お寺であれ、自宅の仏壇であれ、
仏さま、神仏であれ、
自身の先祖菩提であれ、
仏式では、供養の基本は、
「香 (こう) 」「華 (げ) 」「灯 (とう) 」「塗 (ず) 」である。
その他、お供物や、お水又はお茶、お仏飯。
「香 (こう) 」「華 (げ) 」「灯 (とう) 」「塗 (ず) 」・・・
「香」・・・お線香である。真言宗では、3本立てる。が、お寺で売られている香炉用の線香は、束になっているので、結構な数がある。自宅の仏壇で、日々3本立てる人は、そうはいないと思う。灰が落ちるので、うちは一本しか立てない。
高野霊香は、良い香り。
「華」・・・生花・常花とある。うちでは、常花を随時ご供養している。金属製の仏花であるが、灯明に照らされると、なかなか味がある。
「灯」・・電気ろうそく・電飾灯・ろうそく。うちは、火事防止のため、電気ロウソクと、電飾灯 にしている。
「塗」・・・塗香である。基本は、右手の人差し指と親指でつまんで取り、左手にまぶし、両手に満遍なくまぶす。こうすることで、「魔」ゃ「障り」から身を守る。
お供物 (お餅・御菓子・果物) などは、高坏の上に白紙を敷いて、その上に、お餅や、御菓子をお供えしている寺院が多い。
信徒さんからのお供え物は、そのまま箱ごとお供えしている。
献酒・・・不動明王さんは、日本の古代の神々と神仏習合している面が強いので、「日本酒」を献酒している寺院が多い。
「献酒」と、そのまま書いていたり、
「御神酒」と、神式の書き方をしている寺院もある。
成田山は、「御神酒」である。
(月刊 高野山6月号より)
護摩祈祷の御供・・・
真摯に祈りを届けるとき、行者は護摩支具とともにお供えになるといっても過言ではなく、そのとき仏と衆生はまったき平等となり、功力はここから湧き出すように生まれ出る。願いを届ける人の信心の深さが鍵を握る。(信心の深さも、中庸が大切 筆者追記)
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