住宅ローンの自己破産率。
もう10年前の話であるから、今はもっと高くなっているかも知れないが、
私が聞いた時は、
「20%の契約者が、自己破産しています」とのこと。
銀行2行、信用金庫1行、大手住宅メーカー、地元の不動産屋が、みな口をそろえて同じ回答だった。
銀行には質問してみた。
「どれくらいの貸付が、安全な貸し付けなのか?」
「お客様の、年収の四倍くらいまでが安全だと言われています」
でも、最近の若者は、夫婦年収の6~8倍以上の家を平気で契約している。
審査を通す銀行に、カラクリを聞いてみた。
「銀行保証協会を通すから、銀行は顧客が自己破産しても大丈夫なんです」
保証協会を通すと、その分利益は減るが、顧客が焦げ付いた場合、保証協会が、焦げ付いた契約者の家を差し押さえて転売すると言うカラクリらしいのだ。
今は、35年ローンが当たり前だが、
昔は、頭金で半分くらい入れ、残りは15年くらいのローンだった。
また、住宅メーカーによったら、売れた住宅の価格の3%くらいが、営業マンの臨時ボーナスになるところもあると聞く。
だから、契約者には、色々オプションを勧める。
仮に契約者が焦げ付いて破産しても、住宅メーカーは、銀行から一括で支払ってもらっているから、自分の腹は痛まない。
銀行は、保証協会を通しているから、自分の腹は痛まない。
これも、世の中の実態の一つである。
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