母恋

2005.3.5にすい臓がんにより天国へ旅立った母の手記や看病の記録、その後の生活などを書いてます。

11月27日(土)

2004-11-27 23:55:58 | 母の居る生活
色々、色々あって、今はなんとか元気になった。
というか、ならなければ。

=今日のお母さん=
 ①結局、昨日は薬を飲まなくても、自然に眠れたようだ。
 ②昼に散歩をした。
 ③夕方に買い物をした。

①夜中に1度目を覚まし、私の部屋に来ましたが、その後、またすぐに眠りにつけたそうだ。
②一緒に、30分程近場を歩いた。行きは天気が良かったのに、どんどん雲行きがあやしくなり、太陽もすっかり隠れ、冷たい風に吹かれてしまった。耳あて付きの帽子を被って行ったのに、耳と頭が痛くなるほど冷たい風だった。家に着いて暫くすると、窓の外は雪。早目に帰ってきてよかった。
③久々に家族3人で買い物。あれもこれもと言ってるうちに、かごの中は盛り沢山になってしまった。エンゲル係数高そう。

退院してから、今まで止めていた健康食品を、また飲み始めた。血液検査の結果や腹水の事、精神的な事等から、どうにかしなければと強く思い始めたみたい。今まで私の買ってきた健康食品を積極的に飲んでいる。
今は、友人が服用していたAHCCが気になっているみたい。病院の先生も使っていたり、色々な所で研究されていたり、なにより製造元が車で20分位の場所にあるので、なんとなく安心みたい。製造元のHPも見せてあげた。
効果があるのか分からないけど、全く情報の分からないものを飲むよりはいいかな。これだけ口コミで有名になったんだから、全くの嘘ということもないと思う。母も試してみたいようだし、効くと思って飲めば、効果がでるかもしれない。
言葉に出しては負担になるので、決して言えないけど、
「お母さん、がんばれっ!これからもお母さんを応援します!」

11月26日(金)

2004-11-26 23:48:15 | 母の居る生活
今日は温熱治療の日。

心配事が…。お母さんが眠れない。
病院で睡眠薬を処方してもらったらしい。
目を瞑るのが不安だという。
夜中も寂しいので電気を点けて寝るという。
「私がついてようか?」と、言うと、それも気になって眠れなくなるというので、母の言うとおりにした。
「心配するんじゃないよ。」と、お母さんは言うが、心配だよ。

11月24日(水)

2004-11-24 23:22:36 | 母の居る生活
腹水を抜く為、1日検査入院。

昨夜は不安と緊張で手が振るえ、眠れなかった様子。(起こしてくれればよかったのに…。)
検査ということで一応朝食を摂らずに病院へ。(聞くと食事は摂っても構わなかった。)
初めにレントゲンを撮った。
手続きを済ませ入院。2人部屋の病室にお母さん1人。早速、点滴をうつ。
その間、用事を済ませ、また病院へ。
出掛けている間に、お父さんが様子を見に来ていた。
先生が話しがあるということで、お父さんと2人で話を聞くことに…。
それは、良い話しではなく、とても辛い話しだった。
癌がかなり進行しているという。初めに検査した時と比べて、腫瘍が倍弱になっていて、腫瘍マーカーもかなり上がってきているらしい。
「覚悟しておいてください。」と、言われた。あんなに元気なってきているのに、信じられなかった。
その後、先生と、約40分程、今後の治療について話し合った。
病室に帰ると、お母さんが「何、話してきた?」と、聞いてきた。
「先生が抗がん剤の治療をして欲しいんだって。あと、11月の血液の検査がちょっと悪くなってたので注意して欲しいって。」と、答えた。本当の事なんて言えなかった。
12時、食事。14時の腹水を抜く処置をするまで、昼寝。
14時、いよいよ、腹水を抜く。病室を出ないといけないということで、その間、一旦家に帰る。
帰ると、うめ吉が出迎えてくれた。涙が次から次へと溢れ出てきた。
16時過ぎ、お母さんから電話が入る。なんとなく声に元気がない。と、思ったらお母さんから「どうしたの?元気がないね。」と逆に言われてしまった。ヤバい。お母さんは勘が鋭い。
犬の散歩を済ませ、また病院へ。
病室に行くとちょっと元気なさげなお母さん。痛みはそれほどではなかったらしいが、やはり精神的にダメージを受けたらしい。
17時半、夕食。
自分の食べれる分をとり、後は私にくれた。同じ台で話しをしながら一緒に食べる。
このまま時間が止まってくれないだろうか。できれば、健康体だった頃に時間を戻してくれないだろうか。
19時。外が暗くなったので、心配して、やけに私に「帰んなさい。」と言うので、しかたなく病院をあとにする。
近くのスーパーで買い物をして、本屋さんで本を読んでいたら、また、涙が溢れて止まらなくなったので、帰宅した。
私に何ができるのだろうか。考えても考えても分からない。でも、やっぱり諦められない。どうしても諦められない。

