最近北京の物価が異様に上がってきたように感じる。円キャリートレードで円安ドル高が進んだため、事実上米ドルに固定されている人民元が円に対して大きく上昇してきたからだ。銀行では円から人民元に換金しても、1万円=RMB 600と信じられないレートまで下落。このため毎日のちょっとした買い物も馬鹿にできなくなってきた。今後さらなる円安と人民元高が続けば、北京での日本人の生活も早晩非常にコスト高になると思われる(欧州から来た人は価格下落を感じているのかもしれないが)。
ところで為替レートとは別に物価そのものはどうだろうか。「中国の物価そのものは上がっていない」という人がいるが、私はこちらで生活していてとてもそうとは思えない。確かに中国政府の発表する物価上昇率は2002~05年が-0.8~3.9%で、10%前後の経済成長率を考えるとデフレ傾向であるが、この指標がどうも実態を反映していないように感じる。物価上昇率を計算する際の構成要素に食品などの中国政府が事実上価格を管理しているモノが多いからなのではないだろうか。サービスを見ていると着実に物価は上昇している。事実清華大学MBAの学費も今年から値上げされるという。上海や北京のタクシー運賃も昨年から今年にかけて事実上値上げされた。今後はこの物価に見合ったサービスが提供できるか質の面が大きくクローズアップされてくるだろう。
※写真は07年初頭に行われたsohu.comの物価調査「今後の物価上昇が心配か」という質問に対する広州・上海・北京市民の回答(http://text.news.sohu.com/s2007/wujiadiaocha/)。約半数近い人が「非常に心配」と答えている。「ある程度心配」を入れると90%近い人が物価上昇を心配している。
ところで為替レートとは別に物価そのものはどうだろうか。「中国の物価そのものは上がっていない」という人がいるが、私はこちらで生活していてとてもそうとは思えない。確かに中国政府の発表する物価上昇率は2002~05年が-0.8~3.9%で、10%前後の経済成長率を考えるとデフレ傾向であるが、この指標がどうも実態を反映していないように感じる。物価上昇率を計算する際の構成要素に食品などの中国政府が事実上価格を管理しているモノが多いからなのではないだろうか。サービスを見ていると着実に物価は上昇している。事実清華大学MBAの学費も今年から値上げされるという。上海や北京のタクシー運賃も昨年から今年にかけて事実上値上げされた。今後はこの物価に見合ったサービスが提供できるか質の面が大きくクローズアップされてくるだろう。
※写真は07年初頭に行われたsohu.comの物価調査「今後の物価上昇が心配か」という質問に対する広州・上海・北京市民の回答(http://text.news.sohu.com/s2007/wujiadiaocha/)。約半数近い人が「非常に心配」と答えている。「ある程度心配」を入れると90%近い人が物価上昇を心配している。
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