ日本国にとって天皇というのは難しい存在なのでしょう。
それなのに、オレガオレガと自己主張が大好きで
「朕は摂政は嫌いじゃ」
というだけのわがままで、ものすごい時間をかけて論議させ、お金をかけて制度を変えさせる。
国政に口出し以外の何ものでもない
(このせいで、いくつかの国政が滞ったりしているはず)
退位した天皇をどう位置づけるか。本当のことをいうと、上皇なんてとんでもないと思うんですが。
でも、専門の組織をつけるつもりなんでしょ。
東宮職、中宮職と同じ、いやそれ以上の院司でも作るのでしょうか。
ますますもって「治天の君」コースですよね。
他国(イギリス、オランダ)にならって、一宮家と同じ扱いにすべきなんじゃないかと思うけれども。
それでこそ、生前退位でしょうに。
今回標題の部分を一番気をつけるのだそうですが、なるほどと思います。
>「政権が気にくわない天皇を特例法で無理やり退位させるような事態も招きかねない」
この懸念も、「特例」の客観的かつもっともな根拠が示されれば、これが先例となり、むやみと「特例」が発動されなくなるわけです。
事実上は
>アキヒト天皇が摂政なんかイヤだけど、疲れたから天皇やめて上皇になりたいと言ったから
のようですが、これは、根拠としてはダメですね。
「国政に関与する権能を有しない」はずの天皇が国政に口を出して良いという根拠を与えてしまうわけですから、これは最悪の手。
考えてみると、民進党の言う、「成人した天皇が自分から辞めたと言ったら」というのも上記に準ずる気がします。つまり、国政に関与する権能を有しないはずの天皇が、誰が天皇になるかということについて、一部ですが発言できるのと同じことになるわけで
天皇が国家の象徴として、重要な一機関のようになっている現在、辞めたいから辞める自由というのもいかがなものかという気がします。
かといって、時の政府がそう決めたというのを根拠にするのも、時の政府の恣意によって退位という根拠になるような。
内閣が替わるたびに天皇も代わるなんていう風になったら大変です。
うーん。
医者の診断書ってのも、これまた恣意的という人も居るけれども。
たとえば、要介護2とか? 軽度認知症を発症しているとか? 何らか、激職を続けるのが難しいという医学的根拠が示された時だけ、みたいにすれば、恣意的な運用は避けられるのでしょうか。
・現行第4条に「退位」を追加し、「天皇が退位又は崩じたときは、皇嗣が直ちに即位する。」とする。
・さらに第4条の2として、【退位】「天皇は、皇嗣が成年に達しているきは、その意思に基き、皇室会議の議により、退位することができる。」との規定を新設べきである。
この規定の趣旨として、以下の三点を挙げています。
①皇嗣が成年に達していれば、即位と同時に摂政を設ける不合理を避けることができる。
②強制退位の可能性を退けるために、天皇ご自身のご意思に基くことを要する。
③あわせて皇室会議の議決によることで、十分な理由のない退位を防ぎ、退位の客観性を担保できる。
高森氏の「ゴー宣道場」の連載を読んでいて、この3要件がすべて高森氏の意見を取り入れたものであることがわかりました。たとえば、次の記事をご覧ください。
・無知なのに傲慢、八木秀次氏の不思議(2016/10/24)
https://www.gosen-dojo.com/index.php?key=jo199rnm3-14#_14
一読してイミフな①の「皇嗣が成年に達していれば、即位と同時に摂政を設ける不合理を避けることができる」という文章の意味が、この記事を読むと、なんだそういうことかとわかります。
退位に難色を示す男系男子派の八木氏が、「仮に、新たに譲位の制度をつくるとしても、譲位の要件はどのように規定すればいいのでしょうか。例えば何歳から可能なのか。極端にいえば0歳から可能なのか。」と言うのに呆れ果てた高森氏は、次のように書きます。
>天皇が0歳というのは、可能性として全くあり得ない訳ではない。だが勿論、かなり異例のケース。その場合、当然、摂政が置かれている。勿論、皇太子もいない。八木氏はたとえ極論としても、そんな状態で退位を議論する余地があり得ると考えている。信じ難い。無知なのか、無責任なのか(或いはその両方か)。少なくとも天皇ご本人に当事者能力があり、皇嗣が既に成年に達していることが、最低限の「要件」になる。その程度の想像さえ出来ないとは。(引用ここまで)
天皇が退位したいといっても、皇嗣が成年に達していなければ、皇嗣は即位と同時に摂政が必要になってしまう。そうした不合理を避けるために、「皇嗣が成年に達している」ことを、天皇が退位する要件にしようというわけです。しかし、「最低限の要件」と自ら書いておられますが、天皇の退位要件としては甘すぎて最低限にもならないでしょう。
政府召集の有識者会議では、天皇の年齢(たとえば85歳)を定め、天皇の意思などを組み合わせれば恒久化も可能なのではという意見が出ていますが、それさえ、座長代理の御厨貴氏が「仮に85歳と定めたとすると、それが一人歩きしてしまう。85歳に達した天皇がたとえ元気でも、国民が退位を意識してしまう。そういう雰囲気になるのはよくない」と、警戒しているのです。(出所:日経新聞12/24)
皇嗣が成年に達している天皇の年齢は、40~50代もふつうにありえるわけで、そんな若い天皇が退位の要件を満たしてしまうのは恐ろしいこと。
②に、「強制退位の可能性を退けるために、天皇ご自身のご意思に基くことを要する」としていますが、なんらかの理由で、本当は希望していないのに希望していると喧伝されてしまう可能性はありえるわけです。皇太子殿下を「廃太子」に追い込もうと執拗に脅す動きがあったこと、雅子さまに「離婚しろ」「自殺しろ」と責め立て続けた人たちがいたこと、私たち一般庶民は決して忘れませんから。
高森氏は、③の皇室会議の件についても、上掲記事で次のようにあっさりと述べています。
>「外部の恣意的な要素」は、皇室会議を介在させるから、当然「排除」出来る。
衆参両院議長、首相、最高裁長官も加わる皇室会議での審議を義務づけるので、外部の恣意的要素を排除できるというのですが、ちゃんちゃらおかしい。これまでの皇室会議のありさまをみれば、追認機関でしかないのは明らか。あの紀子さんの欺瞞に満ちた婚約さえ、皇室会議で通ったのですよ。
エライ肩書を並べたところで、いえ、肩書がえらければえらいほど、みな自分の立場が惜しくて異議申し立てなどできなくなる。というか、エライ人ってほとんどが体制側で、権力に牛耳られる可能性が高い人たちですよね。そういえば、あの所功氏も、NHKリークの次の日に、ワイドショーで皇室会議を持ち出していました。有識者会議など開かず、一日も早く皇室典範を改正するべき。改正は立派な機関(皇室会議)で審議すれば大丈夫だと。胡散臭い人たちはみな、印籠を示せば下々はひれ伏して従うと思っているようです。