新・ヒット商品の発想&開発方法

ロングセラー商品やヒット商品のアイデア発想と開発方法を探り、未来のヒット商品を生み出す。

閑話休題(Coffee Break)

2019年10月30日 | 閑話休題(Coffee Break)
日本経済新聞社「私の履歴書」2019年9月度は日本発の経営理論「知識創造理論」を世界に普及させた野中郁次郎・一橋大学名誉教授でした。
日本の優良企業のケーススタディをもとにチームでの知識創造・イノベーションの仕組みを理論化したことでも知られています。
「知識創造のプロセスは、ビジョン、対話、実践、場、知識資産、環境といった要素からなる。そのプロセスを実践できるのはフロネシス(賢慮、実践的知恵)を
備えたリーダーシップだ」(9月27日掲載)とあります。
そもそも”場”とは何でしょう。
場とは、「情報と知識をつなぐところで、この場を上手に展開することで単なる情報共有から知識共有と活用に結ぶつく」というとても重要かつ根本的な要素です。
この”場”を意識的に取り組んでいる企業の一つに産業用冷凍機器メーカーの前川製作所があります。筆者はかつて、同社前川正雄会長と野中先生の対談に同席した
ことがあります。経営者と経営学者の白熱した対談は大幅に予定時間をオーバーしました。転換期を迎えた日本企業を場の経営が革新する。良い理論は実践的である。
企業経営、組織、リーダーにとどまらず、個としても多くの示唆を与えてくれたとてもとても貴重な経験でした。