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死神の目を欲しがる人が欲しい

2008-04-16 07:55:34 | 意見
3月から4月にかけて、事業計画、とか、利益目標だとか、そういう言葉を偉い人が口走るのを耳にします。
また金の話か、とそれを聞いて私などはうんざりする訳です。
利益を上げることは企業の存在意義、金の話をするのは別に汚いことではないのに、なぜか彼らの話に私は奇妙な違和感を覚えます。

多分世の中には、
「明日が今日と同じ日であることを望む人」と
「明日が今日と違う日であることを望む人」
の二種類の人間がいるのです。

彼らは前者、私は後者です。
これは、優劣とか善悪じゃなくて、単純に人間の性格の「違い」でしかないことです。

明日が今日と同じ日であることを望む人にとって、利益を上げることは「目的」です。
会社に対して利益という責任を果たすことによって、今日と同じ明日を迎えられることが保証されます。
利益を上げるために、どういう手段をとるかは、まぁ、どうでも良い。

明日が今日と違う日であることを望む人にとって、利益を上げることは「結果」です。
なにかユニークなサービス、プロダクト、ビジネスモデルを展開する事によって、今日と違う明日を生み出すことができます。
利益はその結果ついてくるもので、結果をはかる指標です。
だめだったらだめだったらで、多少給料が下がったりするのはやむなし、来期は目標をクリアできるように頑張ろう。
それだけです。

私は特に守るべきものもないし、明白に今日と違う明日を望む人種です。
給料が上がるとか下がるとかじゃなくて、なにか今までにないユニークな
成果をあげることで、プロジェクトを成功に近づけることができるのであれば、
残り寿命が半分になることと引き換えにする取引をしても良いとさえ思っています。

NTTデータ本体のほとんどの部署は
「今日と同じ明日を望む人」にとって居心地の良い会社です。
だから、経営陣の語るビジョンや事業計画などは、どうしても私には言い訳じみて聞こえてしまう。
そのビジョン、その事業計画でなくても、明日が今日と同じ日であれば
かれらの目的は達成されるのですから、そこには必然性と説得力が欠落しているのです。

うちの会社はそれでも、せっかくセンタンとか恥ずかしげもなく名乗ってしまってるんですから、
もっと尖って、今日と違う明日を目指す人が増えて欲しいと思うんですけどね。
少なくとも私は空気などいっさい読まずに突っ走りますが。

でも私がすごい勢いで会社批判とかしても、その結果立場が悪くなったりとかは一切ないし、
毎年それなりにお給料はあがっていたりするので、
うちの会社には意外に懐が広いというか、大らかなところもあるんですけどね。

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