「英語ほど簡単な言葉はない」と「ひとまとまりの行為・状態論」
今回は、当講座 主教材「イメトレ英語学習法」からの引用記事だ。
● 子どもは犬ではないが
子どもは親の言葉をまねて育っていく。親が「これはネコよ」と言えばネコを知り、「これはイヌよ」と言えばイヌを知る。同じように、「座りなさい」と言われたら「座る」動作を、「留まりなさい」と言われたら「留まる」動作をすることになる。
Sit! (坐れ!) Stay! (留まれ!) Go! (行け!)
ところで、上のように、イヌのしつけで使われるのは命令形だ。イヌに向かって「お座りなさい」「座ってちょうだい」あるいは「座ってくれませんか?」などと言ったらイヌも戸惑うだろう。イヌは同じ言葉のくり返しを聞き、「その動作や行為」をすれば主人が喜ぶことを知り、それに応えようとする。そのとき彼の頭には「その動作や行為をする」というイメージ(情景)が浮かんでいるのだろう。
命令形で言葉を教えるのは、日本の親もまったく同じだ。とにかく親は何度も何度もくり返し、こどもはそれを無意識に学んでいく。たとえが悪いが、イヌと同じだということだ。ただイヌと異なるのは相手は人間だ。例えば、単なるSit! ではなく、Sit down.やSit up.などと表現が複雑になることは当然だ。もちろん、イヌの中にもSit up!と教えたら「ちんちん」をする頭のいいのがいるかもしれないが。● 子どもの頭にはある行為や状態が映像のように広がる
子どもが外出するときなどに、親が Take care!とか Be careful!と言うと、子どもは「気をつけたり、注意をする」行為や状態を要求されているイメージを学んでいく。
Mom: Kathy, Take care!
Mom: Kathy, Be careful!
だから、Yes,I will.と答えるとき、子どもの頭には take care(注意する)や be careful(注意深くある)という行為や状態のイメージが、映像のように頭に浮かぶことになる。
Kathy: Yes, I will (take care).
Kathy: Yes, I will (be careful).
これは、Do you like dogs?と問われて、Yes, I do.とかNo, I don't.と答えるのと同じだ。I doの次にもlike dogsが頭に浮かんでいる。あるいはDid you like Tom? と聞かれて、Yes I did.とかNo, I didn't.などと答えるのはdidの次にlike Tom(トムのことが好きだ)が頭に広がっているということだ。日本の英語教育はこんな大切なことも教えていない。
● あなたも英語における映像世界を追体験してください
41ページから【イメトレNo.9】【イメトレNo.10】にあげた命令文を見てほしい。断っておくが、ここに登場しているフレーズの多くは、ネイティブの子どもが2,3歳で耳にする表現だ。
また一方の日本語訳を見てほしい。これらも当然、私たちが子どもの頃耳にしたものはかりだ。子どもは文法も理屈もなく、とにかく生活の中で言葉を覚えていく。彼らが毎日耳にする英語のシャワーは、実はこのようなものだ。
● 言葉はフレーズで覚えなければ定着・蓄積しない
大切なことは、ネイティブの子どもたちも単語一つ一つではなく、始めから言葉をひとまとまりのもの、つまりフレーズ*として覚えてしまうことだ。日本の英語教育はこの視点が欠けているから、私たちはいつまでも英語が言葉として定着、蓄積していかないのだ、
*フレーズとは「意味ある言葉の単位」を表す。
また注意してほしいのは、【イメトレNo.9】のbe動詞がつくるフレーズだ。これは単にbe動詞が「存在」を表し、本質的には「〜な存在であれ」という意味となる。しかし日本語訳では「〜しなさい」とか、「〜言いなさい」などとなっているが、これは日本語の発想ではそうなるというのに過ぎない。こんなことに惑わされていたら、いつまでも英語発想など身につかないだろう。
Mom: Kathy, Be more careful! もっと注意しなさい!
