タツノヒノエ

神仏への道-神社仏閣巡りから、古代の神々との出会い

弘法大師・空海と弥勒 (みろく) 信仰・・・

2023-03-31 17:44:41 | 日記
時折ネットで「ミロクの世で」と言う言葉を見たりします。
 
弥勒菩薩 (みろくぼさつ) 信仰は、大乗仏教、とりわけ真言宗の信仰でもあります。
 
弘法大師・空海が、ご入定される際の御遺告 (ごゆいごう) に、

「我が亡き後は、兜率天 (とそつてん) に往生し、弥勒菩薩に仕える。56億7000万年後に、弥勒菩薩と共にこの世に戻り、私が歩んだ跡を訪ねる。

この世に戻るまでの間は、微雲管(みうんかん)から人々の信仰、不信仰を観察する。このとき仏道に励んでいれば、助けを得るであろう。信仰のないものは不幸になるであろう」と言う言葉があり、

弘法大師亡き後、高野山の高野聖 (こうやひじり=僧俗合わせて) たちが全国に飛び、

弘法大師が眠る奥之院=弥勒浄土 (兜率天浄土) と言う信仰を広めたことから、真言宗の信仰の一つに「みろく信仰」と言うのがあるのです。

高野山の守護神である、四社明神さまと弘法大師で「弥勒菩薩」だったと思います。

ネットで時折見られる「ミロクの世で」と言うのは、

現世のことではなく、死後の来世、「弥勒菩薩がおられる兜率天で」と言う意味ではないかと思います。兜率天とは、六欲天の第四天であり、ひじょうに高徳な神々しか行けない境地だと思いますので、よほど生前に身を律し、道徳を守り、神仏を正しく信仰した方々しか行けない境地だと思います。

凡夫の私も、真言宗の檀家なので、日々、十三仏真言くらいは唱えてますので、弥勒菩薩真言「オン マイタレイヤ ソワカ」は唱えています。

 
いのちよ輝け-大師のみこころと共に 
 
以前のスローガンは、「生かせいのち」でした。
 
今は「いのちよ輝け」・・・言葉は綺麗ですが、懺悔文 (ざんげもん) と一緒で、行動が伴わなければ、<絵に描いた餅> です」。
 
今、猫や鳥獣が殺傷される事件が相次いでいますが、
 
動物保護団体の人たち(私も様々な団体の会員です)は様々な形で頑張り、政治家にもアプローチして法律も改正してもらったりと活動していますが、
 
お寺さんや神社さん・・・人々に率先して「手本」となるべき人たちで、そういった行動をしている人は、「あまり見たことありません」。残念ながら。(日本熊森協会の会員で、真言宗のお坊さんが地道に活動しているのが知っている事例です)
 
「生かせいのち」「いのちよ輝け」と言うならば、自ら率先して、日々、人間たちの犠牲となっている動物の保護くらい、なんらかの形でしてもらいたいものです。
 
高野山の参与会員である私も、高野山には、「物申しません」。理由は、「言っても仕方ない」と思っているから。
 
ここ数年、山上にある高野山にも、ニホンカモシカがよく出没するみたいです。
 
ウシ科の彼らは、ひょっとすると、スサノオノミコト(牛頭天王)の神使なのかも知れませんね。
 
山上とは言え、高野山の街並みには、あまり彼らが食べられる草は生い茂ってませんが、それでも出没してくるのは、
 
「何か私たち人間に訴えたいことがあるのかも」知れませんね。
 
高野山もこの30年で変わりました。
 
「信仰」で訪れる人々は年々減り、「観光」で訪れる人が激増。
 
それでも、高野山の霊気に打たれれば何か感じることがあるだろうと期待して見ていましたが、
 
それは・・・期待外れに終わったと私は思っています。物見遊山は、しょせん物見遊山。
 
奥之院の大賽銭箱にお賽銭を入れても、「かたんっ・・・」と、下にお金がぜんぜん貯まっていないような「乾いた音」がする。
 
昔は派手に、「じゃらんっ」と、賽銭箱の下で賽銭同士がぶつかる音がしていました。
 
・・・高野山山林部・・・献木一口2千円高野霊木で作った念珠か、スマホスタンドがもらえます。
 
山林部・・・0736-56-2016
 
(追記です。曹洞宗の寺院で保護猫活動している寺院はあります)
 
・・・・・
   
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