仏像の「開眼」(かいげん)。
要するに、「魂入れ」の作法である。
高野山などに行けば、お土産屋さんに、「高岡銅器」の「金色の仏像」が、結構売っている。(最近はあまり、お土産屋に行かないのでわからないが・・・)
諸観音像・諸如来像・不動明王像。前は、見事な「倶利伽羅不動 (くりからふどう) 」さんや、「愛染明王像」も売っていた。
当然、「魂は入っていない」。(仏壇店でも売っている所ある)
仏像は、仏師が精魂込めて作った仏像であれ、金仏 (かなぶつ・・・鋳型で鋳造する仏像) であれ、お寺で「開眼作法」をされなければ、ただの「像」である。
開眼作法・・・真言宗では、作法自体は、そう長くないので、すぐ終わる場合もあれば、法要とかで、長い作法をしてくださることもある。
真言宗智山派寺院・・・成田山新勝寺 (大本山・別院) ・瀧谷不動明王寺とかでは、所定の「開眼料」を支払えば、「お護摩」の時に、「開眼」もしてくれる。
護摩と開眼は、作法が違うのであるが、護摩の時に修されると、お護摩の炎で仏像を「あぶって」もらえる。
高野山の奥之院でも開眼してもらえる。こちらは、護摩とは関係ないと思う。南院では、特別護摩申し込めば、お護摩の時に「開眼」もしてもらえると思う。(特別護摩は三万円以上)
ただ、一般人が「守護仏ほしい」なら、真言宗や天台宗の名刹寺院で売っている、既製品の、「御守り」「御札」「お軸」(真言宗なら弘法大師) を買って持つ方が無難。
「仏像を開眼」されれば、仏さまなので、毎日、お水・お仏飯をお供えし、日々、灯明と線香は御供養しなければならないので。(もっとも、既製品でも、「お軸」などは開眼済なので、やはり日々御供養しなければならない)
そういう意味では、既製品の「御守り」が、一番無難である。
高野山でも、お四国霊場でも、ずっと持っていられるタイプの「弘法大師御守り」
は、売っている寺院はある。密教に素人の一般人には、ペンダントタイプの御守りや、ストラップタイプの御守り、ブレスレット念珠がお勧め。いずれも、千円~1万円程度。肌守りもお勧め。ただ、肌守りは、一年経過した後又は、劣化したら返納して、新しい肌守りを購入する。
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