母恋

2005.3.5にすい臓がんにより天国へ旅立った母の手記や看病の記録、その後の生活などを書いてます。

1月21日(金)

2005-01-21 23:01:00 | 母の居る生活
今日も会社はお休み
用事をたして母のもとへ。

いきなり、座ってる。
トイレに起きたらしいが、ベットの下を見ると、なんと尿をとる為の管が落ちているではないですか。
慌ててナースコール。
入ってきた看護士さんも、びっくりして「痛くなかった?自分で抜いたの?」等と聞いていたが、本人は「わかんない。」の一言。
とりあえず、私は病室から出されて、その間に何とかしてくれたようだ。あ~びっくり

今日はとっても心細いらしく、「姉ちゃん、悪いけどさ今日会社休んでくれる?」
もう休んでるんですけど…、曜日や時間の感覚が無くなってきているので、そこら辺の細かい所は分からないらしい。
「分かった、分かった。」
「夜も寂しいから泊まってくれる?」
「分かった、分かった。じゃあ看護士さんに言ってくるね。」
看護士さんの了解をとったので、
「今日泊まっていいって。」
「本当?ごめんね。」
その顔がまたなんとも可愛いこと…

父にその旨電話をすると、手作りお弁当持参で来てくれた。
鮭の上に玉ねぎとキノコととろけるチーズをのせてホイルで蒸したものだった。
なかなか美味しい。

いよいよ、初のお泊り。

私「お父さんのお弁当も美味しかったけど、お母さんのがやっぱり美味しい。また食べさせてね。」(←30代のセリフか?)
母「食べさせてあげたいけどねぇ…。」
私「食べさせてねっ!」
母「…。」

母「お姉ちゃん、○○ちゃん。」
私「なーに?」
母「あのさぁ、お葬式の時はさ、白いお茶碗にご飯のせて…白いズボンはいて…ちゃんとしないとダメだよ。分かった?」
私「分かんない。」(自分のお葬式の時にちゃんとしなきゃダメだよという事を言いたいらしいのだけど、意識が朦朧としているので、意味不明の箇所が…)
母「いやぁ、分かったの?」
私「…、分かった。」(無理矢理言わされた

んー、完全に弱気になっている。 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご苦労様 (sumire)
2005-01-23 15:54:15
お泊まり、ご苦労さま。

病院だと熟睡できなくて大変だったでしょう。

娘に傍に寝てもらって幸せだと思うよ。

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しっかり (よし)
2005-01-24 12:36:06
意識が混沌としてるようでも、分かるものはしっかり分かってます。

会話はきちんと話しかけてくださいね。
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