田舎都会からの便り

北海道新幹線・新函館北斗駅のある北斗市から発信してます

洞爺湖・中島③

2012年09月23日 03時35分00秒 | 山登り・散策の話

      田舎都会通信 inakaのブログ

 

洞爺湖・中島

日本百景のひとつ 支笏洞爺国立公園「洞爺湖」

円形のカルデラ湖に中島が浮かぶ

この島に 1957年鹿3頭が放された

繁殖旺盛で300~400頭に増え 

植物の生態系を乱している

島を散策するには 届出をして入山します

カツラの巨木

高さ 23m 幹周 5.39m

昭和の時代 2世帯6人が定住していた

この場所は鹿が集合する場所

食害の被害が顕著であることが伝わってきます

この日は エサを求めて別な場所に集団で移動しているらしい

遠くには羊蹄山が見える 

調査研究が この日も行われていた

島内は鹿の高密度状態を調べるには格好の場だそう

エサが少ないため 鹿の体形も小型化しているという

これも生きる知恵なのでしょう

最大で400頭を超えた鹿

生き残りに負けた鹿は 

湖を泳いで島から逃れるものもいるという

生存競争は骨肉の争いをするらしいが 

鹿の柔和な顔からは信じがたい 

散策路を歩くと植物が生い茂り 

食害を受けているようには映らない

しかし 繁っているのはハンゴンソウ・マムシグサ・イケマ・フッキンソウ・フタリシズカ・・・などの下層植物

 

林の中に入ると チャンピオンの笹はひとつもない

笹は越冬期のエサ すっかり絶えてしまったよう 

鹿を飼えば山の維持管理は助かりそう

笹刈り不要 草刈り不要

鹿の食害は 土壌環境にも影響を与えるという

特に荒らされた土地には苔が縄張りを張るらしい

鹿は苔が苦手の成分を有しているという

入口から2kmほどで向かい洞爺が見えてくる

このまま進むと 島を半周できる 

ご神木として祀られてきた森の巨人 アカエゾマツ

樹高31mの大木は 2004年の台風襲来に負けた

倒木したご神木のそばに クローンアカエゾマツが植えられている

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あの頃チャンネル(2007年12月... | トップ | 北海道十勝岳⑧ »

山登り・散策の話」カテゴリの最新記事