田舎都会からの便り

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木炭づくり2014

2014年12月27日 04時04分54秒 | 山登り・散策の話

木炭づくり2014


北海道森町・駒ケ岳地区

秀峰・駒ケ岳の麓に炭焼きの里があります 

蒸気機関車のような煙をたなびかせている光景は 

ふるさとを感じさせてくれます 

独特の臭いは すぐお友達になります

友達解除は 簡単にできません

働いている方は 家に帰ると消臭に苦労すると思いきや

消すコツがあるそう

炭の原材料の丸太を割る機械は 特別注文で作るそう

〇百万円 値段を聞いてビックリ  

昔はすべて手作業だったのでしょうが

今は機械が主役 作業は楽くなったそう 

事前研修 木炭のつくり方

最初 窯に火を入れます

この時 次の窯に入れる材料が用意されています

作業効率をよくし 人件費節減

 

 

 

 

窯全体に火を回すには 約2日かかる

このあと入口を塞ぎます 

粘土が大事な役目を果たします 

窯には二つ口があり

この入口は原木を搬入したり炭を搬出する

空気が入ると 窯の中の原木は燃えてしまう 

 火入れの口

 

炭になるまでは モウモウと煙を上げる 

窯は呼吸をする 

 炭 出来上りに近づくと 煙と無縁

 

口開け

 

 

 

成功か 失敗かは 口開けして初めて確認できるそう

 

 

 

 

製品づくり

 

 

一年中 同じことが繰り返される

窯に空気の入る傷みできると 失敗作になるそう

毎回 初心忘れずの注意が必要のよう 

暑い夏も 大変

厳寒の時節も 大変

体が勝負の仕事です

 

以前の記録

 炭焼き窯  

昭和の時代 家庭には木炭を使用する「火鉢」「七輪」などがあった

バスも木炭で走っていた時代もあり 木炭はいろんな燃料として活躍した歴史がある 

ファイル:HokkaidoChuoBus Makitaro Hasseisochi.jpg

石油の時代となり 木炭の生産は全盛時の面影はない

北海道森町・炭焼きの里には 伝統を守り続ける炭焼き窯が数ケ所ある

原木を割る作業 昔はエイッという掛け声でマサカリを振り下ろす手作業でしたが 今は写真のような薪割り機を使う楽な作業に変りました 

 

炭焼き窯小屋の内部

窯の右側奥から原木を入れる

 

 

原木の水分を飛ばすため 2~3日釜で火を焚く

窯の中の原木が乾燥したら最小の空気孔だけ残して密閉し  1週間ほどかけて焼き上げる

窯の作り方は 家々個々の伝統技術がありそうです

炭は脱臭などの浄化作用があると言われ 床下に炭を敷き詰めた住宅もある

炭はさまざまな薬効があると言われ 用途は多岐にわたる

しかし 中国産の安価な炭の輸入が 人件費の高い日本の炭作りを圧迫しているのも事実です

昔はアラムシロで作った俵に入れた炭 今は扱いやすい紙袋が主流です

焼きあがった炭を袋に入れるまでの作業は 顔だけでなく 耳の中 鼻の中 ひょっとしたら肺の中までもが真っ黒になるという イヤ~~な作業です

後継者問題が心配される職種に映ります

炭焼き窯から出る煙は 衣服に着いたらとれない臭いです

このため 人里離れた場所に窯を作らなければならない苦労もある

先祖代々続く白煙 いつまでも上がり続けてほしい

北海道森町(もりまち)駒ケ岳地区の炭焼き窯は 「炭焼きの里・炭焼き工房」の看板を掲げてあり 気軽に見学できる 


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