11月22日(月)

2004-11-22 23:18:51 | 母の居る生活
やっぱりか。心配事が的中?
旅行前、旅行中、旅行後、お腹が張ると訴えていたので、今日、病院に行った。
腹水が溜まっているかもしれないそうで、水曜日、検査入院することになった。
何か、嫌な予感がしてたんだよな。
腹水とるのって、痛いのかな?後で調べてみよ。
やっぱり、旅行で疲れが一気にでちゃったのかな?
ちょっと、落ち込み…。


11月21日(日)

2004-11-21 23:10:35 | 母の居る生活
昨日の夜遅く、京都から無事帰宅。
知らない街を地図を片手に旅するには、体力と精神力が必要なようだ。
お互い疲れのせいでついイライラしてしまうことしばしば。
旅行中、何度か喧嘩をしてしまった。
後ですごく落ち込んだ。
まだまだ修行が足りないようだ。
とはいえ、すぐに謝り仲直り。充分に楽しんできた。

紅葉は後1週間程で見頃になる様だった。
ちょっと早かったが、どこも綺麗だった。
特に大河内山荘の紅葉は綺麗だった。
料金大人1人千円かかったが、それだけの価値があった。
抹茶とお茶菓子も付いていたし、満足。

京都の人はとても親切だった。
一般の人も、タクシーの運転手さんも。
おもてなしの心が身についているのかな?
とても感心した。
初乗り運賃だったが千円あげて、お釣りを貰わないことしばしば。

京都はとてもいい街だった。
ぜひまた行きたい。

11月14日(日)

2004-11-14 23:42:27 | 母の居る生活
久々の日記だ。
延期になると言っていた京都旅行、行ける事になって、良かった。
今日、ようやく、航空券が届いた。
安月給の1か月分を佐川急便のお兄さんに支払った。
日本の飛行機ってなんでこんなに高いんですか?
こんな狭いっていうのに…。
まあ、そんな事はいいとして、ホテルも決まったし、存分に楽しんでやる。
お母さんも、心なし、ウキウキしている。
私が旅のスケジュールを考えている間も、何回か邪魔しに来た。(笑)
「ファッションショー!」と、言って、旅に来ていこうとしている服を見せにくる。
その時気付いたのだが、病気になってから、ガボガボだったズボンが、ぴったりとしている。
慌てて体重を量ってみると、数週間前に比べて、4kgも増えていた。
体重が増えたからいいというわけではないと思うが、2人で浮かれてしまった。
このままいい方向に向かって欲しい。

11月7日(日)

2004-11-07 23:36:32 | 母の居る生活
今日は、久しぶりにお母さんと一緒に散歩に出掛けた。
1、2週間前、近くの神社を通ったら、そこの紅葉がとても綺麗だと、言っていたので、写真を撮りに出掛けた。
しかし、1、2週間前の事なので、嫌な予感はしていたのだが、やはり、葉はほとんど落ちていた。泣
この前までは本当に綺麗だったそうで、なんとも悔しい。
最終的な結論は、ウチの前が一番綺麗…と、いう事で写真撮ってみた。
この前まではもっと綺麗だったのに。大分葉が落ちてしまった。

11月6日(土)

2004-11-06 23:32:07 | 母の居る生活
ついに、決定!
京都旅行は、春まで延期。
ホテルが無いんじゃ仕方が無い。
それにしても、予約空き状況が○になってたのに、いざ予約画面になったら、キャンセル待ちってどういうこと?
それなら空き状況は初めから-にしといてよ。ば~か。後で見たら、全部-になってるし。ば~か。
ほんの数時間で、○→-になったのか?納得できん。
4月は暖かい時期だし桜の花も咲いてるしすごくいいんだけど、4月は仕事忙しいんだよな。
毎日3時間残業はザラだし。
有休とれるか心配。
…いや、絶対にとってやる。
優先順位①家族②友達③趣味④会社…。

11月1日(月)

2004-11-01 23:17:33 | 母の居る生活

今日は誕生日。
お母さんが私を産んだ年より、多くなってしまった。

未だに子供はいない。
その前に、結婚もしてない。
…これって、とっても親不孝。

今まで結婚なんて絶対しないと断言していたけど、
お母さんがこの病気になってから少し考えが変わってきた。
お母さんから受け継いだ色々なもの…
長い時間を経て、先祖代々受け継いできたもの…
私の勝手な考えで途絶えさせていいものか。
こんな風に思い始めている。
これは、自分でもびっくりの心境の変化だ。

お母さん、ごめんね。

会社から帰ると、テーブルの上に、花と茶色いリボンの付いた、
綺麗なピンク色の紙でラッピングされたものが置いてあった。
中味(写真参照)
体調が良いわけではないのに、わざわざ出掛けて、
悩みながら選んでくれたみたい。

お母さん、ありがとう。