母恋

2005.3.5にすい臓がんにより天国へ旅立った母の手記や看病の記録、その後の生活などを書いてます。

2005-05-27 23:01:00 | 母の居ない生活
毎朝、お仏壇に手を合わせ、木魚を叩きながらお経を読んで出勤しています。(近所迷惑
今朝は仏壇の様子がちょっと違いました。仏花の他に桜の花がありました。
どうやら父がうめ吉の散歩をした時に、道にある桜の樹から拝借してきた様です。(ゴメンナサイ

母は入院中、桜の花が咲く季節を楽しみにしていました。
「外へ出たい。」ともよく言っていました。
もう少し長く生きていてくれたら、車椅子で散歩しながら、桜の花も観せてあげられたのに…。
外の暖かい空気と、優しい花の力で、またまだ長生きできたかもしれないと思うと、残念でなりません。

去年の夏は、病気の治療の為にと、朝早く近くのサイクリングロードを2人でウォーキングしました。
1日1日、1秒1秒、とてもゆっくりと母と過ごしていた事を思い出します。

2、3日前からそこにある桜の樹が色づき始めました。
今年の桜は遅いですが、そこの桜は特に遅いです。

これから、もっともっと道は華やかになりますが、それと同じぐらい母を思い出しちょっと辛くなります。
でも仕方がありませんね。どうしようもない事ですから…。

テレビ

2005-05-14 23:01:00 | 母の居ない生活
今日、『世界がもし100人の村だったら』の放送がありました。
今回もとても逞しい少年、少女達が紹介されていましたよ。

父親は殺され、母親は病気、弟2人の面倒を見ながら、家事一切をし、ゴミを拾って一家を支える少女。

8歳で親に捨てられ、12歳で妊娠、13歳で出産した、スラム街に住む14歳の母親。

家族の為に過酷な労働条件の中鉱山で働く少年達。

皆、家族の為だけに、未来への希望を持ち、逞しく生きていました。

34歳の私はといいますと、会社や家族に不平不満、自分の時間が持てない事への苛立ちを募らせ、
全くもって恥ずかしい限りです。

30代に入った頃、「このまま結婚もしないで、子供も産まないで生きていくんだろうなぁ。」と、思い始めました。
それと同時に、劣悪な環境下にいる子供達が、まるで自分の子供の様に思えてきたのでした。
(かなり大袈裟)

3、4年程前から、フォスタープラン協会のマンスリーサポーターに参加しています。
途上国の過酷な環境にいる子供達を、金銭や物資の援助だけにとどまらず、自立していけるような
施設や環境を整えていこうという団体です。

母が、私がこのプロジェクトに参加しているのを知った時、とても喜んでいたのを思い出します。
普段は「子供なんて…」的な発言をしていたので、ホッとしたのかもしれません。

自分で働いた給料の一部である1000円/月が、こんなに有効に使ってもらえるなんて
嬉しい限りです。

寄付金はもっと高額にもできるのですが、無理なく長く続けていこうと思ったので1000円にしときました。

自己満足、偽善者…とかなんとか言われようが、これからも続けていくつもりです。

TVを見て、今日もまた、母の笑顔を思い出して涙してしまいました。

ほんとのところ

2005-05-11 23:01:00 | 母の居ない生活
実は、月、火と会社を休みました。
体調が悪かったのもあるのですが、大半は心の問題。
母の居ない母の日を1人で過ごし、急に悲しくなってしまいました。
体がだるくてだるくて、仕方が無い。…もしかして欝?
何もかも辞めてしまいたい気分になっています。
確かにそれは楽な事ですが、そうしてしまえば、今の私はきっと腐ってしまう。
引きこもり…なんて事も充分あり得ます。
会社にいけば否が応でも人と話さなければならない。
だからこそ会社に行っているのです。
正直言うときついです。
せめて、毎日の残業と休日出勤がなくなって、自分の時間が持てればいいのですが…。

復活

2005-05-09 23:01:00 | 母の居ない生活
母が入院する前まで、育てていた植物たちのほとんどが、可哀想に構ってもらえず枯れていきました。
愚かな事に、母が死んでからその事に気づき、慌てて水をやったのですが、遅いですね。

でも、1つだけ元気に復活してくれました。
ブーゲンビリア…っていうんですって?

花の名前もよく分からない私ですが、最近、仏壇に花をあげたりしているうちに、興味が湧いてきました。
ベランダでガーデニングでも始めようかな…。なんて、思っています。
その前に綺麗に片付けなければならないんですけどね。物置になってますから…。
母の仏壇からベランダが良く見えるので、綺麗にしてあげないと。

で、そのブーゲンビリアですが、とても元気になりまして、葉っぱも青々と出てきました。
そしてついに花を咲かせてくれたのです。
「元気になってくれてありがとね。」と、毎日ナデナデ。(笑)
でも、本当に嬉しかったです。お母さんが戻ってきてくれたようで…。

母の日

2005-05-08 23:01:00 | 母の居ない生活
今日は、母の日ですね。
まだ、まだ、母がいるような気がして、プレゼント選びしそうでした。

とはいえ、昨日は、何か買って帰りたくて、鉢植えの可愛いピンクのカーネーションと、苺のムースケーキを買ってしまいました。
どっちを買う時も、店員さんが、「贈り物ですか?」と、聞いてきたので、つい、「はい。」と…。
お花は綺麗にパッケージングされ、ケーキには箱に小さなカーネーションの造花をつけていただきました。
母が元気な時ならば、もっとケーキの量が増えるところですが、結局は1人で食べなければならないので、小さめのホールケーキにしました。

今日、朝起きて、母の遺影の前にカーネーション、お仏壇にケーキをお供えしました。

暫くして、ケーキをさげて、カットしてからお皿にいれ、コーヒーをいれ、フォークを添えました。(私ともちろん母の分でそれぞれ2つずつ。)

母と話をしながら食べました。(…ばかみたい。)

お母さん、美味しかったね。