Kathy: Yes, I will (be more careful),
また【イメトレNo.10】は、一般動詞が導くフレーズだ。
Mom: Kathy, wash your hands! 手を洗いなさい!
Yes, I will (wash my hands),
=============================
今回の【今日の学習】に移ろう。
PART 1 ワンフレーズ表現こそが言葉の基本
CHAPTER 1 言葉の習得はオウム返しで始まる ---16
CHAPTER 2 好き嫌いは子供の最大興味 ---29
CHAPTER 3 子供は命令形でことばを身につける ---39
Coffee Room 1 「元気?」「元気よ」 ---27
Coffee Room 2 「the」「a」の問題 ---37
Coffee Room 3 「なぜなの?」「どうしてなの?」 ---50
Coffee Room 4 wearは着る、かぶる、はめる?
私は以下の教材をいつでも閲覧できるように、私の使っているGogle Chromeのブックマークに入れて使っている。もちろんこれはブログの記事を作るため、あるいは当オンライン講座を受講している方へのサポートするためだ。以下は、U-Tubeにあげている教材紹介動画だ。ぜひ参考にしていただきたい。
○当講座 主教材「九九のように覚える英会話」PDF
○当講座 主教材「オウム返し英会話学習法」PDF
○当講座 主教材「イメトレ英語学習法」PDF
○当講座 副教材「話すためのたったこれだけ英文法」PDF
○当講座 副教材「一週間で頭にしみ込むイディオム」PDF
○参考教材「日常英会話必須基本16動詞」HTML版
○参考教材「ネイティブが選んだ日常会話必須基本62動詞」HTML版
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ファンクションソッド「世界標準の英作法」講座
以下の教材を購入いただいた方には、無料で講座の受講ができます。教材を鵜入頂いた方には、同時に「ユーザー名」「パスワード」をお送りします。
ファンクションメソッド英語脳構築オンライン講座(登録料),日常英会話必須基本16動詞(HTML版・音声つき),,ファンクションメソッド英語・英会話独習テキストHTML版.ネイティブが選んだ日常会話必須基本62動詞(HTML版・音声つき),日常英会話必須基本16動詞&ネイティブが選んだ日常会話必須基本62動詞(HTML版・音声つき) ,英語の九九 英会話発想トレーニング HTMLコミニカ中学英語<基礎編>Bセット,版,コミニカ中学英語<基礎編>団体使用,,コミニカ中学英語<基礎編> Aセット,ENGLISH-TREKKING教材」Vol.1~Vol.5
現在以下の教材を購入された方に「電子出版本「話すためのたったこれだけ英文法」を無料進呈しています。
【お知らせ】
CDにての販売以外はのダウンロード販売はBASEに移転しました。BASEでは、ご購入と同時に自動的に教材がダウンロードされます。
各種カードが使えます。
Click!
最新の画像[もっと見る]
- フンクションメソッド英語・英会話学習教材 「私は、私の友達にもっとゆっくり話すように頼むつもりです」など 3年前
- フンクションメソッド英語・英会話学習教材 「そこで泳ぐのは、危険ですか?」など 3年前
- フンクションメソッド英語・英会話学習教材 「英語を上手に話すことは、むずかしいです」など 3年前
- フンクションメソッド英語・英会話学習教材 「彼女は、この単語の読み方を知りませんでした」など 3年前
- フンクションメソッド英語・英会話学習教材 「一生懸命に勉強するでしょう、(そうでしょう?)など 3年前
- フンクションメソッド英語・英会話学習教材 「あなたは、忙しくなるでしょうね、(そうじゃないの?)」など 3年前
- フンクションメソッド英語・英会話学習教材 「あなたは、忙しくなるでしょうね、(そうじゃないの?)」など 3年前
- フンクションメソッド英語・英会話学習教材 「私は、彼が正直だと思わない」など 3年前
- フンクションメソッド英語・英会話学習教材 「私は、彼女が忙しくなるだろうと思います」など 3年前
- フンクションメソッド英語・英会話学習教材 「あなたは、今まで君たちに日本について何か話しましたか?」など 3年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます