タツノヒノエ

神仏への道-神社仏閣巡りから、古代の神々との出会い

日本の神々と天上界・・・

2022-12-06 17:33:46 | 神社仏閣 神仏 御神霊 ウカノミタマ女神 ニギハヤヒノミコト 

仏教では、天上界はたくさんあると説きます。

欲界 (われわれが今住んでいる世界の最上位) は、6つの天があり、六欲天と言います。その下に、人間界以下の世界があります。

「天」は、いずれも、生前、徳を積んだ衆生が昇れる世界です。

欲界の上の色界 (しきかい) の天は、18天あります。ここは、もう、普通の人間では到達し得ない世界だと思います。最高神と言われる「大梵天界」でさえ、下から三番目です。

欲界の天 (神々) が、人と天を往復しながら徳を積み続けると、いずれ昇れる世界ではないかと思います。

色界の天の上に、無色界の天があり、4つの天があります。これより上はありません。ほとんど「仏さま」の世界です。

以下は「私論」です。

日本の古代の神々は、どの位置の天に該当するかと言えば・・・

私は、欲界の第一天「四大王衆天」(四天王が住む世界) と、その一つ上の「忉利天 (とうりてん) 」・・・インドラ帝釈天の住む三十三天の世界と同じ境涯の天じゃないかと思っています。

これが当たっているかどうかは別として、これを読んで、「むっ」とする人と、「ほっ」とする人に分かれると思います。

稲荷大明神は複数の神々ですが、伏見稲荷大社の内、「佐田彦神」(猿田彦神 ・・・サルタヒコ)の別名とする説あり・・・は、『二十二社註式』の伏見稲荷の条、同書では、「上社。猿田彦命。三千世界の地主神とは是れなり。」と説明される。・・・と、あります。

「三千世界の王」とは、三千世界は仏教用語で、簡単に言えば、「全宇宙」みたいなものです。その三千世界の王・・・これは、色界の「大梵天界の王」になりますので、それは「無いかな」と。

決して、日本の神々を低く見ているワケではありません。私も「石切劔箭神社」「伊勢神宮」「下鴨神社」の崇敬会員です。

原始仏典では、三十三天の王インドラでさえも、梵天が降臨する時は歓喜すると記述されていますので、「地球に梵天がいて、活動されているとは思えないから」です。

お釈迦様の卵クラスの行者でも誕生しない限り、絶対に梵天は地球に降りてこないですよ。

三千世界の地主神・・・「三十三天の地主神」の聞き間違いではないかと思います。

昔、術者が神の声を聞いたとき、聞き間違えたのじゃないですか?

私は、この佐田彦神 (猿田彦神) が、白髪・白ヒゲのスサノオノミコトと同一神じゃないかと思っています。昔ある霊山で、「導きの神」道祖神として「猿田彦神」が祀られていました。御姿は、「白髪」「白ヒゲ」で、高貴な御姿で、お優しい雰囲気でした。福井県の「剱神社」の絵伝にある「白髪のスサノオノミコト」と似ておられました。(ほとんどの人が、スサノオと聞くと、黒ひげ・黒髪、強面を想像しますが、それは、神楽面の影響だと思います。伝承の方のスサノオノミコトは、白い髪、白いヒゲ、剣を帯び、高貴な御姿だと思います)

(剱神社HPより)

前述してますが、インドの雷神「インドラ」と、日本の雷の神「スサノオノミコト」は共通点が多いです。

では、第一天と、第二天では「低すぎる天」じゃないかと言われそうですが、そんなことありません!

現代人がおかしすぎるのです。何もしなくても誰でも天国に行けると妄信しているから。

私は、神々は何度も書いたように一度だけ「生の御姿」を拝ませていただきましたが、その清浄で透明なオーラは、われわれが、坊さんも神主も一般人も含めて、簡単に到達できる境地では無かったですよ。

事実、バラモンか誰かがお釈迦様に、「神々の王サッカ (インドラ) を見たことがありますか?」と問い、お釈迦様が「ある」と答えたら、バラモンは「それは、サッカ (インドラ) に似た別の者 (神) ではないのですか? サッカは滅多に見ることができないと言われています」と答えています。三十三天の王とは、それほど御姿を見るのが難しいくらいの存在だと言うことです。

ただ、お釈迦様は「私はサッカを何度も見てるし、彼のことを詳しく知っている。彼は生前人間だった時~」と、インドラのことを事細かく説明していましたが。お釈迦様の「天眼通」が、神々から人間、そしてあらゆる生物の過去世から全てを見通す能力だと言われるゆえんです。

日本の神々が、第一天、第二天におられる「天」だとすると・・・われわれが住む、この下界の「乱れ具合」「腐敗具合」「真逆の価値観」「自然を破壊する経済」は、「天」である神々にとって、とても「脅威」だと思います。もし、私の予測が当たっていたとしたら、日本の神々も世界の神々も、決して我々人類を許さないでしょう。

ここ数年、インドで短期間のうちに落雷が何千と落ちたりしたのも、ひょっとすると、雷神インドラがお怒りになっているのかも知れませんね。人類の煩悩が行き過ぎると、自分たち神々が住む世界にも悪影響を及ぼすからだと思います。

ちなみに、六欲天の最上位「他化自在天」には、第六天魔王が住んでいて、お釈迦様の悟りを妨害したけど、敗れ去ったのは有名です。

欲界の最上位ゆえ、「悟りを開く者が現れると、自分たちの支配が破られるから」妨害したと何かで読みました。

余談ですが・・・日本の神々は、日本中の神社や家庭の神棚で、無数に祀られていますが・・・神道では「神霊 (神のこと) は無限に分けることができ、分霊しても元の神霊に影響はなく、分霊も本社の神霊と同じ働きをするとされる」ということだそうです。

密教系の寺院も似た考えがあり、「この御護摩札は、御本尊・不動明王の御分霊・御分身です」と書いてあったりします。

ではまた。

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