田舎都会からの便り

北海道新幹線・新函館北斗駅のある北斗市から発信してます

寒のり(岩のり)

2014年04月17日 03時46分35秒 | その他

寒のり(岩のり) 

厳寒の岩礁で育つ岩のり

わが家の地域では寒のりとも呼んでます

給食の無かった小中時代は 二段岩のりの弁当でした

美味しかった味は いまでもハッキリ脳裏に刻まれています

そのためでしょうか 今も岩のり大好き人間です

でも 大判1枚 数千円 

あこがれの岩のりです 

真冬の作業 寒のり作り終了

満潮の時は 怖そうな荒波が押し寄せる 

 

 上の写真と同じ場所 干潮の時間は岩礁が現れる

自然がプレゼントする岩のりは 近年ず~~と不作のよう

昔は ありあまるほど摘み取れたそう

寒のり = 岩のり

知りあいに手作業の技を見せていただいた

摘み取った岩のりは まず海水(塩分)に浸けておく 

最近 岩場に黒い鳥が現れ 食べるそう

これも不作の一因なのかも知れない

石などの不純物を取り除く手間が大変だそう

地域によっては除去機械を使用しているようですが

ここでは全て手作りに拘っている

子供の頃 のりごはんを食べ 石のような固いものをガリッ

いやな痛さの思い出があります

 海水からあげて水きり

まな板に載せ 包丁で打つ

根気の要る作業です

磯の香りは 私にはいい匂いです

漁師さんの鼻は慢性化して・・・

打ち方 簡単そうですが 

ほどよく終えるには 長い経験が必要のよう

昔は夜なべが定番の作業だったという

岩のりがたくさん採れた時代もあったよう

ほたて貝の殻が優れもの道具 

 

サッサッサッ 敷き詰めの水

均等に振り撒く技は 難しそう

これがうまくいかないと 穴の開いたのりができるそう

伝統の技は 他人から習うのではなく 

嫁ぎ先の母から嫁へ伝える繰り返し

簾の材料は 「のま」

この「のま」を手に入れるのが難しいそう

枠を外してからも入念にチェックし 

均等水で調整します

外干し これもコツが要ると言う

天気と相談しながの乾燥は 油断すると割れたりするそう

 真っ黒い色は 

子供時代ののりごはん弁当を思い起こさせる

外干しの後は 室内で乾燥させる 

 

岩のりは 「無添加」が魅力の商品

材料不足で定期流通販売量確保は無理

お得意さんへの注文販売が主流のよう

 

厳寒の海での摘み取り作業は きつい

手間暇かかる作業は 足腰が丈夫でなければ無理

いろんなことを考えると 値段が高価なことに納得です

 


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